KALATH

今日も活字とトラックにノる。 元へなちょこ記者。行き先不明。

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マガジン

  • 連載『欲の涙』

    欲望の渦巻くネオン街。欲は何を、誰に語るのか。欲のささやきと声に溺れる人たち。その中間に位置する人たちーーどこへと向かうのか。

  • 『走れ田口三部作』

    *高校時代。淡い青春の思い出を書き綴っています。  他のフィクションと異なり、こちらは私体験に基づく話です。  その経験を脚色し、想像を加えよりリアリティを持たせる、  実験作です。  私小説寄りです。淡さや青さを盛り込みました。

  • エッセイ、その他

  • フィクション

  • Reccomendation.

    活字と煙は、高く昇るとか。

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『欲の涙』

【ワケあり】  暑い日のことだ。  「歴史的」猛暑の東京都--。気になるよ、歴史っていつから遡ったモンなのかさ。  オレの事務所でホストモン二人と野球賭博をしていた。二人とも、色白だ。酒を受け付けない体質なのに、飲めないのに飲め、と圧がつねにかかっているように、青白く映った。ウンザリしているのだろう。気が休まらないのかもな。  笑顔は絶やさないがしんどそうな様子。コイツらの真の姿は、憂うつなのかもしれない。明るい世界は「ガマン」によって支えられているのかもしれない。

    • 『救われるか--受難の信仰』

       地球規模で最大の危機下に生きている--。そう思える時があります。  まさしく「今」です。国内の景気、国外の 戦争激化也不況,食のきんなど枚挙にいとまがありません。  大げさに言えば文明が懐かける手前、文明と文明が衝突する手前。  つまり張りつめた「危機」が訪れる一歩、いや、 半歩手前なのかもしれません。  この状況下にあって、信仰は慈悲に満ちた心の栄養と なるのか--。この問いに直面すると、もぞもぞした、苦しい気持ちになります。   心の安らぎと思える信仰が他

      • 市販薬はガチにやめたほうがいい。暴論だけど、違法は「罪の意識」が多少はある気がする。けれど市販薬は心理ハードルガクンと下がる割に、依存性がある。つぶさには言わないけれど、特に学生さんは注意してほしい。

        • 『欲の涙』20(最終)

           外に出た。  寂しげな雨がぽつりぽつりと降っている。湿度が高くなっている。気温は、気持ち涼しくなった気がする--。  空を見上げると、月の光がまぶしい。雨なのに。雲に覆われた隙間から差す月光は、オレと長野を同情の色に染めていたように思えた。  ムダ骨ご苦労さん。おこがましい同情の光を、月は放っている気がした。  一緒に外に出たら長野は、気がついたらオレの顧客でもなんでもない、ただのトラブルメーカーになっていた。  「長野さんよ、早くタクシー呼んでくんねえかな?」

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        『欲の涙』

        • 『救われるか--受難の信仰』

        • 市販薬はガチにやめたほうがいい。暴論だけど、違法は「罪の意識」が多少はある気がする。けれど市販薬は心理ハードルガクンと下がる割に、依存性がある。つぶさには言わないけれど、特に学生さんは注意してほしい。

        • 『欲の涙』20(最終)

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        • 連載『欲の涙』
          20本
        • 『走れ田口三部作』
          4本
        • エッセイ、その他
          17本
        • フィクション
          7本
        • Reccomendation.
          9本
        • 連載シリーズ(日曜日or水曜日更新)
          3本

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          『返ってこない7桁』

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          序 この話は、とある学生についての話だ。どこにでもいる、詐欺とは無縁に思える学生についての話。しかし、マルチ商法詐欺の手法は多様化しているのも事実だ。今回は俗称「モノなしマルチ」商法の被害について。

          『返ってこない7桁』

          「現行体制を問う」

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          これから書く話。 すべて実話だ。小説ではない。 現実とSNS(交流サイト)は切り離せない時代だろう。ところが、盲点もある。ジャンルによって異なる。 潜む落とし穴を掘っているのは、案外、一見すると善良な人間だったりする。

