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戦国逸話~視点をずらす~

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「戦国大名」が苦手なら別の生き方があるじゃないか ~今川氏真という生き方~

「戦国大名」が苦手なら別の生き方があるじゃないか ~今川氏真という生き方~

こんにちは、両兵衛です。
私たちの視点をずらしてくれる戦国逸話を取り上げています。

自分が好きで得意なことを仕事にして生きていけたらいいなと思うことはあるでしょうか。私は書くことは得意ではないですが、こうしてずっと戦国逸話の世界に触れていられたいいなとは思います。

今回は戦国大名の跡取りとして生まれたからといって、違う道もあるんだなと思わせてくれた今川氏真を取り上げてみます。

氏真というと戦

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noteを再開する切っ掛けをくれた武田信玄の逸話

noteを再開する切っ掛けをくれた武田信玄の逸話

こんにちは、両兵衛です。
私たちの視点を変える切っ掛けとなる戦国逸話を取り上げています。

noteの更新をしばらく休んでいました。
一度立ち止まると再び歩き出すには腰が重くなるものですね。

何か凄いことを書かくためにはどうしたらいいか。
歴史の専門家でもない私が何を書いたらいいのか。
まだ取り上げてない新しくて面白い逸話を見つけなくては。

油断すると完璧主義というメガネを掛けてしまうから、こ

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現代にも通じるのでは?と戦国逸話をnoteで取り上げ1年経って思うこと

現代にも通じるのでは?と戦国逸話をnoteで取り上げ1年経って思うこと

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています。

このnoteに初めて記事を投稿したのが2020年11月27日だったので、ちょうど1年経ちました。今日の記事で73記事目です。

最初こそ調子に乗ってすぐ思い浮かぶ好きな逸話をもとに週2~3記事書いていました。それが長く続くわけもなく「今週の逸話どうしよう…」と、ちょっとだけ苦しみながら週1記事を自分に課してどう

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こだわっている事の逆に問題のヒントがあると考えさせられた竹中半兵衛の逸話

こだわっている事の逆に問題のヒントがあると考えさせられた竹中半兵衛の逸話

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています。

2020年に開館した関ヶ原古戦場記念館での企画展「竹中半兵衛と重門」へ行ってきました。半兵衛は秀吉の家臣で智将として知られる武将ですが、重門は半兵衛の息子で関ヶ原の戦いに東軍として参加した武将です。

せっかく半兵衛に関していろいろ触れてきたので今回は竹中半兵衛の逸話を取り上げてみようと思います。少し長いですが

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常識に捉われない視点を持てるかどうかという羽柴秀吉の逸話

常識に捉われない視点を持てるかどうかという羽柴秀吉の逸話

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています。

今回は羽柴(豊臣)秀吉に登場してもらいます。

天正10年(1582年)6月、備中高松城(岡山県)で毛利軍と対峙していた羽柴秀吉は、本能寺の変による織田信長の死を知ると、「中国大返し」といわれる驚異的な行軍を行い、山崎の戦で明智光秀を破り天下人への階段を登り始めました。

この中国大返しの際に居城であった姫路城

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逸話から学ぶことは史実でなければ問題があると言い切っていいのか

逸話から学ぶことは史実でなければ問題があると言い切っていいのか

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています。

ある専門家が書いた戦国大名からリーダーの資質を学ぶというのは百害あって一利なしという記事を読んだ。その理由というのが、逸話には根拠がなくて史実ではないから問題だというのだ。

そう言われると、こんなnote記事を書いている身としては、異なる意見を持っていると書いておく。

史実でなければならないというのであれば

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どうにもならないことを問題としてこだわり続けると。直江兼続の逸話

どうにもならないことを問題としてこだわり続けると。直江兼続の逸話

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています。

今回は誰の逸話を取り上げようかと考えたときに、ふと、そういえば私のアイコンが身に着けている「愛」の兜が印象的な武将がまだだったじゃないかということで直江兼続です。

大河ドラマ「天地人」の主人公として取り上げられた武将ですが、越後の上杉謙信の後継者となった上杉景勝を支え、秀吉や家康からも一目置かれたNo.2とし

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先輩の経験談を聞いて学ぶ場合の聞き方とは?平野長泰の逸話

