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哲学

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哲学的問題についての思考
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哲学をしよう

哲学をしよう

僕の人生に無くてはならないもののひとつに「哲学」があります。
今回は「哲学ってなんだかよくわからない」という方や、「哲学に興味がある」という方に向けて僕の哲学観をお伝えしたいと思います。

■ 哲学史と哲学の区別をしよう

まず僕が第一にお伝えしたいのは「哲学史と哲学は別だから」というものです。
ニーチェとかアリストテレスとか哲学者が様々な思想を残していますが、あれは「哲学史」です。
例えばピカソ

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言葉はすべて暗号化されている

言葉はすべて暗号化されている

・言葉は暗号化されています。
・そしてその暗号解読のむずかしさは階層に分かれています。
・階層の相違を解消するのは至難の業です(例えば難易度5の言葉を難易度1の人に説明するなど)。
・そのため緊急度や重要度が高い時ほど無視することが大事になります。

今回お伝えしたいのは以上の4点です。
ひとつひとつ解説していきます。
要点は「言葉や文脈が通じない人に時間を割かれると問題解決が遠のくから注意」とい

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【神観を教えてください】神は知覚できない

【神観を教えてください】神は知覚できない

「あなたは神を信じますか?」
この問い掛けは難しい。それゆえに面白いと感じます。
まず日本には八百万の神々がいると言われています。
キリスト教は父なる神(主)のみ。
ユダヤ教はヤハウェ(創造主)のみ。
イスラム教はアッラー(唯一神)のみ。
仏教は僕の中では神、主というものは無く、それゆえ仏教は宗教ではないと思っています。あえて言うなら「生き方の教え」でしょうか。
仏教以外の宗教は「信仰対象」と「生

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「どうして自分の心が女性って確信出来るんですか?」という哲学的問いの怖さ

「どうして自分の心が女性って確信出来るんですか?」という哲学的問いの怖さ

自己の存在が揺らぐおもしろい投稿を見つけました。

どうやらこの女子高生はトランス女性に対してあまり良い印象を抱いていないようです。
質問の意図を変えずに別の言い回しが出来たはずですが、攻撃的な言い方に見えます。
投稿者である親もこの発言をたしなめていないようであることから、おそらく似たような思考を持っているようです。

この女子高生による攻撃的な問い掛けは、とても哲学的な問い掛けであると感じたた

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人工知能とChat botと人間の区別はどこにあるか

人工知能とChat botと人間の区別はどこにあるか

AIと結婚した女性がいます。
AIにそそのかされて自殺した男性がいます。
本稿はAI的なChat botと人工知能の違いについて考え、人間とAIの違いについて哲学的な回答を試みます。
端的に言えば「bot」と「知能」は全然別物ですし、「人間」と「AI(人工知能)」の違いは判別できません。

️◼️ Chat botは知能か

「知能」とはそもそもなんでしょう。
意味を調べると

と書かれていました

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AIとコスパ思考により人間が非人間となっていく

AIとコスパ思考により人間が非人間となっていく

人間とはなんなんでしょうか。
僕が追い求めるテーマの一つに、「人間とはなんだ」というのがあります。
科学技術の発展が進むほどにこの「人間」と「非人間」の境界線が曖昧になっていく感覚があります。
本稿はAI技術やコストパフォーマンスとタイムパフォーマンスに偏重する風潮などについて考え、「人間とはなんだ」という問いに対して一つの答えを出そうと思います。
「人間とはなんだ」という問いへの答えは無数に存在

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AIに魂は存在するか

AIに魂は存在するか

とても興味深い記事があったので抜粋。
「自分の死後、行動履歴やSNSへの投稿を基に、AIやCGで自分自身を復活(または再現)させられることに約63%が反対――こんな調査結果を、デザインスタジオのWhatever(東京都港区)が公開している。」

理由の上位から
「本人の意思が確認できない中で「復活」させるべきではない」
「倫理的にタブーだと感じる」
「復活ができると、生きることへのありがたみが減っ

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倫理を魂に刻め

倫理を魂に刻め

■ はじめに

今なぜ倫理が必要なのでしょうか。
倫理は社会を形成する上で無くてはならない要素のひとつだと感じます。
低い倫理観を持つ人が増えれば、それだけ弱者が社会から排除されていきます。
逆に、高い倫理観を持つ人が増えれば、ひとつひとつの言動に配慮が含まれていくことでしょう。
ですがこれらはまだ第一段階に過ぎません。
なぜならこの社会は複雑だからです。
高度な倫理観を持つ人が増えれば社会が良く

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『5億年ボタン』押すか押さないか問題に終止符を打つ

『5億年ボタン』押すか押さないか問題に終止符を打つ

『5億年ボタン』を押すか押さないか問題。
この思考実験が登場してからいまだに結論が出ていない問題です。

「5億年ボタン」とは、押すと100万円がもらえるボタンです。
押した瞬間に何も無い別空間に飛ばされ、そこで5億年過ごさなければなりません。
死ぬことも眠ることもなく、空腹にもならず便意も無い。ただ、そこに居るだけしかできません。
意識はあるので思考を続けることは可能で、肉体を鍛えたり走り続けた

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