松田オンキ

ずいぶん長い事、広告の映像屋さんやってます。 もう音楽が好きで好きで、大変よく踊ります…

松田オンキ

ずいぶん長い事、広告の映像屋さんやってます。 もう音楽が好きで好きで、大変よく踊ります。 固い物の中に柔らかく伸びるモノを見つけたら育てます。

最近の記事

平山のカセットにジェイムスブラウンを: パーフェクトデイズを見て

「パーフェクトデイズ」を見てだいぶ経ちました。 見た後すぐは、なんだいい映画だと思えました。 それは「思ったより意外に」でした。 そして案の定、苦い思いがだんだんジクジク染み出してもきました。 なので、書き留めてみます。ネタバレご注意です。 ルーリードの「Perfect Day」は引き篭もりだった19歳の頃の自分のテーマ曲でした。冬枯れの晴れた日に動物園に行き動物にエサをやる。公園で缶コーヒーを飲んでウチに帰る。完璧な一日。 それ俺じゃん。ただ一人きりの日々。 誰とも繋がら

    • 「付いて来い!」から「お願い助けて」の人に                                           なれた男からのメッセージ

      はじめに 自分の弱さを認めて強くなる。                                     お題目としては簡単なことです。 でも満身創痍で自殺を願うようにまでになったボロボロの状態で それを言えるか、やれるか。多分、無理です。自分1人の力では。 弱さを認めることは、助けを求められること。 助けてと言える人が見えていることでしょう。 お話を伺った渡邉清高さんは、裏横浜、若葉町で老舗お弁当屋さん「うお時」を仕切る三代目社長、いや「大将」です。このインタビ

      • 自分で自分を癒す力を見つけて その力を皆に伝えると決めた人

        初めに 深く心を病んで、そこから自分の力で立ち直った人は、なぜか決まって自分と同じような境遇の人に手を差し伸べようとする。今年になってインタビューした4人の方が偶然にもそんなサバイバーばかりでした。今回のアリスさんも、まさにそんな「癒し手」であろうと決意した方です。 泥の中から掴み取った彼女ならではの知恵の強さをぜひ感じてみて下さい。 今回お話を聞いたのは赤坂アリスさんです https://note.com/alice_s_8101/ 自分の声を聞くために オンキ

        • 「スリービルボード」と「イニシェリン島の精霊」を続けて観て大変モヤってしまった話

          「イニシェリン島の精霊」を見てずっとモヤってました。 書きます。長いですよ。「島」と略します。 「島」を見にいく前日、ずっと見たかった同じ監督の前作 「スリービルボード=板」もアマプラで予習していたので、 「島と板」の相乗効果で余計モヤりが増大して一月経ちました。 2本ともなんだかおんなじ。でも違う。 「板」から「島」に来て何かが深まってる。その 何かが言葉にならなくてモヤモヤが深まりました。 両作とも主人公は自分が正しいと信じる行動を貫く事で ドツボにハマり、雪

        平山のカセットにジェイムスブラウンを: パーフェクトデイズを見て

        • 「付いて来い!」から「お願い助けて」の人に                                           なれた男からのメッセージ

        • 自分で自分を癒す力を見つけて その力を皆に伝えると決めた人

        • 「スリービルボード」と「イニシェリン島の精霊」を続けて観て大変モヤってしまった話

          映画「息衝く」を見てしまって

          先月、「息衝く」という映画を見ました。 「いきづく」と読む。その言葉そのままの映画でした。 僕の誕生会にも来てくれた岡村マキスケさんの出演作で 軽い気持ちでポレポレ東中野に出かけました。 そして滅多にないズッシリ重い感触を受け取りました。 なかなかその感触が言葉にならなかったのですが ようやっとのことで書いてみます。長いです。 ********************************************** 映画は5年前に完成して、上映は終わっていた