先輩の経験談を聞いて学ぶ場合の聞き方とは?平野長泰の逸話

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています。

仕事でもスポーツでも先輩の経験談を聞いて学ぶということがあります。それは戦国武将も同じだったようです。

武将たちも年長者からの教育として武辺咄(ぶへんばなし)といわれる戦での経験談を伝えることが行われていました。その武辺咄の聞き方について、平野長泰という武将が語った逸話が「武功雑記」という逸話集に載っています

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自分が成長するために身近に必要なものとは?徳川家康の逸話

自分が成長するために身近に必要なものとは?徳川家康の逸話

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています。

2023年大河ドラマ主人公に決まった徳川家康は、同じ三英傑の信長や秀吉に比べて人気がないと言われます。ただ三河出身の私にとっては特別な武将の一人です。

私が考える家康は学びの人というイメージです。信長や秀吉といったある意味天才だった先行する彼らの成功と失敗から、家康はとにかく学んだからこそ戦国最後の勝利者にな

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生まれ持った能力より優れた能力とは?織田信長の言葉

生まれ持った能力より優れた能力とは?織田信長の言葉

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています。

織田信長といえば、戦国時代における政治、軍事、経済における天才だとか革命児だと言われます。そのあたりの見方も、最近ではそこまでじゃないんじゃないという歴史家の先生が増えてきたと聞きます。

ただ、信長が戦乱の時代を収束に導いていったことは事実です。もちろん、信長の能力だけでなく、そこには有能な家臣団がいたからで

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刀の目利きから人の目利きについて考えさせられた真田幸村の逸話

刀の目利きから人の目利きについて考えさせられた真田幸村の逸話

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じるなと感じた戦国逸話を取り上げています。

江戸時代以降に講談や小説に取り上げられ、猿飛佐助や霧隠才蔵といった真田十勇士を率いて徳川に挑む武将として広く知られるようになったのが真田幸村です。

最近では大河ドラマ「真田丸」の主人公として取り上げられましたが、幸村は実名を信繁といいました。「幸村」という名前は、実は本人が名乗ったという資料は残って

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的を射ない無駄な問答について語った軍師竹中半兵衛の言葉

的を射ない無駄な問答について語った軍師竹中半兵衛の言葉

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じるなと感じた戦国逸話を取り上げています。

今回は何度も登場してもらっていますが竹中半兵衛です。
戦国武将といえば野望を抱いて貪欲に成りあがっていく人物が魅力的ですが、その対極といっていいかもしれません。

史実はどうあれ私が子どもの頃から知っている逸話の中の半兵衛は、もの静かで出世より己の智謀を試すことに生きがいを感じる人物として映りました。

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歴史的な価値といっても視点が違うことを学んだ二条城二の丸御殿と名古屋城本丸御殿の話

歴史的な価値といっても視点が違うことを学んだ二条城二の丸御殿と名古屋城本丸御殿の話

こんにちは、両兵衛です。

今回はいつものように武将の逸話を取り上げることはお休みして、ああ、そういう視点は欠けていたなと思ったことを書いてみたいと思います。

これを書いている今はコロナ禍で京都に緊急事態宣言が出ていますが、以前の宣言が解除されて少し落ち着いていたころ二条城に行く機会がありました。修学旅行できっと行ったことあったはずといううろ覚えの記憶があった場所ですが、二の丸御殿は徳川慶喜が大

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敵味方の心理を読んだ信長の行動の面白さと、新説に面白いと柔軟な先生の話が聴けた幸せな一日

敵味方の心理を読んだ信長の行動の面白さと、新説に面白いと柔軟な先生の話が聴けた幸せな一日

こんにちは、両兵衛です。

先日、Aichi Sky Expo(あいち国際展示場)で行われた「にっぽん城まつり」へ行ってきました。小和田哲男先生、千田嘉博先生、俳優の高橋英樹さんによる記念シンポジウムのお話を聴くためです。

なかでも小和田先生は戦国時代研究の第一人者としてNHKの番組に数多く出演され、戦国時代を扱った大河ドラマでも「秀吉」から「麒麟がくる」まで7作の時代考証をされています。

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