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人との相性に年齢は関係ない

長年沢山の子どもたちと別室という少々特殊な環境で過ごして来ている訳なんですが、合う合わないがあるんです。相性っていうものですね。ただ、私はどの子が来ても同じです。そこは違いがないようにどの子とでも同じように接したり過ごせるように知識と経験を積み重ねて来ています。なので、基本的にはみんな一緒なんですが良い方向での相性の良さっていうのはあるなと感じているんです。


例えば、大人同士でもこのまま居酒屋いけるなっと感じる人とそうでない人が居る訳ですが、そういうのはどこから来てるんやろうなと思った訳なんです。話しやすさと言えばそれが近いかと思います。育った環境とか価値観とか趣味とか色々あると思うのですが、単純にその辺りが関係していると今までは思ってた訳なんです。それが仕事を続ける中で


大人とか子どもとか相性に関係はないんやな



っと感じた訳なんです。先に言っておきますが、そう感じた子でも他の子と対応ややるべきことは同じです。どんな子が来ても同じです。それが出来ていないと私のような仕事は続けていけません。スムーズにいく子も時間がかかる子もみんな一緒です。みんな同じになるって所が一番難しい所で求められている所です。相性が良いと感じた子でも暴れながら初対面した子でも私は同じ結果になって同じ所に居ます。そこに左右されず同じ結果に辿り着くことは意識を高めていることの一つです。


まあなぜわざわざこの話しをしたかと言いますと、


人と人との相性っていうのはもっと手前の所から来てたんやな



っと思ったからなんです。今のような仕事をしていなかったら気付かなかったと思います。例えば、一緒に食事をするとしても一対一で子ども、大人、年配の方、性別、色々な方と同じ形で食事をしても


大人だからこの食事は楽しかったな。気が許せたな。



っという結果にはならないと思ったんです。要は単純に今までの私は


人との相性は環境説が大きい



っと思っていたんです。環境説が大きいということはそれなりに年月が必要な訳で子どもの年月では少ないと思っていました。色々と調べれば出て来るとは思うのですが、特に気にしていた訳でもないので深くは考えて来ませんでしたが。


その大人子どもは関係ないって話しですが、例えば、この間ある子がかけ算の計算を間違えていましてそこを教えると、


「先生、ヒューマンエラーは誰しもある出来事なので仕方のないことなんです。」



ってめっちゃ真剣な顔で言って来る訳なんです(本人なりの冗談です)。


「じゃあ、ヒューマンエラーを減らすために九九からやっていきましょうか。」



っというとその子は頭をかきながら「それは勘弁してくださいよ〜」っと言う漫画みたいな展開があった訳なんです。


こんな軽快なボケとツッコミ職員室でどれだけの先生と出来るやろうか



っと思う訳なんです。なんか笑いのツボが同じだけの話しみたいになって来ましたが。


それで色々と考えたのですが、


価値観や個性というものは我々が思っているよりもっと初期に出来上がっているから相性に年齢は関係ないのかな



とか考えた訳なんです。まあ答えはわからないですけど、結果的に感じているのは


我々が思っているよりも人というのはもっと初期段階で完成されている


のだなと思ったんです。そこで知能検査に考えが繋がったんです。今では誰もが知っている知能検査もですが、結果は何回やっても変わらないです。いつ受けても変わらないんです。変な話し数年ごとに何回か受けて発達障がいと言われた時もあれば知的障がいと言われた時もあり、高IQだと言われる時もあればおかしな話しになりますよね。なので、結果は基本的に大きくは変わりません。大きく結果が変わるものだとそもそもの信憑性が疑われます。知能検査とはそういうものなのです。


逆に私と年配の方でも合う合わないってあると思うんですよ。親子ぐらい歳が離れたおじいちゃんとめっちゃ友だちみたいになれるみたいな場合もあるのかなと思います。子どもとご年配の方の相性がめっちゃ良くて友だちみたいになれるパターンも存在すると思います。そう考えると年齢は関係ないんやなと思う訳なんです。なんなら動物と人との相性もあると思っています。相性や関係というのは不思議で面白いです。



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