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Webサイト「ReLink」のブログです。一度捨てられたモノにも価値がある。無駄にした…

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Webサイト「ReLink」のブログです。一度捨てられたモノにも価値がある。無駄にしたくない。そうした思いで、中古建材・余剰建材を販売している方々がいます。わたしたちは、そんな方々と、皆さんをマッチングさせることで、モノを大切に使い続けていく社会の実現を目指します。

記事一覧

【ReLinkリサーチメンバーの募集】

ReLinkでは、現在進行中の企業との実証実験や研究活動を進めていくにあたり、建築部材のリユースを研究テーマとして論文を書こうとしている人や、新たなアイデアを形にする…

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8日前
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物質性を語る~モノがもつ気持ち悪さ~④

みなさん、こんにちは。渡会です。 先週の概要に続き、今週は「モノ性の書き換え」に迫って参ります。 先に大事なことをのべると、今回の事例からわかるスポリアの面白さ…

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1か月前

物質性を語る~モノがもつ気持ち悪さ~③

みなさん、こんにちは。渡会です。 前回に引き続き事例紹介の回になります。 今回紹介するのは同じくローマにあるトランスヴィレ聖堂です。権力によってモノの意味を書き…

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5か月前
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物質性を語る~モノがもつ気持ち悪さ~②

みなさん、こんにちは。渡会です。 2週目ですね。前回は「スポリア」とは何かについて、言葉の語源から一般的な意味を説明しました。今回はスポリアを語る上で重要なロー…

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5か月前
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物質性を語る~モノがもつ気持ち悪さ~①

みなさん、初めまして!渡会です。 私自身、モノ自体にすごい魅力を感じています。特に廃材は資材性だけでなく、誰かが使ったものなど歴史・文脈・意味が乗っかてく、それ…

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5か月前
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施工と設計の両面からモノの現象を発見する工務店

インタビュー:福元成武さん わたしたちが図面を描くとき、線の意味を完全に理解しているだろうか。分業化が進むなか、設計者と施工者の仕事はより分離しつつあり、現場で…

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6か月前
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どこからが建築家?

最近、学校のイベントで建築家の中村拓志さんの講演会がありました。 まず、中村さんは「建築家になりたい人は手を挙げて」と、そうおっしゃいました。 そこでは数人しか…

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7か月前

古材の魅力は、”古いこと”ではなくて、、

こんにちは、本多です。 最近、海外での建築設計プロジェクトで実施設計のお手伝いをさせて頂いているのですが、そこでデザインに関わる部分の提案をさせて頂く機会があり…

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7か月前

“いっぴんいち”に出展しました!

かなり前のお話になってしまいますが、“いっぴんいち”に出展しておりました! 2023年1/21日~22日で開催され、私たち含めて26の事業者が集まって、みなさんそれぞれの“…

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7か月前
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観察したモノをドローイングで描き起こしたときに見えてくること

インタビュー:貝島桃代さん 私たちはどのような観点からモノを捉えうるのか。街を見るときや自分の世界を表現するときなど、見る状況によって私たちの観察眼も変化する。…

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8か月前
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【中古建材とはなにか?】古材を入手する方法!

近年、環境問題に対する背景から3R(リデュース・リユース・リサイクル)への関心が高まっており、建築業界では、リユースできる建築材料として中古建材(古材)の活用が注目さ…

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8か月前
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モノの力を取り戻し、モノと共存する世界を組み立てる

インタビュー:門脇耕三さん 流通網の飛躍的な発展により、あらゆるモノを手にすることができるようになった結果、モノの尊厳は失われた。あらゆるモノが交換可能となって…

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8か月前
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この木片はゴミ?

こんにちは、本多です。 研究室に転がっていたこの木片は、どういう存在なのだろうと、、、最近、ふと気になりました。 この木片は、自分が研究のご指導いただいている門…

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8か月前
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メンバーズブログをはじめます!!

