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我を抜くこと〜裏目に出るこだわりとは〜

本日は少し前に読んだ本から学んだことを
アウトプットしたいと思います。

読んだ本はこちら。

喜ばれる人になりなさい/永松 茂久


こちらの本の中で特に心に残った部分をご紹介
したいと思います。


私の中で、

・こだわり
・個性
・オリジナリティー

これらの部類のものは必要であるし、どんどん
前面に出していくものだとばかりに考えて
いました。

しかし、こちらの本では「商売」という視点で
考えた時に、こだわりなどは時に自己満足に
なりかねないということを語られていました。


著者は大手のたこ焼きチェーンで経験を積み、
自分のオリジナリティーのたこ焼きで独立を
しようとしていたところ、商売人の父に一喝
を入れられていました。


いくつか一節を引用したいと思います。

あれは俺も売れると思うよ。でも、それを商品にしな
いっていうのは、お客さまの求めるものよりも、自分のこだわりを押しつけて、お前が喜びたいってことだよ。お前がやりたいなら勝手にやればいい。でも、それなら人を巻き込むな。それなら文句は言わないよ
引用:喜ばれる人になりなさい/永松 茂久
「商人をなめるんじゃない! 商人てのは売っただけじゃなく、働いてくれた人たちに給料も払っていかなきゃいけないんだぞ。本当にお前が商人なら、10対0で勝ったほうのたこ焼きでいくはずだ。まずは自分が儲けて、自分の生活ができるようにして、そこからスタッフだろ。でも、もう手伝ってもらうことが決まっているなら利益を出すしかない。それをもう1回考え直してみたほうがいいぞ。〈我〉ってのは商人の大敵なんだぞ」
引用:喜ばれる人になりなさい/永松 茂久
たこ焼き屋のビジネスノウハウをすべてわかったつもりになっていた。  しかし実際には、お客さまが喜ぶものに焦点を合わせることを無視していたことに気がついたのだ。  自分の勘違いに気づかされ、僕はこのとき初めて、「我を抜く」ということをちょっとだけ勉強させてもらった。
引用:喜ばれる人になりなさい/永松 茂久


商売を自分一人でやっているならばやりたいよう
にやればいい。
飯が食えなくなっても自分一人だけの問題です。

しかし、誰か人を巻き込む場合、その人とその人
の家族の生活までを背負うということです。

自分たちのやりたいことをビジネスとしてカタチ
にすることは素晴らしいことですが、営利企業
である限りは「利益」を出してなんぼです。

利益なしでやりたいことをやっているのは、
ビジネスとは言えないのではないでしょうか。

そのため、本当にお客さまが求めているものを
まずはカタチにして、かつ自分の身入りになら
なければなりません。

よって、スタートアップにおいては利益に直結
しない「我」は抜くことも覚えないといけない
ということを学びました。

時には、その「我」が大ヒットに繋がること
もあると思いますし、一概にこだわらないこと
に注意すべきではないと思います。

しかし、ヒットする「我」には理由があり、
お客さまから支持されるものであったからだと
思います。

よって、その「我」が本当に求められている
ものなのかどうかをしっかり検討することが
大切だと思います。

お堅い成功法なのかもしれませんが、まずは
大衆のニーズに合致しない「我」は抜いて、
着実に利益を追うということは大切だなと
思います。


また、ビジネスだけではなく、普段の人との
コミュニケーションなどにおいても「我」は
時に大きな摩擦を生みます。

「我が強い」という人間は自己主張が強く、
人との協調が取れないというイメージを持たれ
がちです。

「我が強い」ことは悪いことではないと思い
ますが、「我」を出すのであれば、それと同じ
くらい「人の意見を聞く」ということが大切と
感じます。

自分の意見を伝え、相手の意見を傾聴し、
お互いを理解して話を前に進められたら
素敵ですね。

ビジネスにおいてもコミュニケーションに
おいても、うまく「我を抜く」ということを
意識してみてはどうでしょうか。

それでは。

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