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沼澤
2020年12月16日 23:09
続く、遠いあの煙を血の選択の時から見ている様々な体と様々な脳味噌の有象無象がその時々の優先を気にして儚くも盛大に、一律を成していくそうしてはみ出たワタクシはどういたしましょうか聞こえたはずの海の音を分かり得たはずの風の質感を来なかった未来に預けた意識をあるはずの地球に浮かべて光の矢に射抜かれることを心から待っていたのだ時間のミルフィーユを波のように行き来する
2020年12月6日 21:41
朝がいつも同じだからいつもの自分になるのは容易風は私を舐めまわして遠くへ吹き抜けた 視線を横切るのは義憤に満ちた影法師 歩く速度を保ちながら生きた人間のふりをする 教室に入ると机に反射した朝日が目を刺す視界が光に浸される 室内に充満する憎悪が色彩を奪ってゆく雨の音が強くなる 階段を撫でるように垂れる雫をしばらく見ていた腕を食った虫を殺した静かに血が垂れるああ
2020年12月6日 20:54
再現してみよう あれからというもの 滑りゆく心の底の、もっと奥で どうしたって掴みようのないあの人の歴史のように 怪しい光沢をちらつかせて 悲しみの蛇が、脱皮のため、蠢いている 再現してみよう 僕は見ているつもりだったけれど 真実、見せつけられているのだ 首を固定されて、瞼を切除されて 荒療治を受けている 「あなたの隣で寝ていると苦しいわ、夢で何度も絞殺された