どうしても忘れられないことがある。

もうすぐあれから３年が経とうとしているけれど。
その間にいろんなことがあったけれど。
あのときのこと考えずにいられる時間が増えてきたけれど。
もう忘れられそうかなって思うことも増えてきたけれど。

それでもやっぱりまだ、心から離れてくれない。
どうしようもなく涙が溢れてくることが、まだときどきある。

過去のことを悔やんでも仕方がない。
それでも
もしあのとき　ああしていたら
もしあのとき　こう言っていたら
もしあのとき　あんなことが起こらなかったら
って、どうしようもなく後悔することもある。

これからのことに期待しても意味がないってわかってる。
それでも
もしかしたら明日連絡が来るかもしれない
もしかしたら今も同じ気持ちでいるのかもしれない
もしかしたらこれからいいことが待っているのかもしれない
なんて、驚くほどポジティブに未来に期待することもある。

今の自分を責めてもしょうがない。
それでも
もう３年が経とうとしている
自分から動くこともできない
忘れることはできてない
これからもできそうにない
って、何もない現実に戻って落ち込むこともある。

反対に、過去の出来事に感謝したい気持ちになることもある。
あんなことがなかったら、今の私は絶対にいないから。
あのときの自分や、そばにいてくれた人のおかげで成長できたから。

たとえこれから、自分が望むようなことが何も起こらなくても、あのときの気持ちやあのときの約束やあのとき過ごした時間のおかげでこれからも胸を張って生きていける自信がある。

それだけ、私の人生そのものに影響を与えるような出来事だったのだ。
消そうと思っても、忘れようと思っても、できないのだ。
その事実を胸に抱えたまま、一緒に進んでいくしかないのだ。

もし同じ気持ちでいるのだとしたら。
私のことを忘れないでほしい。
でももし同じ苦しみを味わっているのなら。
私のことはどうか忘れてほしい。
あなたが私のことを忘れても、私は一生忘れないから。