Nature Boy

旅と映画、カレーにラーメン、プロレスと格闘技、そして走ることをこよなく愛しています。 …

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旅と映画、カレーにラーメン、プロレスと格闘技、そして走ることをこよなく愛しています。 その実態は・・・。

最近の記事

プロレスにおける批判的な考察 2024

1 新日本プロレスの事情  オカダカズチカ、ウィル・オスプレイの抜けた新日本プロレスでは、その穴埋めが急ピッチで行われている。具体的には、辻、海野、成田、上村ら若手の売り出し。彼らにはどんどんチャンスが与えられている。  プロレスの難しいところは、たとえチャンスを与えられても、たとえタイトルを取ったとしても、それでレスラーの格が上がることにつながらない時があることだ。  また、それよりも難しいのがファンからの支持。歴史的に「会社につくられたスター」は、支持をなかなか得られな

    • プロレスにおける批判的な考察 2024

      1 NEW JAPAN CUPをふりかえって  辻洋太の優勝で幕を閉じた今年のNEW JAPN CUP。相も変わらずHOTの乱入・反則劇場が続き、ファンの批判もたくさん挙がっていたが、辻の優勝は新日本プロレスが新時代に一歩踏み出たことを感じさせた。  後藤待望論もかなり出てきたようだが、申し訳ないがわたし的には「今更後藤洋央紀選手が優勝してもなあ・・・」という感じだったのである。  そうか・・・海野ではなくやっぱり辻か。そうだよなあ。  少し残念だったのはヒクレオ。辻の前に

      • プロレスにおける批判的な考察 2024 「プロレス愛」Ⅱ

        1 新日本プロレスの場合   前号で、今のスターダムには「プロレス愛」が欠けている、と述べた。このことは、今の新日本プロレスにも言えるのではないか。  そう・・・親会社は言わずもがな、ブシロードなのだ。 2 アンチ「四天王プロレス」  今や伝説となった四天王プロレス。三沢や川田、小橋、田上が大技・危険技をこれでもかと応酬し合い、カウント2.9のオンパレード。それまでノラリクラリとした純アメリカンスタイルであった全日本プロレスのリング上を一変させ、ファンの支持率をグンと上げた

        • プロレスにおける批判的な考察 2024 「プロレス愛」Ⅰ

          1 スターダムの場合  前号で「プロレス愛」について自分の考えを述べてみた。そう・・・今のスターダムには「プロレス愛」が欠けている、と思うのだ。  女子プロレスの業界では圧倒的に1位であるこの団体には何が足りないのだろう?  そこにはやはり、親会社であるブシロードが強く影響していると考える。 2 ブシロードの方向性  昨年、ブシロードファイトの社長に岡田太郎氏が就任した。もちろんオーナーである木谷高明氏の肝入り。プロレスとはなんも関係のない業界から入った岡田氏は「選手ファー

        プロレスにおける批判的な考察 2024

          プロレスにおける批判的な考察 2024

          1 スターダム騒動に思う  日本における女子プロレス団体、唯一無二の存在であるスターダム。そのスターダムが激震に見舞われている。  原因は、創設者であるロッシ―小川の解雇。詳しい事情はまだ明らかになっていないが、どうも小川氏は新団体を興すらしい。スターダムからも選手数名(十数名?)の移籍が噂されている。  選手にとって、スターダムほど稼ぐことのできる女子プロレス団体は無いだろう。そこから移籍をするということは、スターダム内部で我慢できないことがあったのか、あるいはロッシ―小川

          プロレスにおける批判的な考察 2024

          プロレスにおける批判的な考察 2024

          1 オカダカズチカ移籍!!  予想していたことだが、オカダカズチカがついに「新日本プロレスからの移籍」を表明した。移籍先はまだはっきりと明かしてはいないが、わたしの予想はWWE。何と言っても世界一のプロレス団体。AEWよりも上なのだ。  新日本プロレスの被る打撃は大きいだろう。すでにウィル・オスプレイ、タマ・トンガが移籍を表明しており、加えて大エースオカダの離脱。観客数や視聴率、ネット配信加入率に影響が出ないわけではない。  おそらくオカダは昨年から移籍について新日本に話しを

          プロレスにおける批判的な考察 2024

          プロレスにおける批判的な考察 2024

          0 はじめに  9か月もたってしまいました・・・。  前回投稿をしてから。こんなはずではなかったのに。  言い訳になりますが・・・   ・SANADAの存在感が自分の中で少しぼやけていた。   ・「書きたい」と思う流れが、この間停滞している感じだった。 こんなところでしょうか。 1 1.4を終え・・・  時は瞬く間に過ぎ、2024年になってしまいました。  NOAHでは1月2日にメインの評価が難しいビッグマッチが。そして新日本プロレスでは、恒例の1.4東京ドーム大会が。

          プロレスにおける批判的な考察 2024

          プロレスにおける批判的な考察 21

          祝!新王者!! 【前編】 長い道のりだった。  SANADAが新日本プロレスに戦場を移し、王座をとるまで。まさか7年もかかるとは思っていなかった・・・。  類まれな運動能力を有し、華もあるSANADAには、真田聖也時代から注目をしていた。武藤が社長だった時代の全日本プロレス。真田がその後継者になるだろうと思っていた。  それは、武藤がWrestle-1を旗揚げし、真田も加わったことで確信に変わった。センスから言ってもKaiではないだろう~。  しかし!!SANADAはまさ