みなさん、こんにちは! この度、私たちのReLinkメンバーズブログがスタートします。このブログでは、建築やものづくりに関わるみなさまへの情報発信や交流の場として活用…

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9か月前
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【ReLinkリサーチメンバーの募集】

【ReLinkリサーチメンバーの募集】

ReLinkでは、現在進行中の企業との実証実験や研究活動を進めていくにあたり、建築部材のリユースを研究テーマとして論文を書こうとしている人や、新たなアイデアを形にする能力を持った学生を募集しています!

建築・建築史・データサイエンスまたはこれらに関連する分野で研究を行い、建築や資源循環、ビジネスに対する熱意を持っている方々と一緒に「研究活動」を行いたいと思っています。

ReLinkの今後の発展

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物質性を語る~モノがもつ気持ち悪さ~④

物質性を語る~モノがもつ気持ち悪さ~④

みなさん、こんにちは。渡会です。

先週の概要に続き、今週は「モノ性の書き換え」に迫って参ります。

先に大事なことをのべると、今回の事例からわかるスポリアの面白さって、奪うモノを奪われる側に持っていくときに一見同じものでも場合によっては意味が変わるところにあります。

その時、「誰が、何を、なぜ奪うのか、なぜ欲しいのか」を掴むことがスポリアの面白さに繋がってくると思います!

では、内容に行きま

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物質性を語る~モノがもつ気持ち悪さ~③

物質性を語る~モノがもつ気持ち悪さ~③

みなさん、こんにちは。渡会です。

前回に引き続き事例紹介の回になります。
今回紹介するのは同じくローマにあるトランスヴィレ聖堂です。権力によってモノの意味を書き換えを行う、そんな悍ましいパートになっています。 2週に分けて紹介していきます。
今週は歴史とトランスヴィレ聖堂のスポリア概要を。次週、「モノ性の書き換え」に迫って参ります。
では、始めていきましょう。

02.サンタ・マリア・イン・

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物質性を語る~モノがもつ気持ち悪さ~②

物質性を語る~モノがもつ気持ち悪さ~②

みなさん、こんにちは。渡会です。

2週目ですね。前回は「スポリア」とは何かについて、言葉の語源から一般的な意味を説明しました。今回はスポリアを語る上で重要なローマから、その代表例コンスタンティヌスの凱旋門を紹介します。

01.コンスタンティヌスの凱旋門
ー過去の偉人との融合ー  スポリアを語る上で最も重要なのはローマ。スポリアを正当化し、既存のモニュメントに帝国の権利を主張する前例を作ったのが

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物質性を語る~モノがもつ気持ち悪さ~①

物質性を語る~モノがもつ気持ち悪さ~①

みなさん、初めまして!渡会です。

私自身、モノ自体にすごい魅力を感じています。特に廃材は資材性だけでなく、誰かが使ったものなど歴史・文脈・意味が乗っかてく、それをデザインや建築の世界で繋げていきたい夢があったのもあり、ReLinkを通してその世界を描く一端になろうと思い参加しました。

今回は自己紹介も兼ねながら、私がモノ自体に魅力を感じたきっかけである「スポリア」について5週(各週1項目ずつ)

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施工と設計の両面からモノの現象を発見する工務店

施工と設計の両面からモノの現象を発見する工務店

インタビュー:福元成武さん

わたしたちが図面を描くとき、線の意味を完全に理解しているだろうか。分業化が進むなか、設計者と施工者の仕事はより分離しつつあり、現場で起こっていることは設計者からますます見えにくくなっている。施工者として日々モノとの格闘を続けながら、設計にも取り組む福元成武さんの実践から、モノとどう向きあうのかを学ぶ。

福元成武(ふくもと・なりたけ)
株式会社TANK代表。設計事務所

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どこからが建築家?

どこからが建築家?

