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「美しい光景」というゴールに向かって。三重滞在のこと


8/18~8/20の日記。この日本一周の旅において、「交通費」の問題はかなり大きい。私はいつもGoogle mapで鈍行列車の一番安いルートをチェック、そこで見つけた路線が例え3時間ぐらいかかろうが、数時間に一本しか来ないだろうが、安さ優先で選ぶ。なぜなら、"塵も積もれば山となる"とあるように、県移動が続けば続くほど、交通費は積み重なっていくからだ。この時にいた滋賀県から、次の滞在先である三重県に向かう当日。ちょっとしたハプニングが起こる。それは、前日に降り注いだ大雨のために、一番安く行けるルートのみ運休となってしまったこと。。。「なぜ、この路線だけ。。??」。乗ろうとしていた路線と、運休していない路線との金額差は、数千円の差。なので、これは結構大きな痛手だったのだ。しぶしぶチェックアウトし、滞在先の玄関口にあった長椅子に座る。「これからどうしようかな。。」と、眉間に皺を寄せながら考える。そんな時に、ミラクルが。。!


一つのミラクルから出会えた、人想いの方。


同じ滞在先でチェックアウトされた はださんが「旅をされているのですか?」と声をかけてくださって。私が日本一周の旅をしている最中であること、次の目的地である三重県・四日市市へ向かうことを端的に伝えた。そうすると、はださんが三重県・四日市方面にお住まいであることが判明し、まさかまさかの車で送ってくださることに。。!とんでもない絶妙なタイミングでミラクルがやってきて、運の良さに感謝でしかなかった。。もし前日に大雨が降らなくて、スムーズに電車に乗ることができたとしたら。きっと、はださんに出会えてなかったはず。「起こるべくして、起こったんやなぁ」と、この出来事から数ヶ月経った今でもしみじみ感じる。



現特別支援学校のスクールバスの添乗員として働いている、はださん。この日は気晴らしに一人旅で滋賀まで足を運んでいたとのこと。添乗員の仕事は午前中には終わるため、家の周囲や子供たちの通学路などに長年放置されている、竹藪の整理をしているという。「取り組む人がいないからやっているけれど、役に立てたことの喜びは大きい」と、優しさが滲み出ているはださん。

はださんは長年、小学校の教員だった。丁寧な指導が苦手であったため、教員には向いていないと思っていた。それでも、感情をありのままに出してくれる子どもたちが好きなのと、教え子が成長するドラマがあったから、ずっと続けることができたという。その体験は教員生活から離れた今、添乗員の仕事においても活かされているそうで。

「3ヶ月くらい全く喋らない子が、ボソッと話すようになって、保護者の方と一緒に喜び合うことがあった。信頼が深まれば深まるほど、子供は伸びて安定する。実際のところ、教員生活はいっぱいいっぱいだったけれども、今は子どもや保護者に会うのが楽しみで、毎日笑顔になっています。」と、本当に人想いの方。。。!(出会えてよかった。。)



四日市市での嬉しい出会い


はださんのお陰で、無事に三重県・四日市市へ到着。滋賀滞在とは違って、前々から繋がっていた方と会う約束を行なっていたから、ようやくお会いできることに楽しみで仕方がなかった。。!一人目は、“食通じて、人とのご縁や笑顔を繋ぐこと。”という、素敵な夢を持っている つぶらんさん。もう一人は、「今後はポップアップや、百貨店などで出展し、自分にできることで四日市に貢献できたら」と頑張られているハンドメイド作家の さゆりさん。お二人とも前々からSNSで繋がっていたこともあって、「ようやくお会いできましたね〜!」と喜びいっぱい。。!



美し国・こころのふるさと



素敵な人と沢山交流できた後は、滞在先がある伊勢市へ。あの有名な「伊勢神宮」があるところ。三重県は”美し国”・”こころのふるさと”と言われ、恵み豊かな地域だそうで。だからなのか、伊勢駅に辿り着いた瞬間から、神聖な空気を感じた。今回の滞在先は、伊勢のゲストハウス風見荘。世界中の旅人たちとDIYで作り上げたそうで、特によかったのは建物の形が12角形で真ん中にはシンボルツリーが植えられているところ。天然杉とヒノキの温かみのある空間に癒されたなぁ。滞在時に気軽に声をかけてくださったスタッフの、さきさんと知り合う。憧れだった風見荘に8月から働きはじめたばかりだそうで、宿泊する時期がずれていたら出会っていなかったはず。ご縁は本当に不思議だなぁ。



Twitterでいつも情報収集をしているのだけど、どうやら鳥羽港で毎夜連続花火(たったの5分。。!)が見られることを知って、伊勢神宮を観に行った夕方に向かうことにした。「5分間だけでも観てみたい」、そう感じさせる夏の花火はとても魅力的。鳥羽はずっと昔に遠足か何かで鳥羽水族館には訪れた経験がある。今回は水族館には寄らず、鳥羽港にある「かもめ広場」へ。黄昏時でもあったので、オレンジからブルーに変わりゆく空模様と木々のシルエットに魅了された。心に一番響く瞬間は、そのまま新作のインスピレーションに。開始時間よりかなり早めに訪れたので、時たまくる蚊に襲われたりもして、なかなかハードな待ち時間だった。それもあって、真っ暗な周囲から打ち上げられた花火を見れたときの喜びは大きかったなぁ。


一番惹かれた、美しい光景。西日本一周できたゴール
5分間しかなかった、束の間の花火
浮かぶ雲が美しかった。
鳥羽港


傷ついた分、励ましを贈る人に。


鳥羽から伊勢に戻り、ついに三重を離れて次の目的地である名古屋へ向かうタイミング。インスタのDMで8年ぶりに大学時代の友人、DJから連絡がやってきて三重県・亀山市で急遽再会することになった。ずっと旅の様子をインスタストーリーなどで見てくれていたそうで、、嬉しかった。ここ数年そんなにコミュニケーションもとっていなかったし、それでもこうして三重滞在・最終日に会ってくれることに感激だった。彼は20歳のときに、考えや気持ちがまとまらなくなる精神疾患である「統合失調症」を発症。2019年頃に障害者手帳取得し、就労支援施設A型で8ヶ月働く準備を。今年2022年1月には手帳を返しては、スタッフと障がいを持っている方との架け橋的存在である・指導員としても取り組んでいる。

「これまで家族や友人、スタッフの支えがあったから今があるし、待ってくれている人がいるからこそ、縁した人を幸せにしていけるように生きていきたい。」「傷ついてしまう以上に、その分、励ましを贈れる人に。 」と、彼の感謝の気持ちと大切にしたい在り方が素敵だったなぁ。



新作Beau Paysage = 美しい光景


伊勢を訪れたことで清らかな気持ちにさせてくれ、鳥羽港で心動いた景色を見て感動。新作は少しエキゾチックさも感じる作品となった。タイトルは、Beau Paysage。フランス語で"美しい光景"という意味。ちょうど三重を巡り終えたところで、西日本を一周達成。心の中で見えた景色が本当に美しかった。旅立つ前には見ることができなかったし、一番目指している日本一周のゴールの半分だけでも、こんなに美しいなんて。。私たちはきっと美しい光景を見るために人生を歩んでいるに違いない。その道中は悩み、迷い、葛藤することもあるけれどね。それらは美しい光景を見ることができるゴールに向かっている証でもあるのかなって。そのときは気付けなくても、歩んでいる道は光に照らされている。



今回の日記はここまで。次回は愛知滞在のこと。岐阜、福井、石川、富山、新潟、長野、山梨、静岡、神奈川、東京と順番に書いてシェアしていきますね。

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