ホロコースト否定論にどのように対抗するか。映画「否定と肯定」
映画「否定と肯定」(2016年 英米)
を紹介します。
事実を元にした映画です。
実際にあったユダヤ人歴史学者とホロコースト否定論者の裁判を描いた映画です。
根拠のない嘘でも、何度も声高に主張すれば世論に認められてしまいかねないという怖さを感じさせる映画です。
ホロコースト否定論者アーヴィングは裁判で被告側の弁護人から尋問され、窮地に陥ると、思いつきで書いただけとか言うのです。
ヒトラーの専門家でホロコーストの専門家ではないとかドイツ語がうまくないとか軽いジョーダンだったとか……まったく悪びれず居直るだけです。
そして判決後も、判決の結果などどこ吹く風でホロコースト否定をやめようとしません。
裁判でもわずかな事実のくいちがいを取り上げてホロコースト否定論の存在を印象づけます。否定論者がいるということを認めさせただけで成功なのです。
このような手法はホロコーストだけでなく日本の過去の戦争の慰安婦問題や強制連行、また関東大 震災の時の朝鮮人殺害にも歴史修正主義者によって使われています。
疑念を抱かすだけで過去の事実をなかったことにしてしまう、このような動きには対抗していかなくてはなりません。
執筆者、ゆこりん
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