最近、学校のイベントで建築家の中村拓志さんの講演会がありました。

まず、中村さんは「建築家になりたい人は手を挙げて」と、そうおっしゃいました。
そこでは数人しか手を挙げておらず、中村さんはびっくりされていましたが、建築家になりたいのに、恥ずかしくて手を上げられなかったぼくは「建築家ってどこからが建築家で、いつからなれるんだ?」と思いました。

一級建築士の資格を取り、自分の事務所をつくったら建築

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古材の魅力は、”古いこと”ではなくて、、

古材の魅力は、”古いこと”ではなくて、、

こんにちは、本多です。

最近、海外での建築設計プロジェクトで実施設計のお手伝いをさせて頂いているのですが、そこでデザインに関わる部分の提案をさせて頂く機会があり、茶室の形式を引用した二か所のデザインを提案したところ、

「”茶室の形なんです”と言ったところで、現地の日本について何も知らない一般の人はわからないし、それは、ただハイコンテクスト。日本人が設計していることが”えらい”わけではない。」と

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“いっぴんいち”に出展しました!

“いっぴんいち”に出展しました!

かなり前のお話になってしまいますが、“いっぴんいち”に出展しておりました!

2023年1/21日~22日で開催され、私たち含めて26の事業者が集まって、みなさんそれぞれの“いっぴん”を展示していました。

僕たちはウェブサイトのリリース前でしたが、少しフライングしてReLinkの概要をまとめたパネルとReLinkに掲載している古材販売店で購入した古材でつくったスツールを展示しました!

同じ場所

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観察したモノをドローイングで描き起こしたときに見えてくること

観察したモノをドローイングで描き起こしたときに見えてくること

インタビュー:貝島桃代さん

私たちはどのような観点からモノを捉えうるのか。街を見るときや自分の世界を表現するときなど、見る状況によって私たちの観察眼も変化する。アトリエ・ワンでの30年にわたる設計活動や、日本だけでなくスイスなどの海外でも実践を行う貝島桃代さんとともに、モノの捉え方を考える。

貝島桃代(かいじま・ももよ)
建築家。1992年に塚本由晴と共にアトリエ・ワンを設立。『メイド・イン・

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【中古建材とはなにか?】古材を入手する方法!

【中古建材とはなにか?】古材を入手する方法!

近年、環境問題に対する背景から3R(リデュース・リユース・リサイクル)への関心が高まっており、建築業界では、リユースできる建築材料として中古建材(古材)の活用が注目されています。

今回はそんな古材に注目して、古材とはなにかを入手方法やメリット・デメリットからざっくりと説明したいと思います。

古材とはなにか?では、古材とは一体どういうものなのでしょうか?

古材とはズバリ、他の建築物や解体現場か

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モノの力を取り戻し、モノと共存する世界を組み立てる

モノの力を取り戻し、モノと共存する世界を組み立てる

インタビュー:門脇耕三さん

流通網の飛躍的な発展により、あらゆるモノを手にすることができるようになった結果、モノの尊厳は失われた。あらゆるモノが交換可能となってしまった現在、モノの力をいかに取り戻すことができるのか?建築構法を専門とする研究者で、数々の実践にも携わる門脇耕三さんとともに、モノとどう向きあうべきかを考える。

門脇耕三(かどわき・こうぞう)
《門脇邸》などの設計を手掛ける建築家であ

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この木片はゴミ?

この木片はゴミ?

こんにちは、本多です。

研究室に転がっていたこの木片は、どういう存在なのだろうと、、、最近、ふと気になりました。

この木片は、自分が研究のご指導いただいている門脇耕三先生が2021年のベネチアビエンナーレでの展示の際に利用した高見澤邸の柱の木片です。
高見澤邸は、戦後まもない1954年に新築され、その後4回の増改築を繰り返したのちに2019年に解体されました。そして、その建築材料は2021年に

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メンバーズブログをはじめます!!

メンバーズブログをはじめます!!

みなさん、こんにちは!

この度、私たちのReLinkメンバーズブログがスタートします。このブログでは、建築やものづくりに関わるみなさまへの情報発信や交流の場として活用していきます。

私たちReLinkは、中古建材が流通するための情報を整理していくことで、モノを大切に使い続けていく社会を実現するために活動しています。中古建材販売店の検索サイト、インタビュー記事の発信など、さまざまな取り組みを通じ

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