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大学院卒の29歳。歴史、音楽、アニメ、漫画、読書が好きな普通の会社員です。文学や古典、…

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大学院卒の29歳。歴史、音楽、アニメ、漫画、読書が好きな普通の会社員です。文学や古典、歴史に関することがとくに好きです。 大学院では日本近世史専攻(江戸時代)。読書や本に関すること、雑文を書いています。週1のペースで「よるのひとりごと」というエッセイや雑記を投稿しています。

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  • トランスミッションⅠ

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    参加者650名、フォロワ数1500名、100,000記事以上が収録されています。🌱コンテンツを広めたい方の参加、お待ちしています。🌱マナー:①連続投稿はしない②社会一般的に不適切な記事は投稿しない③トップ画面は変えない。参加希望の方は,マガジンの固定記事からコメントしてね(ง •̀ω•́)ง

  • よるのひとりごと

    徒然なるままに、日常や思ったこと、考えたことをゆる〜く書いていく日記のようなエッセイのような雑文のような。冷やかしでもいいんで読んでやってください。これでも文章を書く練習。気が向いたらボチボチ書きます。

  • また読みたい素敵な記事

    皆さまが大事に書かれた記事、また読みたいです。

  • 自由気ままに言の葉を紡ぐショートショート

    自由気ままにただ自分の中にある言の葉で綴る、ぎごちない物語を1,000字以内で描くショートショート。 文章力を上げたいだけの自己満足なマガジン。

最近の記事

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文章を書くのが「好き」なのではなく「喜び」だと思う

春近き夜の空気を吸いながら都会を闊歩している。不思議と春の足音が聞こえてきた気がする。最近、ものすごく文章を書くことに喜びを感じている。気候の移り変わりが僕をそうさせたかもしれない。 どんなことにも「好き」か「嫌い」かではなく喜びを感じるかどうかで決めた方が良いと思う。とくに結婚を決めるとき、相手のことが好きかどうかより、その人と一緒にいて喜びを感じられるかが大事だ。つまるところ、人間は直感で自分を判断している。他人本意より自分本位のほうが意外と合っていたりする。何を決め、

    • 29年間、東京でしか暮らしてこなかった人が急に群馬に住んだら【エッセイ】

      春光あふれる中を吹く風が光る中、僕は普段着ることのないスーツを着て群馬県へ向かう列車の中にいた。都会から地方への移り変わりを車窓をみてわかる。29歳、はじめての地方の出張、もやもやと霧が立ち込めたうえに真っ暗だった海の真ん中にいるかのようである。 4月1日、晴れて社会人となった人、おめでとう。4月というのはさまざまな変化に見舞われる季節である。 僕も例外ではない。 この4月から2ヶ月、出張で群馬へ行くことになった。2週間前、「やっぱり都会での暮らしっていいよね」と言って

      • 楽しいこともつらいことも分け合って一緒に頑張ろう。あと丁寧な暮らしってどうやってするの?【エッセイ】

        1年の30%をむかえた午後5時。年度末の慌ただしい書類の嵐を終え、オフィスから出た。雨上がりのアスファルトに反射した日の光が、疲れ切った身体に強く刺さった。夜気にうなだれた花が白く淡く咲く。かぐわしいというより、憂いを含んだ黒い激情が呼び起こされる。繰り返す波の中に突如大波が押し寄せるときは、決まって立っていられなくなるときがある。そのようなときは過去に向き合ったり、未来への自分に手紙を書くかの如く、思いめぐらすことがある。人が一生をかけて向き合わなければならない時間でもある

        • 「初めて」なにかをした人とそれを見た人について考えてみた。

          イントロ森羅万象、どんなことにも「初めて」がある。日常で見かけるあらゆるものには、すでに完成された後のものを見ている。どんなものにも一番最初があったはずである。その「初めて」の歴史は記録によって明らかなものがある。たとえば日本で初めて測量によって日本列島の地図を描いた伊能忠敬の『大日本沿海輿地全図』がそうである。(※完成を待たずして亡くなってしまったのは言うまでもない) ほかには 日本の歴史上において、一応「初めて鬼を見た人」がいたわけである。たどってみると『出雲風土

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        記事

          太宰治『人間失格』全文にツッコミを入れてみた。【第二の手記】(上京するまで)

