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2023年J1第34節鹿島アントラーズ-横浜FC「終わらない歌」

時を超えた青いリボン 時は鹿島戦の前に遡る。第33節湘南戦でクラブが試合会場で配布していたフラッグにプリントされていた、横浜のエンブレムの中央上部にある青いリボンがゴッソリ抜け落ちていたことが話題となった。原因究明や再発防止策の議論はさておき、ここで初めてその青いリボンの意味を知る事になったサポーターも多かったようだ。あれは横浜フリューゲルス存続活動いわゆる青い翼運動にて、参加者が揃って身につけていた青いリボンになぞらえてのものだ。 合併の話が出てから青い翼運動が広がってい

    • 2024年J2第11節V・ファーレン長崎-横浜FC「かもめの唄」

      今、まさに岡山に向かう電車の中でこれを書いている。車の免許はあるが、所謂ペーパードライバーの私にとって電車やバス、はたまたフェリーは移動の手段として欠かせないし、それらを使って旅に出ることはもう相棒にすら感じている部分もある。 もっともそれは日本の公共交通機関がかなり高い精度で時刻表通りに運行しているからこそ得られるものでもあるのだが。(要するに月曜書けばいいのをサボっていただけ。) さて試合を振り返ると、タイムアップの笛が鳴って感慨に耽っていた。次に諫早に来るのはいつにな

      • 2024年J2第10節横浜FC-藤枝MYFC「Easy Come, Easy Go」

        後半17分になるまで横浜は前半の中盤からずっと耐える試合を続けていた。「耐える」の表現は、藤枝にボールを握らせたと見るか、握られたと見るかによって異なるだろう。私は前者として見ていた。 前線の3人が藤枝のビルドアップを限定し、後ろも決定機そのものはほぼ許していない。事故でもない限りは失点しないだろうと見ていた。ただ、それだけでは心許ない。事故はどんな盤石な状況でも起こるので時間を考えるとまだ追加点は欲しい。局面を変える必要がある。四方田監督がそれを選んだが、後半17分の一気の

        • 2024年J2第9節横浜FC-いわきFC「白羽の矢」

          翔と翔 彼の事を思い出していた。「熊川翔」彼は2020年に1年だけ横浜に所属した選手。2019年J1昇格を決め、2020年にJ1に挑戦した際に右サイドの補強で白羽の矢が立ったのは彼だった。柏の育成組織時代に下平監督に指導を受けており、当時東北1部に所属していたいわきFCからJ1に一気に個人昇格した。入団時に熊川のスクワット195キロの動画を見て、どんなフィジカルモンスターがやってくるのかと色めき立った。 しかし、熊川はJ1では2試合計21分の出場に終わりそのまま契約満了と

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          2024年J2第8節ファジアーノ岡山-横浜FC「晴れの国に雨が降る」

          試合の前週からこの日は雨予報。週間予報も外れることも多いので楽観的にいたのだが、月曜になっても雨マーク。もちろん前日もその予報はかわらないどころか、強くなる兆しまで。雨とわかって臨むアウェイほど面倒なことはない。私事ではあるが、試合後は宿泊せずそのままサンライズ瀬戸に乗り東京へとんぼ返りして、そのまま出社予定。着替え以外にも雨用の装備を抱えて向かうのは正直しんどいのだ。 止まるんかい 止まらんのかい 結局、雨は降り続いたままだった。それどころか試合前に一旦小康状態になった

          2024年J2第8節ファジアーノ岡山-横浜FC「晴れの国に雨が降る」

          2024年J2第7節横浜FC-ベガルタ仙台「生き残るのは、変化できる者である」

          そのシュートが外れる度、何度も私は天を仰いだ。 中村拓海の至近距離からのシュートも、ユーリララのヘディングシュートもゴールラインを割ることはなかった。 横浜はベガルタ仙台に逆転負けを喫したのであった。 タフな試合になる予感 試合開始前より 両者の戦いには興味があった。 横浜も仙台もJ 2リーグでは最小失点。 つまり矛と盾ならぬ盾と盾のぶつかり合いとなった。 こうしたチーム同士の試合の場合、 前半は手堅い入りでゲームが動いていくことが多いと私は感じている。 お互いに相手の攻

