原発のある風景① 島根原子力発電所
米子から境港を経て美保関町に向かう。そこから日本海を右手に眺めながら鹿島町古浦を目指し県道37号をひたすら歩く。
1978年、そう20歳そこそこの頃だが、日本列島の海岸線をなぞるようにリュックひとつ担いで黙々と歩いたことがある。美保関から古浦までおよそ15キロくらいだったか。日没間近の海岸線を急足で歩いた。どのあたりだったか、入江を隔てた岬の向こうに落ちていく夕陽がとてつもなく綺麗だった。しかし鹿島町片句あたりで行く手を阻まれた。大規模な工事が行われていたのだ。その工事は11