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精神障害について。

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解離性同一性障害/双極性障害、当事者による解説と記録です。
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記事一覧

人格の解離とペルソナの違いについて / 解離性同一性障害(多重人格)

今日は人格とペルソナの違いについてお話ししてみたいと思います。

ペルソナとは、TPOに合わせて、あるいは自己防衛のために被る仮面の事、つまり自己の一面です。
そういう自分を装いふりをすること、キャラクターといえるかと思います。

それに対して人格の説明をするならば、人格は大元になるなにがしかがありそれを核に基づいて形成されるものであり、キャラクターはその上に成り立ち得ます。

例えば、基本人格の

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解離性同一性障害の記憶について。

すごくわかりやすいと思う。
他の人格さんの体験は自分のこととして認識できないということを言ってらっしゃいます。

双極性障害について

双極性障害、躁鬱病についてのコラムです。

双極性障害は、異常にテンションが昂り万能観のある躁状態と、落ち込みが激しい鬱状態とが交互にやってくる障害のことです。

躁状態と鬱状態が著しく変化するものを双極性障害一型、軽躁状態と鬱状態とがあり障害とわかりづらいものを双極性障害二型と呼びます。

一型と二型の違いについては、一型は症状がより顕著で自己破産するまでカードを使い続けてしまうなど衝動を押さえ

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たくさんの年齢の人格がいてショックなことに気づいたハナシ / 解離性同一性障害(多重人格)

コラムではないけど、独白という形で。

東雲が恋してた人は15歳年下でした。
私らはたくさんの年齢の人格が共存し視点がくるくると変わるため、「同年代」という感覚がおかしい。
東雲が恋してた彼に対しても年下だとは思っていたけどそこまで下だとはまったく思ってなかった。

この感覚を何て書いたらいいだろう。

人格はそれぞれに価値観も感覚も好みも違う。
東雲は失恋してひどく打ちのめされてるけど、シオンは

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人格の解離下で葛藤が起きないとはどういうことか / 解離性同一性障害(多重人格)

久しぶりにコラムでも。

解離性同一性障害とは人格に同一性がみられない障害のことです。
ひとりの人間のなかに複数の人格がみられ各々の価値観や思想のもと活動します。

以前からのコラムで、葛藤がみられる場合は解離は起きていないと説明してきましたが具体的にいうとどういうことか、という話を。

人格同士は体感的に他人同士です。
私の場合記憶の共有はできますが、他人格の記憶を自身の記憶として完全には認識で

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人格に複数の側面があることはDIDとは違う / 解離性同一性障害(多重人格)

おひさしぶりのコラムになります。

ふと、気になる投稿を見かけ「そうじゃないのよー」と感じたので書いてみたいと思います。

その方の投稿は「誰もが皆が多重人格である」というもので、環境に寄って人格は作られそれを使い分けることで日常を送っている、ということでした。
なるほど、それは確かにそうですね。
ですがそれはあくまでひとつの人間のひとつの人格の様々な側面をみているだけであり、人格が別れている(解

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解離メモ#19 / 騒がしい教室

□騒がしい教室の中でうたた寝をして居るような感覚。
 ざわめき、話し声、そんな直中に身を置いてる。

東雲が出てこれないので咲です。
中が五月蝿い。

私はわりとその辺りの感情が削られててドライなのでどうともないのだけども。
代わりに転換反応か、右肩がひどく痛む。

マリーが忙しそう。超戦闘モード。
あとからあとから沸いてくる断片への対応だ。

なんか身体のオーラ?が肉体から右側にずれ込んではみ出

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マリーのお部屋へようこそ☆

多重人格者の中には、人格さんごとにお部屋がある方もいるそうですが、うちはそういう話し聞かないよなぁ、って思ってたら、

「あるよ!」

だそうで。

部屋と言ってもうちの内海は宇宙空間のように上下もない空間なのですが、ちょっと不思議な光景を見せてもらいました。

なんというのかな、どちらかというと、テリトリー、と言った表現の方が的確な気がする。
空間にたたずむ居場所。
見えない境界線のその先が誰か

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解離メモ#18 / 体育館にずらり

うとうとしてて。
体育館にずらりと人が並んでいる。

この中のなんの変哲もない男の子がこれまたなんの変哲もない隣にいる男の子に、
「はい、××くん、思い出してください」
と言って、その××くんがなにかを話し出した。

これ、たぶん把握していない人格さんたちだ。
記憶の一部を持っていった子達だと思う。
私は何てことのない記憶まで解離させてきたのだろう、なんの変哲も特徴もない普通の子供ばかりがたくさん

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解離メモ#17 / 誰かの声

□うとうとしてたら声
 「入らないでよ~入らないでよ~オネガイダカラ…」
ひどく干からびたみたいな声が左胸辺りから聴こえてきた。

なにが。

????

声の主に心当たりなし。

解離メモ#16 / 記憶の目線。

なんか不思議とリアルな夢を見てからぐだぐだしとる今。

今日あったことを思い出そうとするが、自分じゃなかったのかよくわからない。
PC起ちあげてお医者に見せるようの人格さん名簿を書いてたのは知ってる。

知ってるのだけど、その記憶の仕方が自分が作業をしている目線での記憶ではなくて、遠くからその様子を見ている角度からの映像の記憶の仕方。

よくあることだけど、解離の不思議。

父親にひっぱたかれた時

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人格ごとの口調や一人称の変化について / 解離性同一性障害(多重人格)

解離性同一性障害とは、人格に同一性がなく複数の人格がみられる障害です。
人格は、強い記憶や感情、トラウマ体験等が基となり隔離断絶され独自に成長を遂げたものとされます。

人格さんたちは各々に性格や価値観が違います。
別個の存在です。
人格が交代すると、態度や口調、一人称も変わります。

ただし、同じ人格さんでも周囲の環境や状況、書き言葉、心の状態気分等々で、態度や口調、一人称が変わります。

たと

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解離メモ#15 / 爆風と猫

□窓の外をぶち叩くみたいな爆風
□亡き愛猫が来て、寝ている私の回りをうろうろす

最近、この、窓を叩く風、というのが多い。
私の外で何かが荒れてるのかな。

疲れる。

人格交代の感覚 / 解離性同一性障害(多重人格)

久しぶりにコラムです。
人格交代時の感覚について書いてみたいと思います。

解離性同一性障害とは、人格に同一性の無い、複数の人格を持つ障害の事です。
解離した人格は、強い記憶や感情、ストレスから、隔絶、隔離され、独自に成長したものとされています。

私の場合、人格交代を起こしても記憶は連続しています。
ですが、連続しているもののそれまでの記憶を自分のものとして認識できません。
交代した人格は、自分

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