記事一覧
キャリアと計画的偶発性理論
キャリアについて話すこと これまで何度か、医学生さんが主催の勉強会に講師として呼んでいただいています。「総合内科セミナー」という医療に関する内容で、学生さんが関心の高いものをテーマとして扱っているのですが、私はキャリアというテーマでお話しさせてもらってます。
振り返れば、鹿児島に戻ってきて最初に勤務した医療機関で、広い視野で自分のこれからを考えるきっかけにしてもらおうと思い、初期研修の先生たち
救急外来でプライマリ・ケア
ここ最近は、自身の大学院の学びの中心であるプライマリ・ケアに関することを徒然に書いています。プライマリ・ケアの定義やキーワードは、以前のブログでもご紹介しました。
プライマリ・ケアと救急外来、というと、シンプルに「受診のしやすさ」である近接性を考えてしまいますが、継続性や地域志向性を踏まえたケアの提供もできるのではないかと思わせる、救急外来での一コマを紹介したブログを拝見しました。
夜間
医療マーケティング論④
地域包括ケアシステム時代の病院の役割
最後の講義は、地域包括ケアシステムを目指す日本で、病院はどうすべきか、という視点で学びました。
そもそも地域包括ケアシステムとは、と考えたときに、2008年当初は「要介護者が介護施設に入所して集団的ケアを受けるのではなく、本人の住まいに外部から医療や介護サービスを定期的に提供する仕組み」と定義されていました。介護保険によるサービス(共助)はもちろん、地域
医療マーケティング論③
引き続き、医療マーケティング論のまとめです。
高齢者の栄養ケア・マネジメント
1970年代、米国において病院に入院している患者さんにおける栄養失調の存在が社会問題となって以降、栄養の重要性に注目が集まるようになりました。本邦においては、低栄養状態そのものを全国的に調査したものはないものの、高齢者において栄養状態が不良となりやすいことや、低栄養が予後やADLに影響することがわかっています。
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医療マーケティング論②
前回に引き続き、医療マーケティング論のまとめをしていきます。
バランスト・スコアカード
バランスト・スコアカード(BSC:Balanced Scorecard)とは、米国でKaplanとNortonの両氏により開発され、経営のフレームワークとしてに用いられるようになっています。ざっくりしたイメージが以下になります。
組織における様々な視点(表で言うと「財務」や「顧客」など)を縦軸、それぞ