          映画「息衝く」を見てしまって

          オーラが見えてしまう自分の力と素直に 向き合おうと決めて歩き出した人

          超能力的な力って、本当は元々誰でも持っている能力で、現代の生活の中では隠れてしまっているだけなのかもしれません。お話を伺ってだいぶ経ってしまいましたが、倉本あや子さんは、ある日突然開いてしまった「オーラが見える力」に戸惑い、疑いながらも、思慮深く自分を見つめ直して歩き出した女性です。本も書かれています。素敵なお話ですよ。

 今回参加いただいたのは倉本あや子さんです。
 ぽっかり空いた穴から オンキ:はじめまして、倉本さん! あや子:はじめまして。今日はどうもあり

          オーラが見えてしまう自分の力と素直に 向き合おうと決めて歩き出した人

          夏の行き止まり

          ちょいと「行き止まり」のお話なんぞ。 夏の盛りの昼日中の太陽の下で撮影の現場に居れるのは幸せです。 それはこの仕事始めてからもうずっと変わりません。 でも今年の現場はかなりイレギュラーでした。 山の上の研究所が舞台。 ある一人の老技術者を世界的組織の責任者に選ばれるようにと立候補させた「国の企て」を後押しするプロモ映像でした。 災害地案件というのが自分的にはあって、今回はまさにそれで。 プロモはもうずっと前に出来上がっていた。でもそれは酷い出来だった。 選挙は9月。何と

          夏の行き止まり

          カレーで世界と繋がる人

          天皇家に毎年おせち料理を献上し続けている名家の御曹司なのに、人生がジェットコースター。ただ素直に生きているだけなのにジェットコースター。そんな人ごくたまにいらしゃいますが、お話を伺った保芦ヒロスケさんはリアルにそんな方です。カレーに取り憑かれて気がついたら世界と繋がった。ミヤンマーのクーデターで大きく転回した保芦さんのカレー人生。とくとお楽しみ下さい。 オンキ: 今日はどんなお話、しましょうか?  保芦:そうですね、逆に投げかけていただいた方が オンキ:じゃあ、今の

          カレーで世界と繋がる人

          インタビュー受けて丸裸にされました

          

僕が無名人インタビューの聞き手となる前に、資格審査のオーディションみたいな形で、qbcさん推薦のそんりさんから受けたセッションの記録です。 話し終えた後はボーっとしてしまい、あ、ダメだこりゃ、取り止めなさすぎだわ、失格だなと、ショゲてましたが、そんりさんがまとめて下さった記事を読んだら大違い。自分の現在、過去、未来が、明確な部分が、曖昧模糊とした情けなさが、食べやすく、お箸が付けやすい順番で重箱に綺麗に並んでいました。特にこの発言には、あれまあと。 「他人へ投げたボー

          インタビュー受けて丸裸にされました

          無名人インタビュー 参加者募集中

          いきなりですが僕と話をしてみませんか。僕のインタビューを受けてみませんか。今、僕は「有名人だから面白んじゃない、人は誰でも素晴らしく、面白い」という主旨で展開している無名人インタビューという試みに参加しています。僕は、そのインタビュワーの一人です。 インタビューへの誘いあなたは今、どんな状態で、何をしている人でしょう。何を思う人でしょう。何を願う人でしょう。何がうれしくて、何に傷ついて、どう立ち上がってきたのでしょう。途中だっていい。ボンヤリしていても構わない。うまい言葉に

          無名人インタビュー 参加者募集中

          おじいさんの教えに守られて 太陽じゃなくて月になった人 〜芦間 忍さんインタビュー

          芦間忍さんに最初に出会ったのは7年前、横浜の奥の不思議な共有スペースでした。その頃、彼女は2度目の離婚の寸前で、身も心もボロボロで、すっかり自信を失くし、死ぬことまで考えていたと、後に知りました。    でも、ファーストコンタクトでは、そんな闇なんて微塵も感じられなかった。逆に、彼女は太陽のように明るかった。その後、彼女は転職して、東北の農業・漁業の生産者の魅力を伝える活動にのめり込み、世界を股にかけて飛び回り、いつも人の輪の中で笑顔を溢れ返らせている姿をSNSで見せてくれて

