久住四季@小説家

小説家。最新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 嗜虐の拷問官』(メディアワークス文庫)1…

久住四季@小説家

小説家。最新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 嗜虐の拷問官』(メディアワークス文庫)12/22より発売。『トリックスターズ』『星読島に星は流れた』ほか全仕事はプロフィールにて。 Twitter→https://twitter.com/quzumi_shiki

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  • 推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります

    小説家・久住四季の推理小説(ミステリ)の書き方を、プロット編、登場人物編などの各パートに分けて紹介、解説しています。「小説ってどうやって書けばいいの?」という方はぜひ参考にしてみてください。

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久住四季の全仕事

 はじめまして、久住四季(くずみしき)と申します。 『トリックスターズ』(電撃文庫)でデビュー後、主にミステリを書く作家として商業で活動しています。 ・各見出し…

新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 嗜虐の拷問官』が発売されます

 ――拷問は至高の刑罰だ。                          (プロローグより)  こんにちは、久住四季です。  新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳…

新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 剥皮の獣』が発売されました

 ――人間の顔の皮をうまく剥ぐにはコツがいる。それがわかってきたのは、大体三人目を殺した辺りからだった。                          (プ…

新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 怪物のささやき』が発売されました

 ――阿良谷静(あらや・しずか)。  この名前を知らない人間は警察にはいないだろう。それぐらいの有名人だ。  ただし、いい意味ではなく悪い意味で、だけれど。  こ…

推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります⑥ あとがき

 というわけで、『推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります』というタイトルで続けてきたエントリーも、これで一段落となります。長々とお付き合いいただいて、本当に…

推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります⑤ ハウツー本編

 こんにちは、久住四季(くずみしき)です。  今回は、これまでに僕が読んで参考にしたことのある、ミステリの書き方に関するハウツー本を紹介します。  これまでの記…

推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります④ 文章編

 こんにちは、久住四季です。  今回は文章についての話をします。これまでの記事がまだの方や、おさらいしたい方はこちらからどうぞ。  なお、以下の文章では敬称略と…

推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります③ 登場人物編

 こんにちは、久住四季です。  今回は小説の登場人物の作り方を紹介します。これまでの記事がまだの方や、おさらいしたい方はこちらからどうぞ。  なお、以下の文章で…

推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります② プロット編

 こんにちは、久住四季です。  今回は小説のプロットの作り方を紹介します。前回の記事がまだの方はこちらからどうぞ。  なお、以下の文章では敬称略とさせていだきま…

推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります① まえがき

 はじめまして、久住四季(くずみしき)です。 『トリックスターズ』(電撃文庫)でデビュー後、主にミステリを書く作家として商業で活動しています。  今回は、僕が普…

久住四季の全仕事

久住四季の全仕事

 はじめまして、久住四季(くずみしき)と申します。
『トリックスターズ』(電撃文庫)でデビュー後、主にミステリを書く作家として商業で活動しています。

・各見出しごとに上が最新で、下に行くほど過去のお仕事になります。
・小説のリンク先はAmazonの各商品ページです(「Amazon.co.jpアソシエイト」を利用しています)。
・ISBNなどの書籍情報は、書店での注文時にお役立てください。

【小

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新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 嗜虐の拷問官』が発売されます

新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 嗜虐の拷問官』が発売されます

 ――拷問は至高の刑罰だ。
                         (プロローグより)

 こんにちは、久住四季です。

 新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 嗜虐の拷問官』(メディアワークス文庫)が12/22より全国で順次発売となります。

 『奥多摩町皮剥ぎ殺人事件』から半年。

 ついに本庁捜査一課に異動となった氷膳莉花(ひぜんりか)は、念願叶って仙波和馬(せんばかずま)警部補が率

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新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 剥皮の獣』が発売されました

新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 剥皮の獣』が発売されました

 ――人間の顔の皮をうまく剥ぐにはコツがいる。それがわかってきたのは、大体三人目を殺した辺りからだった。
                         (プロローグより)