          2024年J2第7節横浜FC-ベガルタ仙台「生き残るのは、変化できる者である」

          2024年J2第6節鹿児島ユナイテッドFC-横浜FC「鹿児島×雨=???」

          「またか。」 5年前と同じだった。大雨でずぶぬれになりながら勝利の余韻に浸る間もなく、速攻着替えて撤収したのは。そして、手にした勝ち点も。 窓を叩く雨。博多から鹿児島に向かう新幹線では5年前のことを思い出していた。5年前も大雨の試合で、最後はイバのPKで逆転勝ちだった。鹿児島とはこれで3回目の対戦だが鹿児島のホームゲームではいつも雨に祟られている。 当初平壌に行く気マンマンでこのゲームの試合のチケットや往復の旅程すら購入しないままだった。3月上旬に平壌行きが怪しくなり、

          2024年J2第6節鹿児島ユナイテッドFC-横浜FC「鹿児島×雨=???」

          2024年J2第4節栃木SC-横浜FC「サウダージ ~キョウシュウ~」

          「次に日本に帰ってくる時は、必ず日の丸を背負って帰ってきます。そして次のW杯で点を取るのは僕です。」そう言ってヨーロッパに旅立った男がいた。小川航基は、22年のJ2で26点のゴールを挙げて得点王となり、23年のJ1でもチーム得点王となる6ゴールを叩き出し彼はシーズン途中で移籍していった。そして、オランダでシーズン途中ながら12ゴールを記録して、4年ぶりに日本代表復帰を果たした。 現在所属しているのはオランダのN.E.Cであるが期限付き移籍いわゆるレンタル移籍であり、保有権は

          2024年J2第4節栃木SC-横浜FC「サウダージ ~キョウシュウ~」

          2024年J2第3節横浜FC-モンテディオ山形「きっかけ」

          選択肢一つ オフシーズンの坂本亘基の山形への移籍には、非常に強い反発があった。「でも僕はこんなもんじゃないです。もっとやれるし、もう一度、価値を証明します。」というコメントに対して、それで移籍するのかと。ここ横浜で証明しないのかと。怒るサポーターもいた。 ただ、彼の意図は理解できる。あれだけ走り回る役目しか与えてもらえないのであるなら、出ようと考えてもおかしくない。監督も続投となれば大幅に戦術を変えないだろう。そうなると自分が本来担ってきたサイドからのドリブルや裏に抜けての

          2024年J2第3節横浜FC-モンテディオ山形「きっかけ」

          2024年J2第2節大分トリニータ-横浜FC「浸り続けていられない」

          試合後すぐに大分を離れ別府へ。かじかんだ身体に火を入れるように、ジモ泉に浸かる。別府の西側は鉄輪温泉や明礬温泉が有名であるが、別府駅の東側はジモ泉とも言われる共同浴場がいくつも運営されている。100円や200円で入れるのだ。脱衣所の横に浴槽があり、椅子や桶もないし、もちろんシャンプーや石鹸もなく、それらを持参して地べたにそのまま座り浴槽の湯を使って体や髪を洗う昔ながらの銭湯である。 少し熱めの湯に浸かりながら試合を振り返るが、中々これという感想が出てこない。中野が1対1を外し

          2024年J2第2節大分トリニータ-横浜FC「浸り続けていられない」

          2024年J2第1節横浜FC-レノファ山口「立ち位置が変われば正義が牙をむく」

          開幕戦で久しぶりに聞いた罵声 試合後一部の観客からブーイングや罵声に近い声が聞こえた。J1から降格した直後のシーズンの開幕戦で、昨年残留争いをした山口相手に1-1の引き分けでは、文句の一つも言いたくもなるのだろう。 ただ、それらの声に同調するものは少なかった。中村が一部のそうした声に反応していたようだが、断片的な声はその後に起こる拍手と歓声にかき消されていった。 5年程前であればこうしたブーイングこそが主流で、「プロなんだから必死に戦うのは当然」「負ければ悪」「やる気がな