          おじいさんの教えに守られて 太陽じゃなくて月になった人 〜芦間 忍さんインタビュー

          今朝の夢 --アップル講習会で「ミルクグラスが移動するだけ」の動画を見せられて

          今朝、目がさめる寸前の夢。 私はアップルの講習会の会場にいる。後ろの方の席。会の最後で動画を見せられる。その動画のラストは恐ろしくシンプルなCGアニメだった。コンテにしてみるとこんな風。 白い空間をミルクの入ったグラスが斜めに移動する。ただそれだけの動画。 順に説明するとこんな風。 左上の空間はまばゆい白。 右下の空間は少し青味がかっている。 はじめグラスは左上から右下にゆっくり移動する。 ミルクグラスは青味の中に入り込んで行く。青味はだんだんドス黒くなってゆく。 ミ

          今朝の夢 --アップル講習会で「ミルクグラスが移動するだけ」の動画を見せられて

          人生を左右する 薬を差し出す人   瀬川幹央さんインタビュー

          たたずまいが静かな人。それが瀬川幹央さんの最初の印象でした。 奈良盆地の南の方の橿原市、近鉄八木西口駅前で、エスプレッソとパスタの小さなお店noshを開いて11年目の幹央さん。その淡白で飄々とした姿からは想像できなかった、熱さ、激しさ、秘めた野望のお話を伺いました。瀬川幹雄さんの無名人インタビュー、お楽しみ下さい。 今回参加して下さったのは瀬川幹央さんです
 noshはこちら イントロ〜「やってる感」の気持ち悪さオンキ:さて、今日は何のお話しましょうか。ノーテーマ、ノー

          人生を左右する 薬を差し出す人   瀬川幹央さんインタビュー

          崖を駆け降りたい男の 崖になってあげた人。

          モマさんに最初に会ったのは、彼女が、大学生向けのワークショップに高校生で一人参加していた時。
完全に周囲と違うオーラを発していて、なんだか「拒絶しながら繋がろうとする」というか「黒いダイヤ」みたいで。その後数年で、あっという間にシングルマザーとなり、結婚し離婚し、また結婚して、というジェットコースターライフを送ってきた彼女のお話を、今回初めて聴けました。なんでもない暮らしを、結構とんでもない過去を越えて、ふわりと掴み取ったモマさんの無名人インタビュー。お楽しみ下さい。 今回

          崖を駆け降りたい男の 崖になってあげた人。

          キノコサムライ参上!:ウレシかった体験から菌糸を伸ばしていく人

          キノコとICTと居合剣術で未来を開くキノコサムライ。なんじゃそれ? 彼の変だけど変じゃない、ブットい感じはどこから来るんだろ、聞いてみたいなと思って3年。やっと聞けました。子供の頃のキラッキラの体験が「生きるタネ」になって伸びて行ってたんですね。森みたいな人、島田効太朗さんの無名人インタビュー、お楽しみください。長いのでせっかちな方は、最後の「これだ!子供の頃の衝撃」からでもどうぞ。 今回参加してくださったのはこの方:島田効太郎さん 羽田の空の下からオンキ:さあて、今日は

          キノコサムライ参上!:ウレシかった体験から菌糸を伸ばしていく人

          控えめな表現ってなんだろう

          日曜日カミさんとふらりと飛び込んだ銭湯はバツグンでした。 東京渋谷は十二壮の羽衣湯。 丸屋根で円筒形の建物を左右半分に割って男湯・女湯に分けた作りも、脱衣所から階段で3階まで上がってやっと大きな湯船がいくつも現れる意外さも新鮮。イタリアのドゥオーモみたい?行った事ないけど。 小さいけど露天風呂もあって。何より驚いたのがジェットバスの勢い。こんなに強い噴射のジェットバス今までどこにもなかったなと。超快適。今はコロナで閉鎖中の高温サウナと塩サウナが再開したらリピート確実だなと。


          控えめな表現ってなんだろう