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楽しいこともつらいことも分け合って一緒に頑張ろう。あと丁寧な暮らしってどうやってするの?【エッセイ】
1年の30%をむかえた午後5時。年度末の慌ただしい書類の嵐を終え、オフィスから出た。雨上がりのアスファルトに反射した日の光が、疲れ切った身体に強く刺さった。夜気にうなだれた花が白く淡く咲く。かぐわしいというより、憂いを含んだ黒い激情が呼び起こされる。繰り返す波の中に突如大波が押し寄せるときは、決まって立っていられなくなるときがある。そのようなときは過去に向き合ったり、未来への自分に手紙を書くかの如
もっとみる最近読書とnoteが忙しく、Notionが使いこなせない社会人の日記
寒そうな木の横で花とかが咲きはじめている。空がまるで青の絵の具でたっぷりと水に含んだように淡く澄んでいる。湿気を含んだ風が音として流れてくる。風光る、春の足音が聞こえてくる霞だった。
こんな日には外にでかけて読書しよう。高円寺か下北沢か神保町か…。いつも行先に迷う。基本、カフェで読書するために行先を選んでいる。その日は神保町に行くことにした。行きつけの眞踏珈琲店というカフェで、「水瑠璃」という水
高等遊民になりたい僕ら
働かなくてもいいならニートでいたい。
夏目漱石『それから』を読んでいたとき、こんな一文が出てきた。
『それから』(1910年)の主人公長井代助は、親の遺産で暮らす30代男性である。「遊民」という言葉の意味は『日本国語大辞典』によると
と説明されている。また、夏目漱石『彼岸過迄』(1912年)にはこう書いてある。
ここで注目すべき点は「高等遊民」という言葉にある。「高等遊民」の意味について『