 こんにちは、久住四季(くずみしき)です。

 新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 剝皮の獣』(メディアワークス文庫)が6/25より全国で順次発売となりました。

 『江東区女性連続臓器欠損殺人事件』から一年。

 違法捜

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新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 怪物のささやき』が発売されました

新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 怪物のささやき』が発売されました

 ――阿良谷静(あらや・しずか)。
 この名前を知らない人間は警察にはいないだろう。それぐらいの有名人だ。
 ただし、いい意味ではなく悪い意味で、だけれど。

 こんにちは、久住四季(くずみしき)です。

 新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 怪物のささやき』(メディアワークス文庫)が10/24より全国で順次発売となりました。

 東京都江東区を中心に、二十代から三十代の女性を標的にした連続殺人事

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推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります⑥ あとがき

推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります⑥ あとがき

 というわけで、『推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります』というタイトルで続けてきたエントリーも、これで一段落となります。長々とお付き合いいただいて、本当にありがとうございました。

 以下、3点ほど補足を挙げます。

目次
1. 自分なりのやり方を見つける
2. 出発点は何でもOK
3. セオリーを破るその日まで

1. 自分なりのやり方を見つける 繰り返しになりますが、そもそも書きたい小説

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推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります⑤ ハウツー本編

推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります⑤ ハウツー本編

 こんにちは、久住四季(くずみしき)です。

 今回は、これまでに僕が読んで参考にしたことのある、ミステリの書き方に関するハウツー本を紹介します。

 これまでの記事で紹介してきたやり方のいくつかは、以下の本から学んだものです。

 なお、以下の文章では敬称略とさせていだきます。なにとぞご了承ください。

目次
1. 『ミステリーの書き方』(幻冬舎文庫)
2. 『SAVE THE CATの法則 本

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推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります④ 文章編

推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります④ 文章編

 こんにちは、久住四季です。

 今回は文章についての話をします。これまでの記事がまだの方や、おさらいしたい方はこちらからどうぞ。

 なお、以下の文章では敬称略とさせていだきます。なにとぞご了承ください。

目次
1. まずタイトルを決める
2. スタンダードな日本語で過不足なく
3. 「演出」に気を遣う
4. しっかり推敲する
5. 焦らず、恐れず

1. まずタイトルを決める さて、登場人物

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推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります③ 登場人物編

推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります③ 登場人物編

 こんにちは、久住四季です。

 今回は小説の登場人物の作り方を紹介します。これまでの記事がまだの方や、おさらいしたい方はこちらからどうぞ。

 なお、以下の文章では敬称略とさせていだきます。なにとぞご了承ください。

 目次
 1. 「AだけどB」というギャップ
 2. 無くて七癖
 3. 名は体を表す
 4. 「キャラかぶり」をさせない
 5. 登場人物に興味を持つ
 6. 最後に「行動」で語

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推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります② プロット編

推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります② プロット編

 こんにちは、久住四季です。

 今回は小説のプロットの作り方を紹介します。前回の記事がまだの方はこちらからどうぞ。

 なお、以下の文章では敬称略とさせていだきます。なにとぞご了承ください。

 目次
 1. 基本は起承転結
 2. 「つかみ」を用意する
 3. 謎は「フェア」に解決する
 4. 具体的なページ割り
 5. イメージは「自由な山登り」

1. 基本は起承転結 プロットとはご存知の

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推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります① まえがき

推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります① まえがき

 はじめまして、久住四季(くずみしき)です。
『トリックスターズ』(電撃文庫)でデビュー後、主にミステリを書く作家として商業で活動しています。

 今回は、僕が普段どんなふうに小説を書いているのか、その具体的なやり方を紹介したいと思います。

 が、その前に。そもそも僕がどうしてこんなことを書き始めたのかというと。

 おかげさまで僕は先日、『推理作家(僕)が探偵と暮らすわけ』(メディアワークス文

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