オリンピックを辞められない理由は引き返せなくなるサンクコスト効果が原因
コロナコロナで大変ですよね。
オリンピックもやれるのか怪しくなってきました。
でもオリンピックはやらない!とはいえないのは「お金を突っ込めば突っ込むほど、その状況から引き返せなくなる」サンクコスト効果が原因なんです。
今回は、お金を突っ込めば突っ込むほど、その状況から引き返せなくなる『サンクコスト効果』を紹介していきます。
サンクコスト効果とは?
サンクコスト効果とは「お金や時間を突っ込めば突っ込むほど、その状況から引き返せなくなる」という現象のことです。
サンクは英語のSUNK(沈む)を意味しており、沈んでしまったコストをサンクコストと呼びます。
サンクコスト効果の実験データ
ミズーリ大学のドナ・ボーネは、大学生を対象にサンクコストの実験を行いました。
学生に「あなたは、あるテニスクラブの計画にかかわっているマネージャーです。そしてそのテニスクラブの計画はあまりうまくいってません」というような説明文を読ませました。
ただし、その文章には実は2種類あり一部分をわざと変えていました。
半数の学生に対しては「計画の90%はすでに遂行されている」という文章が書いてあり、残り半数の学生には「計画はまだ10%しか遂行されていない」という文章がそれぞれ配られていたのです。
そして、その文章を読ませた後「あなたはこのテニスクラブ計画のために追加予算を組みますか」という質問をしました。
すると「計画はすでに90%遂行されている」と説明された学生たちの85%は『追加予算を認める』と回答しました。
そんなに進行しているのなら捨てるのは惜しいと考えたのです。
一方、「まだ10%しか遂行されてない」と説明をされた学生たちは33%しか追加予算を認めませんでした。
つまり、この計画は最初の予定通りに進んでいないし、失敗しそうな計画とわかっていても9割も進んでいたら8割以上の人が「もったいないからやってしまおう」と決定をしたのです。
行列のできるお店
行列のできるお店に順番待ちで並んでみたとしましょう。
1分だけ並んでみて「どうにも動きそうにないな」と思えばすぐにほかの店に移動できますよね。
沈んだコストは1分だけなので簡単に移動できます。
しかし、15分行列に並んでいると、なかなか動けなくなります。
列から抜けたら15分が丸々、沈んだコストになってしまうので失った時間を惜しいと思ってしまうのです。
ほかにもサンクコスト効果がでやすい例はたくさんあります。
◆サンクコスト効果が出やすい例
・UFOキャッチャー
・ギャンブル
・FX
オリンピックも、東京への誘致にかかったお金や会場工事費など、お金も時間もたくさんかかっているので、引き返しがつかないんですね。
最後に
今回は、お金を突っ込めば突っ込むほど、その状況から引き返せなくなる『サンクコスト効果』を紹介しました。
サンクコスト効果とは「お金や時間を突っ込めば突っ込むほど、その状況から引き返せなくなる」という現象のことです。
ドナ・ボーネの大学生を対象にしたサンクコストの実験では、計画が最初の予定通りに進んでいなくて、失敗しそうな計画とわかっていても9割も進んでいたら8割以上の人が「もったいないからやってしまおう」と決定してしまいました。
東京オリンピックも、誘致にかかったお金や会場工事費など、お金も時間もたくさんかかっているので、サンクコスト効果が働き引き返せなくなっているのですね。
わたしたちも引き返せなくなったときには「これはサンクコストだ!」ということを思い出して、トカゲのしっぽ切りのようにさっさと逃げ出すようにしましょう♪
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