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読書日記

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読み終えた本の備忘録ならびにアクションアイテムを書き留めた記事たち。
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記事一覧

『営業の科学』とSFA/MA

『営業の科学』とSFA/MA

高橋浩一著『営業の科学』のさわりを
一昨日ご紹介しました。

上記の記事で書いた通り、
「さわり」とは「要点」のことです。
あくまでも、要点を簡潔にご紹介した
だけにとどまるので、より具体的に、
詳細かつ精緻な行動にまで落とし込まれた
数々のアドバイスは、是非とも実物にて
確認してください。

今日は、少しアプローチを変えて、
実際に読んでみて気になった点を
軸に、自分の頭の整理をしながら
書いて

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『営業の科学』のさわり

『営業の科学』のさわり

『無敗営業』という強烈な本があります。

かれこれ20年程購読しているメルマガ、
「平成進化論」発行人の鮒谷周史さんが
発売当初に激推ししていたので、
間違いないだろうと即買いしたのを
覚えています。

それから4年半ほど、著者の高橋浩一さんが
更に進化した決定版をお出しになりました。
それが、『営業の科学』です。

まだ全部を読み切ってはいないのですが、
とても再現性の高い、効率的かつ効果的な

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進化心理学から考えるホモサピエンス

進化心理学から考えるホモサピエンス

ゴールデンウィークの前半が
終わりましたね。
ゆっくりお休みできている方、
ガッツリ仕事をされている方、
お立場によって過ごし方も色々
異なると思いますが、
皆さん充実した時間を過ごして
いらっしゃることと思います。

私自身の今年のGWは、
カレンダー通りに出勤し、
お休みを頂くスケジュール。
なので、土日月と3連休を満喫し、
今日から3日間はしっかり働いて、
後半の4連休を迎える予定。

今回

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「常識」的な視点にマメに揺さぶりをかける

「常識」的な視点にマメに揺さぶりをかける

現在、毎週日曜日の読書勉強会で
『サピエンス全史』を読み進めて
います。

昨日は所用で途中抜けてしまった
のですが、第4部まであるうちの
第1部が丁度終わりました。

第1部は「認知革命」ということで、
ホモ・サピエンスが人類種として
唯一生き延びた秘密を解き明かして
いく内容となっています。

本当にざっくりと第1部の内容を
まとめてみましょう。

昨日読み進めた第1部の最後、
第4章のタイト

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今すぐ価格の壁を打ち破るための7原則

今すぐ価格の壁を打ち破るための7原則

昨日ご紹介した、川上徹也さんの
『高くてもバカ売れ!なんで?』は、
商品を高い値付けで売るためのヒント
満載の良書です。

今日も引き続き、こちらの本について
ご紹介させてください。

本書の構成は、サブタイトルにある
「インフレ時代でも売れる7の鉄則」
この「7の鉄則」が、1章から7章
それぞれのテーマに対応する形を
とっています。

この鉄則は、市場におけるここ数年の
事例を徹底的に検証して、

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インフレ時代でも高く売るヒント

インフレ時代でも高く売るヒント

このnoteでも度々ご紹介して来た
ベストセラー作家の川上徹也さんが、
今年に入ってからこんな本を出版
されました。

真っ赤なイチゴの表紙が目を引く装丁、
そこに短くてキャッチーな書名、
いやが上にも書店で目立ちますよね。

この本は、インフレでモノの値段が
どんどん上がり、売れるモノと売れない
モノとの二極分化が激しい昨今、
ここ数年の事例を徹底検証して、
「高くても売れる」キーワードを
あぶ

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「図解」は良いことだらけ

「図解」は良いことだらけ

私がまだ大学で法律を学んでいた頃、
つまりは30年程前になりますが、
師匠である先生や、兄弟子たる先輩と
一緒に、判例(裁判の先例となる過去の
判決)を図解することに血道をあげて
いたことがありました。

