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ソクラテス的不倫常習者の弁明(妄想哲学詩)

次に書かれる物語は、とある家庭の夫婦の実話に基づいている。信じるか、信じないかの判断は、読者にまかせよう。

「あなた、また浮気したでしょう?Yシャツに口紅💄がついていたわよ。」

「わが妻よ、きみは浮気が悪いことだという前提で話をするが、妻以外の女性を愛することはいけないことだろうか?」

「いけないに決まっているでしょう。私たち夫婦なんだから。」

「しかし、この世の中にきみと私しかいなかったら、私たちは生きていけるだろうか?」 

「何とかなるんじゃない?」 

「果たして、そうだろうか?私たち二人しかいなかったら、きみの好きなスイーツや蕎麦は、一体誰が作るのだろう?私たち二人で全て作ることは可能だろうか?」

「たしかに。麺から二人で作るとなると大変ね😖💦。スイーツ🍰も全部自分たちで作るのは無理かもしれないわね。」

「きみも少し分かってきたようだね。では、もう少し議論を深めよう。この世に大勢いる人間の中で、たった1人の人間しか愛せない人間と、より多くの人々を愛せる人間とでは、どちらが幸せだろうか?」

「友達が1人しかいないのは、寂しいわね。全員を平等に愛することは無理でも、友達は何人かいたほうが、豊かな人生でしょうね。」

「おお、わが妻よ、さすがにわが妻だけのことはある。きみの賢さにはいつも関心するよ。」

「でしょう?わたし、こう見えても成績優秀だったの😆。」

「分かっているよ。では、さらに議論を深めよう。仮に友達が何人かいたとする。最も愛する友人と、二番目に愛する友人、三番目に愛する友人というように、人間を序列化して人を判断することは良いことだろうか?」

「ある程度はやむを得ないんじゃないかしら。」

「果たしてそうだろうか。きみのいうように、人間を数字と見なすことを是としたら、どうなるだろう?一番愛する人間が何不自由なく過ごしている一方で、絶望の淵にいる二番目に愛する人間がいたら、きみは二番目の人間を放っておくのだろうか?手を差しのべたいとは思わないのだろうか?」

「もちろん、何とかして、手を貸してあげるわよ。人間みなお互い様なんだから。」

「おおおー、わが妻よ、きみの理解力の早さ、きみの笑顔😆と同じくらい光輝いているよ。」 

「だから、さっき言ったじゃない。わたしは、ず~っと成績優秀だったのよ✨」

「今日はね、実はきみの大好きなスイーツ🍰🍩🍮をたくさん買ってきたんだ。行列のできる有名な店で買ってきたんだよ。どうたい、食べてみない🤭?」

「あっ、これ千一匹屋のスイーツね、いま、すごく話題のお店じゃない。すごーい😃💕✨❗」

「だろ?すごーく美味しいらしいよ😃💕」

「あなた、どうもありがとう!」

「どういたしまして😆👍️➰❕」

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