酒OT

お酒が好きな作業療法士

酒OT

お酒が好きな作業療法士

最近の記事

医療に傷つき、患者役割で癒される~「病院作業療法」見聞録~

年度末に皆様いかがお過ごしでしょうか。2月に転職した私はなんか年度末というよりは仕事を覚えるのに必死ですが、何とかやっております。 3月に入ってから、4,5年ぶりくらいの対面学会が2週連続であって、両方とも参加者も多く凄い盛り上がりでした。 一方で、この数年続いたコロナ禍は一体何だったんだろうかと思ったりもします。 未だに病院内でクラスターが起きたりして大変な思いをされている方もいらっしゃるのではないでしょうか? 私は新型コロナが流行り始めた年の4月から病院へ転職して

    • 私と「死の受容」と学生生活~第25回千葉県作業療法士学会によせて~

      軽く汗をかくぐらい暖かくなった、と思ったら雪の予報が出るくらい寒くなってきました。訪問業務をしている身からすると結構しんどい気候です…。皆様はいかがお過ごしでしょうか? 私は2月から新しい職場になり、なんだかんだでバタバタしておりました。 バタバタしていたら、いつの間にか来週の日曜日が第25回千葉県作業療法士学会の開催日。 …振り込みをしていなかったため急いで振り込みをしてきました。 第25回千葉県作業療法士学会の基調講演は第3代日本作業療法士協会会長の寺山久美子先生

      • 自身の「経験」と臨床

        少し遅くなりましたが、今年も宜しくお願いいたします!皆様、年末年始はゆっくりできたでしょうか?それとも慌ただしかったでしょうか? 私は、年末年始は酒を飲んでゆっくりしていたのですが、仕事始めからかなりバタバタとしていおりました。 というのも、一月末日で退職になるためです。 引継ぎが結構大変でした…。今は有給消化を満喫しております。 退職のときの挨拶は何を話そうかと考えていたときに、自分の「経験」は今後どのように役に立つんだろうか、なんてことが頭をよぎりました。 知識

        • さよなら2023。酒と音楽、そして作業療法の話。

          いよいよ大晦日。皆さん素敵な振り返り記事をあげていて流石だなと思いつつ…私はやっつけで酒でも飲みながら振り返ってみようかと思います。 酒うめぇ…。日本酒飲み過ぎで頭痛くなってきた…。 コロナによる制限がいよいよ緩和されて、私もオンラインから徐々に対面に移っていった今年。 そんなことを言いながら、9月にコロナに罹って想像以上に辛かった今年。 今年は前に進めたような、進めなかったような何とも言えないような。 心身機能とかじゃなくて、人生の中で、下がっている時期なのか、現

        医療に傷つき、患者役割で癒される~「病院作業療法」見聞録~

          セラピストの涙、あり?

          いよいよ、年末という感じがしてまいりました。私はややエネルギー切れ気味なのでなるべく休日はのんびり過ごすようにしております。 週末は早朝から銭湯に行き体を温めるという…いよいよおやじ臭さに拍車がかかっております。 私自身も、来年明けてすぐに転職ですが、年末から年度末にかけては別れの季節となります。 医療・介護業界は、人の異動が多く、今までに随分多くの方達と働いてきたなという感覚があります。 患者さんや利用者さんも入れると更に出会いや別れの数は多くなるのではないでしょう

          セラピストの涙、あり?

          「名もなき臨床」に名前を付けてみませんか?

          皆さんなんかnote盛り上がってますね…!私はと言えば、雨で外に出れない休日くらいしか書けないでおります…。それもまた、人生。 さて、今年の終わりも見えてきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。 私は、今年は色々と動こうと思っていたのですが…なんだかんだ、立ち止まってしまった。というのが正直なところでしょうか。 一方で、細く長く地道に、みたいなことも大事だなと感じていたところです。 もっとこうなればいいのになとか、理想とかが全くないわけでもないですが、基本的には圧倒的

          「名もなき臨床」に名前を付けてみませんか?

          困難事例、支援者を支えるOT理論の話。

          いつの間にか11月になっていました。一ヶ月に一回はnoteを書こうと思って始めたのですが、やや余裕がなく…。もう来月は今年最後になるんですね。 3連休の初日。久しぶりに何もない休日。というわけで、朝からnoteでも書くかとなった次第で御座います。 皆さんのようにたくさん勉強しているわけでもなく、特別な経験をしているでもない、ただ年数を重ねてるのに臨床しかしてない私みたいな作業療法士だって、まあ思ったことを書き残してもいいじゃないかと…。 下半期に入り、4月から働き始めた

          困難事例、支援者を支えるOT理論の話。

          重症者に対する作業療法への私見

          お久しぶりです。絶賛コロナ療養中の私です。めちゃめちゃ流行ってますね…。皆さんもご自愛ください。 毎月書けたらいいかな、と思っていたnoteも8月は書くことが出来ず…まあ根詰めてやるものでもないと思っているので、気軽にやっていこうと思います。 ある程度療養して、少し元気が出てきたので、AKSK喫茶でお話させて頂いた内容について少し触れてみようかと思います。 AKSK喫茶で、回復期でも重症者を担当することが増えているから、そのようなクライエントに作業療法、広義の意味でのO

