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こころを使いこなす技術@note

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cakes連載「こころを使いこなす技術」に関連した記事を集めています
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記事一覧

アメリカ留学で窮地に陥った私を助けてくれたものとは?

アメリカ留学で窮地に陥った私を助けてくれたものとは?

今回紹介するのは「ソーシャルサポート」。簡単にいうと「困った時には人から助けてもらおう」という考え方です。予測のつかない困難が次から次と襲ってくるビジネスでも、この考えをよく理解して実践することが自分を助けてくれます。

ただ「人から助けてもらう」ことは思った以上に難しいです。困っているときほど人に頼れなかったりしますよね。まさに、私もそうでした。

例えば、昔の私は悩んでいる時にその辛さを一人で

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ストレス解消法をたくさん持ってストレスに強くなろう

ストレス解消法をたくさん持ってストレスに強くなろう

前回は悩みの問題解決の手法である「認知再構成法」について説明しました。自分が悩んでしまう時に、様々な視点から自分に「ツッコミ」を入れられるようになること、が大切なポイントでした。

一方で、自分の悩んでしまう状況や感じたことをメモして、それを「ひとり」で多様な視点から眺め直す、というのは少しハードルが高いのも事実です。私の場合も、最初はなかなかうまくできずに、慣れるまで数ヶ月の時間が必要でした。

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上司から怒られたときに立ち直るコツ

上司から怒られたときに立ち直るコツ

前回の記事では「こころを使いこなす」6つのステップを紹介し、ステップ3の「目標を定める」を私の実際のメモを使いながら説明しました。今回はいよいよステップ4の「悩みの解決技法」に入っていきます。

自分に「ツッコミ」を入れるための方法論

認知行動療法では、人が悩み苦しんでいる状況を解決に導いていくための「方法論」がいくつも用意されています。今回はそのうち「認知再構成法」という手法を紹介したいと思い

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6つのステップで心を使いこなそう!

6つのステップで心を使いこなそう!

前回の記事では、私の経験を交えながらiPhoneやEvernoteを上手く活用して日常的に「メモする」コツを紹介しました。

今回は、「こころを使いこなす」ための6つのステップに触れます。今まで紹介してきた考え方も踏まえて、どんな順序で学んでいくことでうまく悩みに対処できるようになるかを整理したいと思います。

「こころを使いこなす」6つのステップまず「こころを使いこなす技術」は以下のように6つの

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コーピングとはなにか? メモすることがストレス対処につながる理由-こころを使いこなす技術⑤

コーピングとはなにか? メモすることがストレス対処につながる理由-こころを使いこなす技術⑤

前回の記事では「自動思考」と「認知の歪み」という概念を紹介しました。悩んだ時に「自動的」に湧いてくる悩みの「パターン」を認識することが、心の課題解決のきっかけとなります。

では、その解決に向けて具体的には何をやっていけばいいのか?そこで重要となるのが「コーピング(Coping)」という考え方です。コーピングとは簡単に言うと「ストレスへの対処法」のことです。

昔の私のように常に不安に苛まれている

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悩みの解決は自分の「歪み」を知ることからはじまる-心を使いこなす技術④

悩みの解決は自分の「歪み」を知ることからはじまる-心を使いこなす技術④

前回の記事では、ストレスに強いと思われている人も実は悩んでいること、大切なのはストレス状況に「いかに対処できるか」だという話をしました。それと関連して、ストレス状況に対して「認知と行動だけが変えられる」「状況、気分・感情、身体反応は変えられない」という重要なポイントに触れました。

ここはよく理解しておくべきところなので、第2回の記事で挙げた私の例を使いながらさらに詳しく説明したいと思います。

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仕事ができる人も悩んでる。ストレスへの「対処」が重要な理由。- こころを使いこなす技術③

仕事ができる人も悩んでる。ストレスへの「対処」が重要な理由。- こころを使いこなす技術③

前回の記事では自分がストレスを感じた瞬間をいかに「可視化」するかが重要かを説明しました。今回はそれを使って、ストレスに「どう対処するか」について理解を深めるのがゴールです。

まず最初に触れたいのは、そもそも「ストレスに強い」とはどういうことか、という点です。「あの人メンタル強いよね」といった会話は普段からよくされますが、それは何を指しているのでしょうか。

結論から言うと、「ストレスに強い人」と

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「こころを使いこなすこと」こそが仕事で重要な理由

「こころを使いこなすこと」こそが仕事で重要な理由

以前cakesで「こころを使いこなす技術」という連載を書いていました。cakesは残念ながら2022年8月31日に終了してしまったので、その連載を私のnoteに載せていきたいと思います。内容はほぼ同じですが、cakes連載という文脈に関する文章を削っている他、適宜加筆修正も行う予定です。

今回はまず第一回となる"「こころを使いこなすこと」こそが仕事で重要な理由"です。この記事を書いたのは2019

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悩んだときこそ「小さなこと」に目を向けよう

悩んだときこそ「小さなこと」に目を向けよう

昔の私は何か失敗すると「もう絶望だ」とすごく話を大きく抽象的にしていました。これって今思うと「自分を守る」という側面があったなと思います。なぜなら話を抽象的にすることで、自分が上手くやれなかった事を「具体的に」直視することから逃げられるんですよね。

例えば、作った資料を上司にダメ出しされた時に、「自分はなんてダメなやつだ」と考えれば、上司が具体的に指摘した、自分の理解が浅かったり表現力が足りない

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悩みの「抽象化」には要注意です

悩みの「抽象化」には要注意です

「抽象化」で自分を守る昔の私は何かひとつ失敗すると「もう絶望だ」とすごく話を大きく抽象的にしていました。例えば上司に頑張って作った資料をダメ出しされた時。「こんな評価をもらうなんて、自分は本当に仕事ができないな…このままではキャリアもおかしくなっていってしまう」と考えて、よく絶望していました。

これっていま振り返ると「自分を守る」という側面があったなと思います。なぜなら話を抽象的にすることで、自

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できるだけ「小さなこと」で自分を褒めよう

できるだけ「小さなこと」で自分を褒めよう

スワンさんとのnoteイベント「人生を前進させる"書く習慣"のすすめ」はたくさんの方に見て頂き、私もとても楽しくお話することができました。

こちらのイベントレポートにもあるように、特に力を入れたのは「自分を褒める」ことの大切さです。

ここでおふたりは「自分を褒めることはとても大切」という話に。
どうしても他人に褒めてもらうことを求めがちですが、期待したとおりにはなかなか褒められないし、そのため

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「将来のキャリア」に悩むことの危険性について

「将来のキャリア」に悩むことの危険性について

私が20代の頃、自分の悩みはすごく大きな、手に負えないものだと思っていました。どんな仕事を将来やっていきたいのか、今やっている仕事はそれにつながるのか、キャリアは正しい方向に進んでいるのか、など抽象的な悩みにいつも苛まれていました。そして、メディアに流れてくる世間で成功者とされる人の話を読みながら、自分との差に愕然としたりしていました。

また、日々の仕事がうまくいかなかったりした時も、自分は専門

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「認知の歪み」をポジティブにとらえる

「認知の歪み」をポジティブにとらえる

ありがたいことにたくさんの方にcakesの連載「こころを使いこなす技術」を読んでもらっています!そこで、連載と連動する形でnoteも書いてみたいと思います。

昨日公開した第4回目の記事で「認知の歪み」について触れました。

カウンセラーの方からも聞いたことがあり、ツイッターでのコメントでも見かけたのですが、この「歪み」という言葉に抵抗感を持つ方がいます。たしかに自分の考え方が「歪んでいる」と思う

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