Rhythm

好きなこと、好きなものを

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興味は長くは続かないのだから 趣味としてのクラシック音楽

好きなもの、聴きたいものを聴こう。 そう決めました。 かねてより、西洋美術、西洋音楽どちらにも興味を持つなか、音楽にはいくつかのハードルがあると感じていました。 精度を別にすれば、美術であれば、1時間に100作品を見ることは可能です。 それによって美術史を概観することもできるでしょう。 しかし、音楽はそうはいきません。 小品でも5分前後、序曲なら8分前後が多いでしょうか。 交響曲では1時間を超えるものもありますし、オペラだと2時間でも短めです。 また、美術史は本を読

    • INとOUTの関係性 体重も疲れも同じはず

      健康診断で所見があり、消化器系の専門医に相談したところ、少し体重を落とそうということになりました。 甘いものは14時以降はとらないこと マヨネーズやドレッシングは使わないこと この2点だけ守れば、食事制限したり無理に運動をする必要はないとのことでした。 とはいえ、もともと甘いものはほとんど食べず、マヨネーズなどもあまり使っていないことから、まるで食生活に変化が起こりません。 そこで、普段より、白いご飯を二口減らすように心がけました。 これが実に効果てきめんで、自然

      • 将棋棋士が「信長の野望」を全力プレイした話

        2018年10月13日、大阪城を望むホテルにて。 福崎文吾九段と糸谷哲郎八段を迎え、11時間を超える熱戦が生中継されました。 タイトルがかかった対局、ではありません。 ニコニコ生放送による、ゲーム「信長の野望」の実況中継です。 記憶に残る放送であったにもかかわらず、あまり記録が見当たらないので、書き留めておくこととしました。 福崎九段と糸谷八段とは、30歳近い年齢差。さほど親交はないらしく、一緒にお茶を飲んだこともないそうです。 本人たちも不安を抱えながらのスタートでし

        • やっぱり藤井-豊島将棋はおもしろい!

          2024年4月10日、11日、第82期名人戦七番勝負の第1局がホテル椿山荘東京で指されました。 名人初防衛を目指す藤井聡太名人に挑戦するのは、豊島将之九段。 これまでにも何度もタイトルを争う舞台で戦ってきたお二人の対局は、ファンの期待を上回る大熱戦でした。 豊島九段が2手目に△3四歩と突いてから力戦調の将棋となり、未知の局面のねじりあいが果てしなく続きます。 お互い、持ち時間のうち8時間前後を費やしても、形勢はまだ互角。 ひたすら難解な将棋です。 一進一退の攻防から

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          山本弘先生を偲んで

          作家の山本弘先生が亡くなられたとお知らせがありました。 ロードス島戦記のディードリット ソードワールド短編集 妖魔夜行 トンデモ本の世界 思い出すだけで切なさがこみあげます。 なかでも、妖魔夜行シリーズは大好きでした。 真夜中の翼 魔獣めざめる 悪夢ふたたび…… むさぼるように読み進めたあの日が、つい先頃のように思えます。 GURPSをあれだけ楽しめたのも、山本先生の妖魔夜行のおかげが大でした。 数年前から病と闘っておられたとは聞いていましたが、ご逝去の報に接する

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          応援する側、される側

          歌人の天野慶さんが、X(旧Twitter)にこんなことを書いておられました。 私には「自分の代表作に飽きる」という概念がなく、とても新鮮で驚きました。 もちろん、自分がクリエイターではなく、代表作というものがないからです。 パレットにあるだけ絵の具を出してみてなにも描かないような休日 ほしいのは勇気たとえば金色のおりがみ折ってしまえる勇気 日溜りに置けばたちまち音たてて花咲くような手紙がほしい 約束はやぶっていいよ ゆびきりがただしたかっただけなんだから いずれも

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          頭の疲れに、ブドウ糖

          資料づくりや考え事で頭が疲れたな、と感じたら、ラムネを摂るようにしています。 ラムネといっても、森永製菓の清涼菓子で、昔ながらのボトルタイプのほかに、ジップロック的な袋に入った大粒のものがあり、最近はこちらを愛用しています。 何年前になるでしょうか、将棋の棋士の間で、対局中にラムネを食べるブームがあり、森永のそれはブドウ糖90%であることから、頭を使う棋士に愛用されたということです。 最近では、inゼリー(かつてのウィダーinゼリー)のブドウ糖を、大学入試共通テストを受

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          アールヌーヴォーとヌーベルキュイジーヌ 日本とフランスの共鳴の歴史

          1900年前後、ヨーロッパで花開いたアールヌーヴォー。 そのきっかけの一つは、浮世絵に端を発したジャポニスムでした。 江戸時代末期、ロンドン万博(1862年)などを契機に、日本の美術品がヨーロッパに渡りました。 なかでも、葛飾北斎や喜多川歌麿などの浮世絵は、ゴッホの「タンギー爺さん」、モネの「ラ・ジャポネーズ」のような直接的な導入だけでなく、西洋美術に様々な影響を与えました。 wikipediaの「ジャポニスム」にまとめられているように、構図、色使い、遠近法の排除など、ジ

