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保険と健康診断〜異常指摘は保険に入れなくなるかも?

先日、年に一度の健康診断を受けてきました。

まず、健康診断を受診させてくれる会社の
福利厚生に感謝しないとと最近思います。

私は職業病として、健康診断を受ける際は、

「この健康診断の結果によっては保険加入が
 できなるかもしれないんだよなぁ」

といつも思ってしまいます。笑


生命保険を加入するには「告知」と呼ばれる、
皆さんの体の状況についていくつか質問をする
手続きがあります。

告知については過去記事でも記載しましたので、
ご参考ください。


この告知項目の中には、保険会社によっても
若干ニュアンスが異なりますが、

「過去2年以内に健康診断を受けて異常を指摘
 されたことがありますか?」

このような質問があります。

なお、ここにおける「異常」の考え方も
保険会社それぞれによって違います。

健康診断で指摘される異常は主に下記の4つです。

・要経過観察
・要再検査
・要精密検査
・要治療

保険会社に告知しなければいけない義務として、
「要経過観察」は含まない保険会社もあれば、
含む会社もありますので、ここは保険会社ごと
の告知ルールを確認してください。


まずは、保険の加入を検討しているという方は
健康診断の異常指摘は注意すべきポイントと
いうことは覚えておいてください。


では、私が保険会社で数々の告知を見聞きして
きた中で、よくある健康診断の異常指摘をご紹介
したいと思います。

これらに当てはまる方は、ぜひ早めに改善治療
に努めてください。

これは保険加入有無に限らず、ご自身の健康の
ためにです。

では1つずつ見ていきます。


・BMI

身長と体重はもちろんですが、これらから計算
されるBMIは特に重視されます。

BMIの計算は下記の通りです。

BMI  体重kg ÷ (身長m)2

日本肥満学会では「18.5〜25未満」が適正
とされています。

保険会社でも各社基準が決まっており、その数値
をオーバーしていると保険に入れないということ
もありますので、肥満気味の方はご注意ください。

下記サイトでご自身の目安が計算できますので、
ぜひ確認してみてください。


・血圧

いわゆる「高血圧症」「低血圧症」の方が
注意が必要です。

こちらも一定の数値をオーバーしていると保険
加入が難しいとされます。

特に、病院では緊張をしてしまって普段血圧が
高くない人でも、高血圧な数値となることが
あります。

これを「白衣高血圧」といいます。

この場合は、ぜひ2回3回と測り直しをお願いし、
通常の血圧値となるようにしましょう。

・尿


尿検査で見られる項目は、「尿糖」「尿蛋白」
「尿酸」です。

これらについては、痛風や糖尿病などのリスク
が関わるため、数値が高い場合は気をつけま
しょう。

・脂質


脂質検査では、血液中のコレステロール値が
主に見られます。

LDLコレステロール(悪玉)、HDLコレステロール
(善玉)の割合が重要です。

LDLの数値が高い場合は、血液がドロドロで
血管を詰まらせ、心筋梗塞や脳率中などのリスク
を引き起こします。

これらも数値が高すぎた場合、保険に加入が
できません。

・肝機能

これは肝臓の働きが正常かどうかを見るポイント
です。

「ATT(GOT)」「ALT(GPT)」「γGTP」
この3つの数値が重要です。

特にお酒を頻繁に飲まれる方は注意が必要です。
肝炎や脂肪肝、肝硬変などは保険加入がかなり
厳しくなります。

お酒の付き合いはほどほどに。


以上が保険加入においてもよく見られる数値の
種類です。

いずれも数値が低すぎる高すぎる場合は、異常値
として査定されますので、保険を支払うリスクが
高くなるということで加入をさせてくれません。

そのため、上記項目の数値が怪しい方は特に
注意が必要です。

なお、数値が高く異常指摘を受けている場合に
ついては、必ず「再検査」を実施してください。

再検査をしていない場合は、リスクがマックス
として判断しますが、再検査受診のうえ治療が
必要ないということがわかれば、リスクはない
ということで保険にも入りやすくなります。

そのため、健康診断の異常指摘がある場合は、
必ず速やかに再検査を受けておくことをおすすめ
いたします。


たかが年に一度の健康診断ですが、この結果に
よって保険に入ることが難しくなるという
リスクがあることも押さえておきましょう。

まずは、健康な生活習慣を心がけ、異常指摘が
なくなるよう努力していきましょう。

それでは。

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