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          「現行体制を問う」

          『無言』④

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          『無言』④

          レイノアレ

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          今日は核心に迫る第一歩を、書き進めてゆく。読み手は誰のことを言っているのか、分かってくれていると思う。 最近、マルチ商法に規制がかかっている。とあるマルチの大本山とも言われてきた企業に、行政勧告令が出された。事実上の解体だ。モデルのルーツはいつなのだろう?と頭をよぎる。この手法は「騙して稼ぐ」。とても賢いそれだからだ。もうかるのが上層部だけどいうのもーー善悪は別としてーーまた上手くできている。働くのではなく働いてもらうだけで、カネが入ってくるカラクリ。 モラルが欠如していても

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          レイノアレ

          いいたいけれどいえないこと

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          ここ最近SNS(交流サイト)空間が闇だらけになっている。さあ、なんのことだかサッパリだろう。見える人・見えない人に見事に分かれた。見える人には全てお見通し。証拠も揃っている。興味本位でした投稿が、あとあと多くの被害者をはじめ、迷惑をかける。マルチ商法・特定商品取引やら、悪行の数かずが、当たり前にあるんだ。その数かずを紐解いていく。時系列はバラバラだ。それだけは事前に把握してほしい。

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          いいたいけれどいえないこと

        記事

          『ほどほどに』

           「全力投球」「つねに100%」--。  どうやら、この心構えが嫌いになりつつある、というか、性に合わなくなってきた感があります。  なぜなのか?  きっと、全力でトライすると「つねに」のところが、おごそかになってしまいかねないから。  そんな自分のクセを学んだ気がします。  「まあ、いっか」くらいにとどめておけば、「いつも」継続できる気がするのです。  あなたに、のめり込めるものやことがあるのなら、きっと恵まれているのかもしれません。自己意識や家庭、第三の居場所

          『ほどほどに』

          『日本は可能か』(Ⅰ)

          --大麻合法化の実現性を追う  【論点】*はじめに  「大麻合法化」--日本での実現は可能なのか、なぜ違法なのか、また、実現する上でのハードルについて自分なりの考察を述べてゆきます。  そもそも現行法で違法とされている「大麻」とはなにか。次に政府や識者の見解にもとづいて、大麻を取り巻く現状についての私見を展開いたします。  三点目に解禁すること(実現性は別)で見込まれる経済効果について。現在は「大麻取締法」(刑法)によって、大麻の栽培をはじ

          『日本は可能か』(Ⅰ)

          『欲の涙』19

           長野の結束バンドを外した谷川は涼しい顔付き。オレはあ然とした…というか何が起こっているのか、その背景すらもが掴めない。  「谷ちゃん…」  「潜入だからね。黙ってたんだけど」と小声で谷ちゃんは言った。流れ作業のように、拳銃を三上の手元に置いた。  「俺たちはいなかった。それで良し。だよね?カイくん。坂本さん、アンタも出んぞ」  オレはうなずくだけだった。その姿を谷川は見ていないだろう。無言で事務所を出、ふたたび不夜城のネオンにオレたちは照らされた。  数着メートルな

          『欲の涙』19

          note小休憩。少し溜めの期間設けて、人によっては面白い記事が書けそう。というか、興味ある人・ない人の両方に、届くよう工夫したいところ。内容は🤫

          note小休憩。少し溜めの期間設けて、人によっては面白い記事が書けそう。というか、興味ある人・ない人の両方に、届くよう工夫したいところ。内容は🤫

          「大麻グミ」って呼称を改めたほうがいい気がする。「違法成分含有グミ」とかでいいんじゃないかな。ネガティヴイメージを持たせようとしている感がある。困るのは、健全に経営されている業者さんたち。 https://news.yahoo.co.jp/articles/17cae5e46879903db19bd5b6ed68265e8785a3a7

          「大麻グミ」って呼称を改めたほうがいい気がする。「違法成分含有グミ」とかでいいんじゃないかな。ネガティヴイメージを持たせようとしている感がある。困るのは、健全に経営されている業者さんたち。 https://news.yahoo.co.jp/articles/17cae5e46879903db19bd5b6ed68265e8785a3a7

          実害のないことに首を突っ込むと、ロクなことがない。特にSNS上で。募るのは不信感だけ。厄ネタ引いてサムい、って思ったころには人が離れている。つまるところ、気づけないと全身全霊で、壁めがけて、独走するだけ。 そん時には精神がオシャカになるのがオチ。