          本文は青空文庫より引用した。 前回まではこちらをご覧ください。 ご存知の通り、『人間失格』は「第一の手記」「第二の手記」「第三の手記」からなる作品である。長すぎるため、何回かにわけて投稿していく。今回は「第二の手記」の主人公が上京するまでとした。 「どうやら無事に入学できました。」ってまさか裏口入学でもした? 父は気をつかっているようにみえて親戚の監視のもとに住まわせてるって感じだ 主人公、中学校でも似非陽キャになる でもまだ住まわせてもらってることを忘れてはなら

          太宰治『人間失格』全文にツッコミを入れてみた。【第二の手記】(上京するまで)

          残業しないためには、定時後は「アラビア語しか喋らない人」になりきるしかない。

          日々の仕事で、「若手社員だから」という理由で上司から雑務をふられたり、仕事を押し付けられたりする。「コキつかわれている」「何のために仕事しているのか」という疑念が湧きそうだが、どの業界でも慢性的な人手不足であり、大概の問題は「人がいれば解決する」のである。 今回、悩み多き現代人にむけて、僕が考える仕事の処世術について書いていきたい。しかしアテにしないでほしい。僕のような仕事でなにも成果のない人の仕事術の記事は誰も読まないからである。本田宗一郎だったら別だけど 一介のただの

          残業しないためには、定時後は「アラビア語しか喋らない人」になりきるしかない。

          最近読書とnoteが忙しく、Notionが使いこなせない社会人の日記

          寒そうな木の横で花とかが咲きはじめている。空がまるで青の絵の具でたっぷりと水に含んだように淡く澄んでいる。湿気を含んだ風が音として流れてくる。風光る、春の足音が聞こえてくる霞だった。 こんな日には外にでかけて読書しよう。高円寺か下北沢か神保町か…。いつも行先に迷う。基本、カフェで読書するために行先を選んでいる。その日は神保町に行くことにした。行きつけの眞踏珈琲店というカフェで、「水瑠璃」という水出しのアイスコーヒーをすすりながらゆっくりと本を読むのが至福だ。 すっきりとし

          最近読書とnoteが忙しく、Notionが使いこなせない社会人の日記

          太宰治『人間失格』全文にツッコミを入れてみた。【第一の手記】

          以下、本文は青空文庫からの引用である。 今回はいよいよ太宰治の名作にして大長編の『人間失格』の全文ツッコミにチャレンジする。しかし、ご存じの通り、めちゃめちゃ長い。 本作は「はしがき」「第一の手記」「第二の手記」「第三の手記」で構成されている。 今回は大長編となるため、分割してお届けしようと思う。今回は「はしがき」~「第一の手記」までとなる。 いいね~。「1枚」「2枚」って数えるより「1葉」「2葉」のほうが大事に持ってる写真であることが伝わってくるよ。 そういうとき

          太宰治『人間失格』全文にツッコミを入れてみた。【第一の手記】

          生活に青色の光がさすとき

          僕の生活に事件は何も起きない 春の足音が聞こえてきそうな渋谷をひとり歩いていた。約3年、仕事で渋谷に通っている。「職場が渋谷なんて」と、最初はこころを躍らせていたが、最近はもうどうでもよくなっている。渋谷にいる人たちと群れてやっていける自信がない。なぜ人は渋谷に集うのか、僕にはわからない。 日々の刺激を追い求めて渋谷に行く人たちを「朱に交わる人々」だとするならば、僕はローンウルフなのである。誰かの刺激をうけて感化されるより、自分からなにかを求めて感化されるほうが僕は好きだ

          生活に青色の光がさすとき

          牧野信一『地球儀』全文にツッコミを入れてみた。【スピンスピンスピン】

          以下本文は、青空文庫からの引用である。 牧野信一『地球儀』は2013年センター試験、国語の第2問で出題された小説だ。突如でてきた「スピンスピン」という地球儀を回す様子が描かれ、当時の受験生は混乱したとしてネットで話題になった。 「お忙しいところと存じますが」と言った方がよい。 「このごろはどうなの?」は回答に困る。返答次第では場が凍りかねない質問である。 家が狭いのを「ものが多い」せいにしてはいけない。整理整頓だ。5Sだよ。 擬音語を発するオカン なかなか「チェッ

