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1年間で2,000個の嬉しかったことメモがたまった話

1つだけ、毎日続けてみよう。ありきたりだがお正月に決意することが多い。
が、今年のそれは無事に1年間365日達成した(しそう)。

数年前は筋トレだった。
SNSでその日に取り組んだ筋トレを投稿する。
ただそれだけを決めて取り組むと、筋トレの種類や時間は変われど1年間毎日継続できていて、いつしか「頑張って続ける」から「頑張らなくても取り組む習慣」になっていた。

そして2023年は「毎日1つ以上、嬉しかったことを書き溜めていく」ことにした。
思いついた明確な理由は覚えていないが、おそらく旦那さん(当時の彼氏)との楽しい思い出を当たり前と思わずに、小さな出来事にも感謝し続けていたいと思ったのだろう。

毎日継続のコツ

開始からコツを掴んでいたわけじゃなかった。
しかしいろんな「毎日コツコツ」に挑戦し達成するうちに、自分に合ったやり方がわかってきた。
それは「決めるのは1つだけ」。

例えば筋トレも「何かする」ことだけを自分と約束した。
自分が「筋トレ」だと思えばなんでも良い。
その場でスクワット10回も、YouTubeで筋トレ動画1時間でも、同じ「達成」になる。

・何をやるか
・何種類やるか
・どれくらい時間をかけるか
・いつやるか

これらは全く決めず、その日の気分次第にした。
自分の性格上、どこまでもかっちり決めてしまうのが好きだが、そうすると3日坊主(3日続けばむしろ良い方)が目に見えていたので、あえてゆるゆるに設定した。

結果として、スクワット10回だけの日は「今日の目標達成」と自分を認めることができるし、プラスで筋トレ動画を1時間取り組んだ日なんかはベタ褒めするくらいに自己肯定感が上がり良いことだらけだった。

2023年毎日コツコツ計画 : 嬉しかったこと

嬉しい、ハッピーだと感じたことを書き留めていこうと決意し、まず書いたのは
「旦那さん(当時の彼氏)から新年の挨拶がLINEで届いた」

他人から必要とされたり認識されることで自分の存在価値を肯定できる私にとって、新年で一番最初の嬉しい出来事だった。

書き溜めていく上で決めたこと

・1文でOK。詳細な出来事や感想まで書かなくて良い
なのでこれまでのメモを振り返ると、「作ってくれたお味噌汁が美味しかった」「新しい本を買った」など、英語の文法を習いたての生徒が作成するような英文(の日本語)ばかりだ。

・毎日1つ以上書けばOKとする
筋トレの時同様、内容は自由で1つ記録できればその日はクリアにした。
継続して個数が増え続けてしまい、自分を苦しめることもなかったし、旅行など非日常の時だけ記録する内容が多くなった程度で平均毎日5~6個書いていた。

内容

カテゴリーを気にしていたわけではないが、振り返るとざっくり5種類に分類できた。

・日々のほっとした出来事(温かいお風呂、久しぶりに会った人との会話...)
・達成感を感じたこと(ハイキング、料理、掃除、試験合格、本を読了した時...)
・買ったもの(食材や日用品の買い足しから家電製品や趣味の読書用の本、プレゼント...)
・食べたもの、美味しかったもの(炊き込みご飯、ドーナツ、居酒屋、クリスマスディナー....)
・旅先での気づきやアクティビティ(キャンプ、博物館、食べ物、体験...)

旅行など非日常へ出ると気づきの数が大きくなった。
理由は2つありそうだ。
・感情の振れ幅が大きく「書き留めておきたい」と思うことが多い
・↑と似ているが、真新しさや新鮮味のある出来事に気づきやすい

つまり、毎日頑張らなくても繰り返されることは、初めは嬉しさやありがたみを感じていることを意識しているが、その意識がだんだんと薄れてしまっているのだろう。

当たり前の幸せを当たり前にしない

旦那さんが彼氏だったころから、彼とは他人であり一緒に生活をするパートナーであるという意識を持ち続けようと気をつけている。

過去のnoteにも書いたが、その一つは感謝を言葉にして伝えること。
阿吽の呼吸、という言葉があるが、それができた時にも
「タイミングバッチリだったね」「それやってくれて助かったよ」

と伝えるようにしている。

そうすることで自分と彼が上手くかみ合い助け合うことができていることを自分が認識しつつ、相手にも認識し「ちゃんと気づいてるよ」のサインを送ることができる。


▼旦那さんとの習慣


副産物

2023年の1年間で2,000個の嬉しかったことを書き溜めてきて、「記録を続ける」のメイン目標を達成した裏で嬉しい副産物もあった。

・感謝を忘れないようにするのが習慣になり、心が安定した
同じ生活をしていても、意識を向ける方向で幸せにも不幸せにも感じる。
そしてそれは、出来事事態を変えることは難しくても、それに対する自分の感情は自分でコントロールできる。そうすると自分がなりたいだけ幸せにもネガティブにもなるのだ。
記録を続けることで、見逃してしまいそうな小さなことから感謝を感じることができるようになり、心の安定を自分で得ることができるようになった。

・言語化のスキルアップ
感情の詳細を書いたりすることはなく1文で簡潔に書いていたが、それでも

-出来事を振り返る
-感情を思いだす
-言語化する

一連の作業がより早く、より正確にできるようになった。
自分では気がつかなかったことだが、転職先で一緒に働くチームのメンバーから「観察力」「内省力」「言語化力」を褒めていただくことがとても多く、「もしかして今年1年続けてきた成果がここに...?」と思ったのがきっかけだ。

2024年の行方

「嬉しかったことを書き留める」は継続していく。
(年が明けたら別の目標にすり替わっているかもしれないが...)

しかしより生活を豊かに、自分の人生に役立つように思考を磨くため、

書き留めた出来事をもとに「どうして... ?」「 どうしたら...?」 に発展させていきたい。
この「どうしたら..?」というのは転職先の上司がミスをした時の思考の展開方法として共有してくださった考え方だ。
ミスをした過去を責めるのではなく、それを今後改善するための具体的な行動を導くためのヒントとなるワード。
「どうして…?」は過去を責めるのではなく、むしろ
・なぜ嬉しかったのか
・なぜその言葉/出来事が生まれたのか

など、出来事の背景を深堀り言語化するために使っていきたい言葉だ。

「嬉しかったこと」はミスとは異なるが、書き留めた出来事から新しい疑問や挑戦のヒントを見つけたり、行動をパワーアップさせるためのきっかけとして使いたい言葉だ。

私は「これを達成したい」といった唯一の目標やゴールがパッと思いつかない。
ずっとそれがコンプレックスで、いけないことのように感じてきた。
しかし見方を変えると、日々その時々の興味関心をとことん探求し、いろんな道をいろんな方向へ開拓していくことができる。
そして何よりもその「開拓」途中のもがきや苦しみすら楽しいと感じてしまうのだ。

よりわくわくすることを、より苦しく楽しい方へ、2024年は自分のペースで進んでいきたい。

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