記事一覧
2つの「インターネット」とその壁。PIVOTチーフ・グローバルエディターとして力を入れたいこと
3月15日に始動した経済コンテンツアプリ「PIVOT」。
創業したばかりのスタートアップです。
私はチーフ・グローバルエディターという肩書きを名乗っています。
なんだか偉そうですが、20年以上前の1998年ごろ、私が感じていた「ある違和感」が原点となっています。
■ 1998年に世界はつながったのか
1998年、それは私が大学に入学した年でした。
ウィンドウズ95が発売された後というこ
SDGsの和訳は「三方良し」ではない
先日、GOという会社が主催したTHE CREATIVE ACADEMYのオンライン無料体験講座『SDGsとクリエティブ』に登壇した。(トップ写真はGO代表の三浦崇宏氏のTwitterより。当日の様子はハッシュタグで追うこともできる)
GOの勝田彩子さんと砥川直大さんとトークを行った。砥川さんが面白いことをおっしゃった。
「日本語の『三方良し』には足りない視点がある」。
三方よしは、デジタル大
ググれる時代に本を書くということ
昨日(9月9日)、本を出しました。『SDGsがひらくビジネス新時代』という本です。Amazonのビジネス企画部門でも1位になり、心に響く感想を頂いています。
本を書いているときに、ずっと頭から離れなかったのは、ググれる時代に、何故わざわざ本を出すのかという自分への問いです。本を出せば紙を使います。つまらなければ捨てられてゴミになります。SDGsの本なのに、環境に悪い。自分が本を出すことに意味はあ
SNS脳から「SDGs脳」へ
SDGsが注目されています。私は朝日新聞記者として、その後は、ハフポスト日本版の編集長として多くの企業や役所を取材してきて、特にここ10年間のSDGs 的な変化を感じていました。
ハフポストの編集長は辞めて、いまはPIVOTという会社の創業メンバーです。チーフSDGsエディターという役職を自分で考え、ゼロからの会社づくりとともに、コンテンツを準備中です。
SDGsとは何か。
一言でいえば、2
新しい経済メディアを一緒に立ち上げます。
ハフポスト日本版の編集長を先日退任しました。5年間つとめていました。「次、何をするのですか?」という問い合わせを多く頂きました。大変恐縮しています。隠すのもいやなので、今回のnoteで、簡単に報告させてください。
2021年のうちに、新しい経済メディアを仲間と一緒に立ち上げます。NewsPicksの編集長だった佐々木紀彦さんと組みます。
さらに、ビジネス書のライター兼編集者として、子育てと向き
SDGsは20年前のネットと似ている。
「SDGs」は20年前のインターネットと同じような雰囲気がある。
怪しげな横文字として聞くようになり、いつの間にかみんなが呪文のように口にしている。
いったいSDGsとは何なのか。
SDGsの読み方がわからなかった2年前
SDGsとは、環境問題、ジェンダーや教育格差、貧困問題などの解決を2030年までにめざす17の目標を指す。
達成できなくても罰則は無い。でも、世界中の国や企業が「いま何
ローソンの新PBがバズる理由。「コンビニが変わったのではなく、私たちが変わった」 #ローソンPBに思う
ローソンが今年春にデザインを変えた新しいプライベートブランド(PB)について、ネットで議論が白熱している。
例えば毎日飲んでいる牛乳のPB。
柔らかいクリーム色のパッケージに小さめのフォント。
「おしゃれだ」「インスタに載せたくなる」という声もあれば、「商品名が見づらい」「デザインのメッセージ性が分からない」「視覚障害者のことを考えているのだろうか」などの問題提起や批判もある。
どうしてこ
コーヒーはお酒と違って「礼儀正しい本音」が聞ける。
2年前、こんな記事を書いた。
私が編集長をつとめるハフポスト日本版のメンバーが5日間連続で、東京・六本木の『ブルーボトルコーヒー六本木カフェ』に立ちます。来てくれた読者にはコーヒーを「500杯おごります」ので、いっしょに時間を過ごしましょう。
読者に呼びかける、ちょっと変わった文章だった。
当時、多くの読者が私の記事を読み、店の外まで人があふれ、一緒にコーヒーを飲んでくれた。
ネットメディ
「ポスト・コロナ」に向けて。新型コロナはグローバル化の”不安定さ”も突きつけてくる
街が、静かだ。
新型コロナウイルスの感染拡大で、学校は休みになり、テレワークで会社に行かない人も増えた。
イベントは中止になり、スポーツの試合も延期に。夜の飲み会も減っている印象だ。
経済的ダメージは大きい。人とモノの動きが止まれば、経済は悪い方へ、逆回転を始める。
日経平均株価は、1万7千円を割り込んだ。アメリカのニューヨーク株式市場もダウ工業株平均が2万ドルを下回った。世界経済は失速し
無理に意見を言わなくても、「良質な会話」は生まれる。ロバート キャンベルさんと検証してわかったこと #表現のこれから
日本文学研究者のロバート キャンベルさんといえば、近世・近代日本文学が専門で、テレビ番組「スッキリ」のコメンテーターとしておなじみだ。研究でも、テレビでも、ラジオでも。いつも「ちょっと違った視点」を私たちに与えてくれる。
私が編集長をつとめるネットメディア「ハフポスト日本版」は先日、キャンベルさんをお招きして、ある「実験」をしてみた。東京・新宿区の早稲田大学に読者200人近くを集め、賛否両論の「
わかり合えない人の話を、あえて「聞く」ということ。 #表現のこれから
私は、ハフポスト日本版というインターネットメディアで編集長をしている。
ハフポストには「広告チーム」、ネット動画やSNS連動型のイベントなど新しいメディア開発を担う「真ん中チーム」、そしてそれらとは別に「編集部」がある。編集部のエディター(記者/編集者)は十数人いる。
エディターのキャリアも様々だ。新聞社、ウェブメディア、雑誌、広告代理店、プラットフォーム企業、物流会社、テレビ局…。様々な業界
「伝える」が、バズるに負けている。 #表現のこれから
今日もどこかのツイッターが炎上している。クソリプが飛び交い、誰かを傷つけている。いきなり激しい言葉で、自分と反対の立場の人を罵倒する。どれだけ一生懸命に対話をしようと思っていても、話が噛み合わない…。
20年前にネットが出てきたとき、もっと希望があった。力があるマスコミや権力者じゃなくても、誰もがネットの力で自由に情報発信をすることが出来るようになり、社会はもっと多様に、もっと良くなると思ってい