WindowsではなくMacを愛用し、
「Inspiration」(インスピレーション)
という名前の、今のパワーポイントに
近いソフトを駆使して、いかに判例を
分かりやすく図解するかを工夫する

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未来を創る「輪読」活動

未来を創る「輪読」活動

毎週日曜日の朝に参加している
「読書勉強会」で読み込んで来た
『影響力の武器』を、2月25日に
ついに読了しました。

なんと、22週もの長きにわたって、
参加者で輪読+議論をして来たとの
ことで、感慨もひとしおです。

最後の第8章を読み進めた中に、
この本のエッセンスと思しき部分を
見つけました。

前後の文脈がないと分かりにくい
部分もあると思うので、
補足がてら私なりに要約すると、
こんな

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希少性の原理の強烈さ

希少性の原理の強烈さ

毎週日曜に参加している読書勉強会で、
チャルディーニの『影響力の武器』を
読み進めています。

大分終わりに近づいてきて、
6つある原則のうちの最後、
「希少性の原理」も間もなく
読み終えようというところまで
やってきました。

どの原則も、非常に強力な働きを
している様子を見てきましたが、
「希少性の原理」は中でも1、2を
争うのではないかと思うほどに
人間の行動を規定する力が強いの
ではないか

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口ぐせで人生を変える

口ぐせで人生を変える

世の中は三連休。
そして昨日は建国記念の日。
元々は「紀元節」ということで、
我が日本国が誕生した日でした。

思い立って、大山阿夫利神社に
生まれて初めて参拝するべく、
片道約2時間かけてお出かけを
することに。

大山は、開山の歴史が大変古く、
阿夫利神社自体も2200年以上前、
崇神天皇の御代に創建されたと
言われる由緒あるお社です。

我が家の受験生が、望む進路へと
突き進んでいけるように

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ボードリヤールの「差異的消費」

ボードリヤールの「差異的消費」

昨年末から今年の始めにかけて
行われていた読書勉強会にて、
『武器になる哲学』を読み進めて
いたところからのネタを、
少しばかりご紹介させてもらおうと
思います。

50個ある「キーコンセプト」の
うちの36個目に、
フランスの哲学者であり思想家で
あるジャン・ボードリヤールの
「差異的消費」が取り上げられて
いました。

彼の主著である、
『消費社会の神話と構造』(1970年)
において、消費に

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感謝と誠実さを説くストーリー

感謝と誠実さを説くストーリー

物語、ストーリーというのは、
様々な教訓を、実に分かりやすく、
スッと頭に入れる役割を果たして
くれます。

それが、文字だけでなく、
絵まで付いていると、
より一層理解を助けてくれるのは
誰もが同意してくださるでしょう。

子どもの頃、家にはたくさんの
絵本があった記憶があります。
夢中になって何度もページを繰った
絵本たちが、大人になってから
いわゆる名作と呼ばれる絵本たち
だったと知り、自分

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『すごいタイトル㊙法則』に学ぶ

『すごいタイトル㊙法則』に学ぶ

コピーライターという職業があります。
モノやサービスを売るために作る
「キャッチコピー」を考えるのに、
日々膨大な時間を費やす方々です。

日本で最も有名なコピーライターと
いえば、糸井重里さんでしょうか。
あるいは、仲畑貴志さんや佐々木宏さん、
谷山雅計さんあたりも有名ですが、
一般的な知名度があるかと言われると
やや心もとない感じですね。

日本におけるコピーライターのはしり
となると、平賀源

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条件付けと連想

条件付けと連想

日曜日の朝に出席している読書勉強会で、
『影響力の武器』を読み進めています。

昨日は、
「第5章 好意ー優しそうな顔をした泥棒」
の途中を読み進めたのですが、
かの有名な「パブロフの犬」に関する
記述が出てきました。

エサをやるという行為と、
ベルを鳴らすという行為。
全く関係のないこれら二つの行為を
同時に提供し続けると、
いわゆる「条件付け」が起こり、
犬はベルを鳴らしただけで
エサがもら

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