          2024年J2第1節横浜FC-レノファ山口「立ち位置が変われば正義が牙をむく」

          2023年J1第33節横浜FC-湘南ベルマーレ「アンデッド ~まだ死んでいない~」

          試合後のセレモニーで社長や四方田監督が挨拶をするがどうも歯切れが悪い。勝っていたら最終節自力残留がつかめるので意気軒昂にコメントすることもできたし、降格がこの節で決まっていたらそれはそれで「降格させて申し訳ない」と紋切り型のコメントを聞くことをできただろう。湘南との直接対決に敗れ、残留の可能性は限りなく小さくなった後のコメントはまるで頭に響いてこない。心と体がまるで分離してしまっているようだ。降格が決まってほしいとは思わないが、この虚ろな空間は全てが空しく感じた。 木漏れ日

          2023年J1第33節横浜FC-湘南ベルマーレ「アンデッド ~まだ死んでいない~」

          2023年J1第30節横浜FC-FC東京「衝動が僕らを突き動かす」

          浦和戦から約3週間のインターバルがあってJリーグが再開された。その間、私事ではあるが、ラグビーワールドカップとユーロの予選の観戦にフランス、ベルギー、フィンランドに渡航していた。ユーロの予選はこの週が通称Aマッチデーで概ね12日から18日まで試合が組まれていた。日程と予選の緊迫度を考えてベルギー-スウェーデン、フィンランド-カザフスタンを見ていた。サッカーを見たいという衝動が自分を動かしていた。 衝動とは、大きく分けると2つある。1つは、外的な力や影響によって心が動くこと。

          2023年J1第30節横浜FC-FC東京「衝動が僕らを突き動かす」

          2023年J1第29節浦和レッズ-横浜FC「もう1点取れるやつはモテる男」

          「もう1点」それはハーフタイムになって、知り合いのサポーターと顔を見合わせてお互いの口から出た言葉だった。何かを示し合わすこともなく。後半浦和がきっと怒涛の攻撃に出てくることは間違いなく、その状況をどう乗り越えるか考えた時に、1点では逃げ切れるか心許ない。もう1点決めて、勝負を決めたい。そんな思いがあった。 モテる男 前半は完全に横浜の流れだった。俊足山下の不在でどうなることかと心配されたが、逆に中盤ではボールが予想以上に持てる。カプリーニはヒアンとこれまでの試合でも見せ

          2023年J1第29節浦和レッズ-横浜FC「もう1点取れるやつはモテる男」

          2023年J1第27節横浜FC-柏レイソル「アレアレアレ」

          ある人は言った。「前半のサッカーもアレだったら」と。それが出来たら誰も苦労しない。後半横浜の流れになったのは、前半柏が飛ばしていたからこその反動に過ぎない。 前半柏は高い位置から横浜を追い込んだ。前節の名古屋戦を見返すように。柏の前線からのプレスがどこまで持つのか、体力がどこまで持つのかその間に柏が点を奪えるのか横浜が凌ぐかが焦点だった。前線からのプレスでゴールを奪えないと後半スタミナが厳しくなるリスクを負ってでも柏は先制点を欲した。前半ゴールが生まれると柏は有利になり、生ま

          2023年J1第27節横浜FC-柏レイソル「アレアレアレ」

          2023年J1第25節横浜FC-横浜F・マリノス「It's a Show time」

          さて、横浜ダービーである。4月のダービーではアウェイとして乗り込んだ横浜はアウェイエリアも閑散とし迫力を欠き選手の後押しが出来ず、昨年J1王者のマリノスに5-0と返り討ちにあった。チームとして一番調子が悪い中で、ダービーをきっかけにチームの状態を上向きにすることも出来なかった。 それでも横浜ダービーはやってくる。2連敗中でも下を向いている暇も余裕もない。ただ純粋に、ホーム三ッ沢で私たちは何者なのか。「俺はシン横浜ではない、本当の横浜だ」と言い続けられるかどうか。この張り合いこ

          2023年J1第25節横浜FC-横浜F・マリノス「It's a Show time」