          アールヌーヴォーとヌーベルキュイジーヌ 日本とフランスの共鳴の歴史

          卒業を祝して 答辞への答辞

          春うららかな、と言うには少し季節が後戻りしたでしょうか。 それでもユスラウメのつぼみは膨らんで、花を咲かせる日を今か今かと待っているかのようです。 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。 初めての制服に袖を通して、学校までの坂を登った入学式。 あれから3年が過ぎようとしていることに驚きを禁じえません。 あっという間だった、と思う一方で、濃密で充実した3年間だったと思います。 新型コロナウイルス感染症の波は、学校現場も直撃し、さまざまな行事が中止、短縮、見直しを余儀な

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          斎藤慎太郎八段が飛車を振る時代

          2024年3月6日、第65期王位戦挑戦者決定リーグ紅組2回戦が指されています。 豊島将之九段-斎藤慎太郎八段の対局は、角交換型振り飛車となりました。 豊島九段の振り飛車かと思いきや、四間飛車に振ったのは後手の斎藤八段でした。 斎藤八段といえば居飛車の正統派。 もっとも、涓滴さんのX(旧Twitter)では、「斎藤慎太郎八段は過去に関西藤井システムブームを起こした人」とありましたので、かつては振り飛車も指しておられたようです。 振り飛車が「不利」と称されるようになってから

          斎藤慎太郎八段が飛車を振る時代

          「将棋界の一番長い日」の未来は明るい気がした

          2月29日、静岡市の浮月楼にて将棋名人戦・A級順位戦の最終局が行われました。 将棋界のトップ10名の一斉対局、前夜祭もあり、 ときの名人――藤井聡太竜王・名人が大盤解説を務めるとなれば、タイトル戦もかくや、という盛り上がり。 一度でいいから、最終局の大盤解説に行ってみたいものです。 順位戦は、今期の結果が来期の順位に直結し、それによって昇級、降級に大きな影響があることから、いわゆる消化試合はありません。 さらに今期のA級は、挑戦、降級が決まらないまま最終局を迎え、まさ

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          大学入試とカラスの置石

          大学入試の二次試験ですね。 受験生の皆様のご健闘をお祈りしております。 友人「調子はどう?」 入試直前、友人と交わした言葉が記憶に残っています。 あるいは、「入試はどう?」や「当日の新幹線で大丈夫?」などだったかもしれませんが、私はこう答えたものです。 「カラスの置石がなければ大丈夫」 入試当日といえば、イレギュラーな出来事はなるべくない方が良いものです。 今日のような雨模様もそうですし、交通機関の乱れは致命的にもなりかねません。 私自身は、当日朝に新幹線で乗り込

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          チューニングの音を聴くとめちゃめちゃ緊張する派

          中学生くらいまでは、とにかく緊張するタイプでした。 場数をこなすにつれ、ほとんど気にならなくなっていきましたが、今でも緊張するのがチューニング。 たとえば、オーケストラピットに楽団がおられるケースだと、開演前や休憩時間にチューニングの音が聞こえてきます。 すると、どきどき、そわそわしてくるのです。 本番前の緊張感を、身体が思い出すのでしょうか。 ステージを離れて何年も経つというのに、一向に変わる雰囲気がありません。 それでも、吹奏楽やオーケストラならまだ良い方で、マ

          チューニングの音を聴くとめちゃめちゃ緊張する派

          noteを1年間続けられました

          先日の記事で、52週連続note投稿となりました。 52週×7日=364日なので、おおよそ1年。 月曜日、通勤しながら、今週は何を書こうかな…とぼんやり考え、 水曜日にはそろそろ書かねばと思いを巡らし、 金曜日に未投稿だとそわそわする。 そんな1年間を過ごしてきました。 これまでの記事を眺めると、将棋、音楽、舞台をはじめ趣味のものが並んでいます。 閲覧数が多いのは「さくらサーカス」の記事で、群を抜いています。 デビュー記事がベストヒットというのは意外ですが、時が経

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          ミュシャにどっぷり「アール・ヌーヴォーの女神たち」

          グランフロント大阪で開催されている「アール・ヌーヴォーの女神たち」に行ってきました。 アルフォンス・ミュシャ(ムハ)のオリジナル作品約150点に加え、ミュシャの絵を映像化したイマーシブ(immersive、没入感)な企画展です。 ※ ミュシャのオリジナル作品は撮影可、映像作品は写真のみ撮影可(フォトタイムは動画も可)でした。本記事の写真はいずれも条件に合わせて撮影したものです。 会場に入り、まず目に入るのは「ジスモンダ」。 女優サラ・ベルナールの舞台ポスターで、ミュシ

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          外国語が苦手だけど

          子供の頃から、外国語が苦手です。 中学生までは、それでも力業で乗り越えましたが、高校で力尽きました。 数学よりも物理よりも、一番の苦手科目が、英語のグラマーだったと思っています。 分かりやすい先生に出会わなかったのが原因では、と言い訳していますが、苦手意識は引きずるもので、大学でも英語には苦労し、第二外国語のドイツ語に至っては、辛くも「可」四つで免れました。 仕事するのは日本だし、海外旅行だってそうは行かないし… と言ったところで、やはり外国語も分かるに越したことはあり

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