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なぜマジョリティ男性は憎悪を募らせるのか?〜小田急線事件を受け『差別はたいてい悪意のない人がする』1章を緊急公開

なぜマジョリティ男性は憎悪を募らせるのか?〜小田急線事件を受け『差別はたいてい悪意のない人がする』1章を緊急公開

8月6日夜、小田急線車内で36歳の男性が刃物で多数の乗客に斬りつけた事件。「幸せそうな女性を殺したいと思った」という容疑者の供述から、SNS上では「フェミサイド」(女性差別に基づく憎悪犯罪)だとの指摘が上がっています。むろん事件や動機の詳細は今後の解明が待たれますが、多くの人がこの事件を韓国の「江南駅殺人事件」になぞらえました。
マジョリティである男性が女性に憎悪を募らせる現象、そこでしばしば言わ

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『日本のSDGs それってほんとにサステナブル?』はじめに無料公開

『日本のSDGs それってほんとにサステナブル?』はじめに無料公開

近年、ビジネスや教育などさまざまな場で目にするSDGs。2030年までの達成を掲げ、日本でも官民挙げて推進キャンペーンが展開されています。でも、中には「それが本当に持続可能な社会につながるの?」と思ってしまうような使われ方もしばしば。そんな「モヤモヤ」を直視し、本当の持続可能性につながるSDGsとはどういうものかを考えるために、ノンフィクションライターの高橋真樹さんが日本全国を取材して1冊の本にま

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大人が読んでも新鮮!低年齢から“性”の多様性を伝える英国発の性教育の絵本

大人が読んでも新鮮!低年齢から“性”の多様性を伝える英国発の性教育の絵本

この数年で関心が高まっている性教育。思春期からで十分では?と思いがちですが、ユネスコの「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」では就学前から始めるべきとされています。でも、どこから伝えていいのか、いつ伝えればいいのか。難しいですよね。
今月発売の『ようこそ!あかちゃん せかいじゅうの家族のはじまりのおはなし』は、英国で5〜7歳以上の子ども向けに作られた絵本です。妊娠から出産までのプロセスを科学的に解

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『地球が燃えている』刊行記念オンライン講演&ブックフェア開催!

『地球が燃えている』刊行記念オンライン講演&ブックフェア開催!

いよいよ発売となったナオミ・クラインの最新刊『地球が燃えている――気候崩壊から人類を救うグリーン・ニューディールの提言』。
その刊行を記念して、12月1日(火)著者本人によるオンライン講演が開催!

日時:2020年12月1日(火)13:00〜14:10(Zoom開場12:45)
プログラム (日英同時通訳つき)
 オープニング:未来からのメッセージ
 スペシャルインタビュー「地球が燃えている:気

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気候危機の「残された10年」にどう対処すべきか? ナオミ・クラインが世界に問う、人類存続のために必要な「革命」とは

気候危機の「残された10年」にどう対処すべきか? ナオミ・クラインが世界に問う、人類存続のために必要な「革命」とは

『ショック・ドクトリン』などの著作で世界的に著名なジャーナリスト、ナオミ・クラインは、新著『地球が燃えている』で、気候変動がこのまま進行すれば人類存続の危機が訪れると警鐘する。世界全体が脱炭素化に向けて抜本対策を講じるべきタイムリミットとして示された2030年までに、私たちは何をなすべきなのか。彼女が提唱する「グリーン・ニューディール」は、資本主義経済のあり方を変える「革命」になりうるか?

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6歳で「移民」になった少女が15年かけて書き上げた半生記〜『ふるさとって呼んでもいいですか』ができるまで

6歳で「移民」になった少女が15年かけて書き上げた半生記〜『ふるさとって呼んでもいいですか』ができるまで

はじめまして。大月書店編集部の岩下結といいます。
今日は、私が編集した新刊をご紹介させてください。

ちなみに私、当年とって40歳。編集者としての仕事歴は18年になります。たくさんの本を担当してきましたが、今度の本はその中でも特別に思い入れのあるものです。
なんといっても、企画したのが15年前、それがやっと世に出るのですから!
15年かけて書いた著者と、待ち続けた私、どっちが気が長いんだか。。。。

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