          牧野信一『地球儀』全文にツッコミを入れてみた。【スピンスピンスピン】

          愛すべき知識人ハゲ

          僕の日常に事件は起きない。淡々と日々が過ぎていき、幾度も春を迎えた。 先日、通勤の電車内で乗客同士の口論に居合わせた。どのような経緯で口論になったかわからないが、2人の男性が扉が開くのと同時に ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド と、地響きのような足音をたて、2人の男性が席の取り合いをしていた。そして男性Aがドスンと席に座った。(しかも優先席) 男性A「なんだよおめぇ」 ぼく(あ、なんか始まった) 男性B「なんだよ!からんでくんじゃねぇよ!!!」 ぼく(ひ

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          高等遊民になりたい僕ら

          働かなくてもいいならニートでいたい。 夏目漱石『それから』を読んでいたとき、こんな一文が出てきた。 『それから』(1910年)の主人公長井代助は、親の遺産で暮らす30代男性である。「遊民」という言葉の意味は『日本国語大辞典』によると と説明されている。また、夏目漱石『彼岸過迄』(1912年)にはこう書いてある。 ここで注目すべき点は「高等遊民」という言葉にある。「高等遊民」の意味について『日本国語大辞典』には と、説明されている。つまりニートのことである。とりわけ、

          高等遊民になりたい僕ら

          太宰治『海』全文にツッコミを入れてみた

          以下、本文は「青空文庫」からの引用である。めちゃめちゃ短い。戦時中に、太宰が妻子連れて太宰の生まれ故郷の津軽へ疎開したときのエッセイである。 「この子の頭上に爆弾が落ちたら」という誇張表現。あと親ばかっぷりがすごい 今なら車で30分で海に行けると思う。 「最も貴重な思い出」なのか…???一応島国なんだが… 「爆弾でこわされた」なかなかのパワーワードだ… こういうときぐらいは妻の実家にころがりこむのはしょうがない。でも 普段だったら絶対嫌だ。 これはぴえん 最初か

          太宰治『海』全文にツッコミを入れてみた

          自宅の作業用デスクの紹介【デスクツアー】

          ここ半年でデスク周りが整ったので、デスクツアーと称して、少しばかりガジェット関連を紹介したい。全景はこんな感じになった。 PCメインのPCとして使っている。大学院生のときに使ってたPCがこわれ、買い替えてから4年経つ。ネットやExcelやPowerPointを使う分には申し分ない。キーボードと分離ができるので、実際のところはキーボードを使わず、後述のキーボードを使用している。なにより、目線の高さにPCがないと長時間の作業が出来ないのでやっぱり大事。 Ingnok モバイル

          自宅の作業用デスクの紹介【デスクツアー】

          最近収集したカッコイイ言葉を紹介したい

          僕の趣味として「カッコイイ言葉」をジャンル問わず収集することである。会話の中でさらっと言えたらカッコイイだろうなという不純な動機によるものである。そこで、今回の記事では最近収集した「カッコイイ言葉」を以下に列挙していく。 血湧き肉躍る戦いや試合を前に、心が昂ること 痴情のもつれ男女の恋愛のもつれのこと 玉響ゆったりとしたさま 婆娑羅見栄を張って派手にふるまうこと 灯火親しむべし秋の涼しいときに読書するのが良いとする故事成語 浮世の苦楽は紙一重この世の苦しみと楽しみ

          最近収集したカッコイイ言葉を紹介したい

          岡本かの子『快走』全文にツッコミを入れてみた

          以下本文は、青空文庫の引用である。 今回、岡本かの子『快走』を取り上げたのは、この作品、2014年度センター試験(現:共通テスト)の現代文に出題され が強烈なインパクトでSNSで話題になっていた。一体どんな話なのだろうと気になって今回取り上げることにした次第である。 兄弟の縫い物してるなんて手先が器用だ だから「兄の陸郎の分を縫いかけていた」て言うとるやろがい 道子、機嫌悪し? せめて「縫ってくれてありがとう」くらい言わんかい!!! 道子、ナイーブなお年頃 こ

          岡本かの子『快走』全文にツッコミを入れてみた