          プロレスにおける批判的な考察 21

          プロレスにおける批判的な考察 20 

          外国人エース考える その3  いつの頃からだろう・・・プロレスラーが「怪物」的な存在から、「アスリート」になったのは?  ブラッシーやエリック、そしてブッチャー、アンドレ、ハンセン、ブロディ、ベイダー・・・その昔、プロレスラーは異形の者であり怪物だった。一般人とは違う存在で、見るからに“強さ”と“凄さ”を醸し出していた。  それは日本人レスラーにも言え、ジャイアント馬場やアントニオ猪木など、トップレスラーは190cm以上の身長とヘビー級の体重があったように思う。  藤波の

          プロレスにおける批判的な考察 20 

          プロレスにおける批判的な考察 19

          外国人エース考える その2  コロナの影響が大きいのかもしれない。外国人プロレスラー“低迷の時代”と言っていいのではないか。    俺が幼い頃のような、「日本人 V.S. 外国人」という時代までいかなくても、10年位前までは、各団体に看板外国人レスラーが存在していたような気がする。  例えば全日本プロレスではジョー・ドーリング。ノアには、TMDKが人気があった。新日本プロレスではバレットクラブのリーダーたちか。  それが現在ではどうだろう?ノアは・・・イホ・デ・ワグナーJr

          プロレスにおける批判的な考察 19

          プロレスにおける批判的な考察 18

          外国人エース考える その1    新日本プロレスでは、ジェイ・ホワイトの退団が確定した。バレットクラブのリーダーとして活躍したジェイの功績は大きいと思う。G1こそ制覇はならなかったが、IWGPをはじめ、様々なタイトルを手中にした。  何より・・・そのファイトスタイルが、俺は好きだった。  彼のスタイルは、いわゆる古き良きアメリカンスタイル。緩急織り交ぜた緻密なレスリング。一撃必殺の武器であるブレードランナー。そのスタイル故、ウイル・オスプレイと比べるといたって地味。爆発的な

          プロレスにおける批判的な考察 18

          プロレスにおける批判的な考察 17

           武藤敬司が引退した。  彼の膝の調子を考えれば、よく今まで続けてきたなあと感じる。彼自身続けたかったのだろうし、引退を許さない周囲の事情もあったのかもしれない。  武藤が引退してようやく分かった。力道山、ジャイアント馬場、アントニオ猪木、それに続いて・・・2023年2月21日まで、日本のプロレス界は「武藤敬司」の時代であったということに。  もちろん異論はあるだろう。ジャンボ鶴田や藤波辰爾、三沢光晴、天龍源一郎・・・日本のプロレス界には数多くのトップレスラーが君臨していた

          プロレスにおける批判的な考察 17

          プロレスにおける批判的な考察 16

           久しぶりの投稿である。  新日本プロレス、年間最大イベントの1つである、1.4東京ドーム大会が終了した。この大会から、今後の「外国人選手」について考えてみたい。 1 新日本プロレスの「ガイジンエース」を振り返ると・・・ 古くはタイガー・ジェット・シン。悪役を迎え撃つ日本人エースの構図は分かりやすく、シンは新日本プロレス初期の大功労者と言えよう。  そしてスタン・ハンセン登場。猪木を破壊するんじゃないかと思わせるその暴走ファイトは、シンやブッチャーの時代の終焉を告げていた。

          プロレスにおける批判的な考察 16

          プロレスにおける批判的な考察 15

           「スターダム」について 後編  ずいぶんと間が空いてしまった。言い訳すると、怒涛の2か月間であった・・・。  さて、スターダムである。前回述べたように、今の女子プロレスは二分化されてきているように感じる。アイドル路線で集客ねらいの団体か、本当にプロレスを追求するアスリート路線か。  結論を言うと、スターダムはそのどちらも取り入れ、それが今の繁栄につながっているようだ。まあ戦略なのだろう。  元々、愛川ゆず季というグラビアアイドルをエースにスタートした団体である。その一方

          プロレスにおける批判的な考察 15

          プロレスにおける批判的な考察    その14

          「スターダム」について 前編  スターダムの勢いが止まらない。  大昔の全日本女子プロレスしかなかった時代、「女子プロレス」はいわゆる「(男子)プロレス」とは異なるジャンルだった。「小人プロレス」と共に興行を行い、言い方は悪いが見世物的な部分があったように感じる。  それがマッハ文朱以後、方向性が変わり、ビューティー・ペアやクラッシュ・ギャルズに代表されるように、主に女性をターゲットとしたアイドル的な人気を上げていった。人気の出たペアはレコード(古い)を出し、リングの上で歌

          プロレスにおける批判的な考察    その14

          プロレスにおける批判的な考察 その13

           久しぶりの投稿である。新型コロナは昨年末時点では落ち着いたかのように感じたが、オミクロン株の猛威を受けている。国のピークは過ぎたようだが、まだまだ予断は許さない。  先日、新日本プロレスが「クラウドファンディング」を行うと発表した。これを見て少しショックだった。  天下の新日本プロレスも苦しいのだろう。新日本はまだまだ余裕を持ち、どっしり構えていてほしい・・・そんな気持ちがどこかにあった。  実際新日本は集客で苦戦しているようだ。後楽園ホールでの観客数もけして多くはない。

          プロレスにおける批判的な考察 その13