          実害のないことに首を突っ込むと、ロクなことがない。特にSNS上で。募るのは不信感だけ。厄ネタ引いてサムい、って思ったころには人が離れている。つまるところ、気づけないと全身全霊で、壁めがけて、独走するだけ。 そん時には精神がオシャカになるのがオチ。

          『影と向き合う』

          【ガザ地区にて】  --2024年2月現在、イスラエルとパレスチナとの間で、ガザ地域にて軍事衝突が続いています。昨年に勃発。これが初のガザ地区での対立かと思いきや、過去数年にわたって、対立を繰り返し休戦。休戦をし、戦が再発--。このようにガザ地区は、軍事的な緊張下のもとにあります。  悪いのはどちらか--。この善悪をつけてしまうのはある意味、恐ろしいことと思えます。というのも片側に与(くみ)してしまうのは分断をあおることになりかねないので。分断が深まれば深まるほど、対

          『影と向き合う』

          P.オースターの新著読んでる。70歳を超えていくと、自身の「死」に向き合うようになるのかな。何だか「終活」を意識している感がある。大江も晩年は去っていった命や、自分の残り少ない未来を描いていた。オースターは一世を風靡した、ニューヨーク作家ってイメージだけど、もうその時も近いのか。

          P.オースターの新著読んでる。70歳を超えていくと、自身の「死」に向き合うようになるのかな。何だか「終活」を意識している感がある。大江も晩年は去っていった命や、自分の残り少ない未来を描いていた。オースターは一世を風靡した、ニューヨーク作家ってイメージだけど、もうその時も近いのか。

          『走れ田口』・あとがき

           ドラッグにはじまり、自殺。最後にちょっとした出来ごとが原因での呼び出しと、友情の尊さ--。この並びで書き上げた、青春3部作です。  高校時代の私体験に基づく話です。「濃い」ととるか「並」ととるかは人次第。僕自身は、思春期にも将来の分岐点となるイベントがあると伝えるのが本願です。  悪事を誇る、または悪友との思い出を誇示するのは、意図と外れています。本当の出来ごとはもっと情けなかったり、時に、描いた内容以上に酷であったりします。事実を土台に脚色することで、面白みをも持たせ

          『走れ田口』・あとがき

          『煙の約束』--走れ田口Ⅲ--

           「仲間を売っていないよな?ほかの友人もいっしょに吸いましたなんて口が裂けても言うんじゃないぞ」  --父が放った一言。「言わねえよ」と僕はややふてくされた話ぶりで返した。車内で父と二人きりだ。ぎこちない空気に包まれて、実家へと戻った。  停学7日の処分を受けた。  その間は家から出ず、毎日反省文を書くのが務め。  とはいえ、好奇心旺盛な、18歳の少年が、家にいとどまるのは難しい。   夜中に遊んだりした。コッソリ、家を抜け出して、中学時代の悪友と遊んでいた。停学処分を

          『煙の約束』--走れ田口Ⅲ--

          『希望の青空』

          【それは突然】  僕はこれから、いくつの「死」を迎えるのだろう。 時に落ち込みがちに、対峙するであろう「とき」のことを、考えてしまいます。  三十余年とはいえ、知りうる限りで、5人ほどは身近な人たちを失いました。こちらの耳に入っていない訃報を含めたら5人以上かもしれません。  思いがけぬ、「突然」のタイミングに、それは訪れます。看取れていないケースがほとんど。「最後会った時は、元気だったのに…」と驚くしかできないのです。  驚くことで死去を「拒絶」してしまいがちです。

          『希望の青空』

          『生命交差線』--走れ田口Ⅱ--

          【予期せぬ一本の電話】  突然やってくる。予期せぬタイミングに、突然。  「(松井)ゆいが死んだ。自殺」と、岩井さんから電話が入った。   夜中の1時。  「え?本当なの?信じられ…」 「ないよね。私も。現実だと受け入れられない。田口、この話はヒミツだからね」  「オッケー。にしても…」  沈黙が続いた。  少し間をおいて岩井さんが、明日も学校で朝早いから、と電話を切った。通話が終わって流れる音を聞き入っていた。  <ツー。ツー。ツー。>  この音の響きが心地良か

          『生命交差線』--走れ田口Ⅱ--