映画「私はモーリーン・カーニー正義を殺すのは誰?」フランスで声を上げる女性‼️
こんばんは!
今日は、この前観に行った映画を紹介したいと思います!🎥
とてもおもしろかったです✨
実話をもとにした映画であり、事件、裁判は実際に起こったことです。
被害者(映画のタイトルであり主役)は実名、そして加害者の人たちも実名が使われております。
そして事件の真相であるおおもとの国家スキャンダルは、実はまだ解明されていないのです。
現在進行形の問題を取り扱う映画、ゾクゾクしますし、今後の社会やニュースの見方が変わります👀
『私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?』ジャン=ポール・サロメ監督
フランス最大の原子力企業アレバの不正を調べるうちにアレバの経営陣だけでなく政界のフィクサーの存在に気づき、告発しようとしたらいやがらせや脅迫だけでなく、暴行まで受けるという……
権力の恐ろしさにぞっとしますが、さらにその犯罪を告発しても一向にまともに捜査をしないばかりか、自作自演を疑う警察を見ていると、警察や検察、裁判所まで巨大な力に支配されているのではと悲しくなります。これが果たして民主主義なのかと。
アレバの社長も女性だったり、主人公もアレバの労働組合委員長、裁判官も女性だったりと、フランスは日本に比べれば女性が社会の中枢に進出しているように見えますが、モーリーンを担当した捜査官は男性で旧態依然とした印象。
モーリーンが被害を受けても気丈にしていたのを見て「被害者らしくない」と偏見を抱いてしまうくだりも。
巨大な権力に押しつぶされそうになって心ならずも虚偽の自白をしてしまうほど追い詰められた彼女でしたが、どのように再び立ち直り真実を追求する勇気を取り戻すことができたのか。
正義と真実を求める意志を押さえつけることは、結局のところできないのだと思います。
それは日本の伊藤詩織さんや五の井里奈さんの告発にも通じるものだと思います。
冒頭に書いたように、この映画の内容、事件や裁判は実際にフランスで起こったことです。
しかし、国際社会どころかフランス国内ですらあまり知られていないようなのです。
私も知りませんでした💦
フランスといえば人権先進国のプライドが高いですが、政府と大手マスメディアの隠蔽が疑われます。
この事件ですが、襲撃犯である真犯人はまだ見つかっておりません。
アレバ社も解体され中国にわたってしまい、モーリーンが守ろうとした多くの人々が失業してしまったのです。
事件は映画よりも悲惨な経験をしたと当事者のモーリーン氏も言及しています。
権力は手強いですが、共に闘ってくれる友をあきらめてはいけません。
こういう社会派の映画で社会問題が浮き彫りになることにより、気づきや立ち上がる段階へとつながります✨
映画の最後にモーリーンはカメラに目を向けきっとスクリーンの向こうの私たちを見据えます。
私たちに正義を求める行動をうながしているかのようです。
参考文献
映画公式パンフレット
執筆者、ゆこりん
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