見出し画像

読書記録25 9月に読んだ本まとめ【20冊+4冊】

こんにちは、だるまです。9月半ばに強化練習があり読書習慣が乱れました。言い訳はさておき、早速振り返ります。

読んだ本

1.『朝3分間のデカルト』小川仁志

8月に購入した本を読み終えました。詳しくはこちら。

2.『丸の内仲通り』NPO法人大丸有エリアマネジメント協会 

丸の内仲通りをオフィス街から、憧れの街に変えた軌跡と、現在の仲通りの工夫をふんだんに詰めた一冊。写真や図が多く読みやすいです。

3.『砂の女』安部公房

夏のムックで読みたかった本7冊目。何か国語にも訳された古典だそうです。海外文学のようなまどろっこしさを感じました。が、砂に埋まる集落に閉じ込められた男に感情移入して、手に汗と砂を握る展開にどきどきしました。

4.『哲学な日々』野谷茂樹

哲学者野谷茂樹のエッセイ。
一度お会いしたことがありますが、穏和な方という印象でした。その印象のままの文章で読みやすかったです。
時折、ハッとさせられる言葉もあり。

5.『コンビニ人間』村田沙耶香

芥川賞話題作をやっと読みました。午前中で一気読み。ぐいぐい進ませる文章だと不思議に感じました。

6.『解錠師』スティーヴ・ハミルトン

「BOOKMARK」という翻訳本を紹介するフリーペーパーで知りました。ダン・ブラウンの著作を翻訳している越前敏弥さんの翻訳でとても好みです。

喋らなくなってしまった少年が絵の技術と金庫開けの技術で生き抜いていく青春ミステリです。こう書くと楽し気に見えますが、怖い犯罪者たちの片棒を担いで仕事をする少年のお話です。しびれます。

7.『きみはポラリス』三浦しをん

夏のムックで読みたかった本。恋愛小説11編、あっという間に読み終えました。

特に好きなのは「森を歩く」と「優雅な生活」でした。ちょっと論点のずれた飄々とした会話をする人が好みなようです。

8.『本日は大安なり』辻村深月

蔦屋書店の「コンシェルジュおすすめ本」で知りました。大安の日に結婚式を挙げる4組の新郎新婦と、ウェディングプランナーのお話。安心の大団円で心が温まります。

原田マハの『本日は、お日柄もよく』に雰囲気が似ていて、お仕事が楽しそうだと思いました。

9.『若い読者のための世界史』エルンスト・H・ゴンブリッチ 上

COTEN RADIOの参考文献にあり、文庫で読みやすそうだったので借りました。物語を読み聞かせるような口調で原始時代から騎士の時代までを説明してくれています。
世界史の本は最初の方で挫折しまうのですが、物語のようだからか読み切れました。下巻も読みたいです。

10.『amazon』成毛眞

amazonの猛成長に迫る一冊。

11.『ぼくのお父さん』矢部太郎

『大家さんとぼく』を2冊とも読んで、とても好きになりました。今作も、のほほんとしていて心和みます。

12.『本のエンドロール』安藤祐介

本を造る人は作家と編集者だけではありません。この本は、本を印刷する印刷会社や装丁を決めるデザイナー、印刷工場など本に関わる裏方の仕事に焦点を当てたお仕事小説です。タイトルよろしく、奥付の奥に携わる人々をエンドロールと称して記していて涙が流れました。

13.『ポケットに名言を』寺山修司

夏のムックで読みたかった本9冊目をついに読了!
名言集でした。詳しくはこちら↓

14.『なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか』嶋浩一郎

以来毎日本屋さんに行くようになったとかなってないとか。

15.『くまちゃん』角田光代

タイトルに惹かれて借りました。短編集と思いきや、カップルの片方の話が数珠つなぎの様に繋がっていく長編小説。
恋愛小説の中だとすぐ付き合って別れてを繰り返していて、現実もそんなものなのだろうかと訝ってしまいます。

16.『水曜日の手紙』森沢明夫

図書館で装丁がきれいだったので何気なく借りました。2018年まで宮城県にあった「水曜日郵便局」をテーマにした小説。現実の世界にあるものと虚構の小説が混ざっていて面白かったです。

17.『氷の闇を越えて』スティーヴ・ハミルトン

6.『解錠師』が面白かったのでもう一冊同じ作家のものを。邦訳第一弾で、こちらも越前さんの翻訳です。騙し騙されの展開で久しぶりにミステリーを楽しみました。

18.『三千円の使いかた』原田ひ香

購入した本を早速読みました。年齢、状況が異なる4人の女性のお金の悩みについて。まだ当てはまる状況は無かったですが、節約など気になるトピックが多かったです。これから悩んだ時に振り返りたい本。

19.『見えがくれする都市』槇文彦

都市の本2冊目!1ヶ月かかりようやっと読めました。達成感がピカイチです。
槇文彦だけでなく4名の寄稿という形で構成されています。有名な「奥」についての文章が非常に読みやすく、街歩きして感じた日本の街並みの特徴を言語化しています。
他の章も共感するところだらけでした。研究となれば、疑問をもったり実際に検証したりしていくと思うので、もう一度読み直したいです。

20.『痴人の愛』谷崎潤一郎

読書好きな友人に勧められ、ワクチン接種の熱に魘されながら1日かけて読了。
ナオミもナオミだが、譲治も譲治だなあという感想。この作品は読者の性別によって読まれ方が違いそうです。
それにしても、頭が痛いとき読む内容では無かったかもしれません。


今月買った本

本を大量購入する友人に触発されて、本屋を訪れては衝動買いをしました。

『都市計画学』中島直人他

『東京裏返し 社会学的街歩きガイド』吉見俊哉

『かまわぬ 100枚レターブック』

『三千円の使いかた』原田ひ香

今月の一冊

今月1番印象に残った本は、

『見えがくれする都市』槇文彦

です!
随分手こずったのもそうですし、何より内容が非常に面白かったからです。再読必至な本になりました。

来月は大学の授業が始まり、英語の勉強もするので意固地にならず気分転換として読書していきたいです。

かしこ

#小川仁志
#丸の内
#安部公房
#野谷茂樹
#村田沙耶香
#三浦しをん
#辻村深月
#世界史
#Amazon
#矢部太郎
#安藤祐介
#寺山修司
#嶋浩一郎
#角田光代
#森沢明夫
#原田ひ香
#谷崎潤一郎
#槇文彦
#都市

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?