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旅びとと本 久々に 〜もの食う人びと〜

この数年、この本をことあるごとに読み続けていた。

 この本、今から30年前くらい前の本なのだが、内容的には最後の最後まで読むと、今の時代にものすごく通じてる、繋がっていることがわかる。
特に、あとがき、を読んでいるとそう感じる。

世界各地の国々の人、食べるものが出てくるが、それは彼らそれぞれのそのとき、その時代の生き様に繋がっている。

今の時代、彼らはどうなのだろう?どうしているのだろう?
とも想像してしまうが、とにかくそれぞれの食にまつわるエピソードがすごい。

ひとつとして共通しているエピソードがないのだ。

でも、どこにいて、なにをしていようが、人は食べる。そうしないと生きていけないから。

食事と睡眠と排泄は不可欠だ。

でも。食事はそのなかでも特別、身体にエネルギーを与えてくれるものである気がする。
寝ることも大切だが、そこまで、エネルギーになったぞ!!と寝た後では感じない。
エネルギーチャージできたかな?くらいはあったとしても。。

歴史や文化や生き様や環境や時代や、、いろんなものがごちゃまぜになって、この時代の人たち、特にこの小説に出てくる人たちの食べものは定番、となっている、はずだ。

飽食の日本、と言われた時代の30年前に比べて、今の日本てどうなんだろう?
そんな問いかけも、あとがき、ではかかれている。

この著者は、世界の人たちとさまざまな状況下で一緒に食べることで、いろんな感情や味や新たなる想いを得ている。

なんだか、今にすごく繋がる不思議なノンフィクションを読ませてもらった気がして、いまだにまた読み返してしまう一冊なのだった。


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