          重症者に対する作業療法への私見

          新人指導の中にある支配性。

          七夕も終わり暑くなってきました。訪問しんどい…。新しく入職された方は3ヶ月の試用期間が終わり、いよいよ、本格的に現場に出るそんな方も多いのではないでしょうか。 そして、3年目~5年目くらいの療法士の方は初めての指導担当として3ヶ月くらいが経つ頃でしょうか。 人に何か教えたいとかあまり思わない私でも、指導担当になることがあるのですから…まあそれだけ、毎年のように多くの新人療法士が世に出ているということでもあるのかもしれません。 私自身は一年目の時、いろんな先輩に、いろんな

          新人指導の中にある支配性。

          「それは作業療法じゃない」の時代を振り返る

          大雨の日もありましたが皆様大丈夫でしたでしょうか?雨が多い時期の訪問業務はグロッキーになりがちですが…私はなんとか元気です。 ここ最近は家事をしている時に研修のオンデマンドの動画を見ていることが多いです。オンデマンドじゃ協会のポイントは付与されず…認定作業療法士の更新のポイント貯まるかな…。 どの研修か忘れましたが作業療法で「機能訓練はダメなんて話も10年前は聞きましたが…」みたい話題が出ていて、ああ、そんな話は10年前くらいの話になったのかな、なんてことを思っていました

          「それは作業療法じゃない」の時代を振り返る

          「患者に人ととして接する」への違和感

           あっという間にゴールデンウィーク最終日となりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?私は今年は4連休をとることが出来たので、年度末、年度初めのダメージをやや回復できそうです。4月から療法士として働き始めた方たちも少しは休めていますでしょうか?  4月は新人研修を実施していた職場も多いのではないでしょうか?私の職場も新人研修がありましたが、その中で少し違和感を感じたことがあったので、この記事を書き始めました。 「患者に人として接しましょう」  新人研修の中で「患者に人とし

          「患者に人ととして接する」への違和感

          事例報告の書き方、どう伝える?

          新年度、皆様いかがお過ごしでしょうか。年度末、初めは退職する職員の患者さん、利用者さんの引継ぎとかで毎年バタバタしているような…。 我が職場では半期に一度の事例報告を義務的に行わなければいけないという決まりがあるため年度末はスタッフはだいたい疲れており、年度初めには燃え尽きています…笑。  事例報告は臨床を振り返ったり、思考をまとめたり、それをまた次に活かしたり…とても成長できるものですが、義務、となるとしんどいところがあります。業務時間外に作成する職場も多い印象(私も業

          事例報告の書き方、どう伝える?

          最近見ていた動画諸々。シャーマンやら認知行動療法あたり。

           最近は本を読むこともあるけれど、基本的には興味があることを動画で追いかけることが多いです。どうしても何かするにも、家事やりながら、とか、布団の中で、とかが多くなってしまいます…。  真面目なものばかりではなくて、最近はマイクラの配信者さんの配信を見たり、格闘技関連の物を見たり…まあ相変わらず節操なくいろんなものを見ています。今はいろんな動画が無料で見れるので退屈しないですね。  有料のコンテンツも本当に面白いものが多くて、本当に選ばないとみる時間がない状態になっておりま

          最近見ていた動画諸々。シャーマンやら認知行動療法あたり。

          臨床で「大事にしている言葉」はありますか?

           だいぶ寒くなってきましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか?なんか珍しく爪の付け根から血が出てしまい、以前はこんななかったのになと歳を感じております。痛い…。  以前、クライエントとの関りについてなんか綺麗にまとめようとして上手くまとまらなかったなーなんてことを考えていました。たぶん、それは現場だとそんなに小難しく考えながらいろいろなものごとに対処している感覚よりは、日々あわただしい中でなんとか乗り切っている感覚のほうが強いからだと思います。  バタバタとした、慌ただしい

          臨床で「大事にしている言葉」はありますか?

          作業療法におけるクライエントとの関係性、関り方とは?

           先日、日本作業療法学生連盟(JAOTS)の方たちがTwitterのスペースで実習のことなどを話す企画がありました。今のOTSの方たちは、そんな深いところまで考えているのかと驚き、私としては身が引き締まる思いでした。私は実習はとにかく辛くて早く終わらないかなんてことばかり考えていたので…。  その中で、クライエントとの関係性をどう考えるかといった話題があってとても興味深く聞いていました。確かに私も実習のときには、「まずは患者さんとラポールを…」とか「患者さんとの関係づくりが

          作業療法におけるクライエントとの関係性、関り方とは?

          皆さんの「作業療法の核」は何ですか?

           研修のお知らせも兼ねての投稿です。2月5日(日)に「続・作業療法の核を問う続・作業療法の核を問う~OTの源流、アイデンティティの再考~」というテーマの研修があります。私も中の人として少し動いております。 皆さんはOTのアイデンティティや作業療法の核についてどのようにとらえているでしょうか?歴史から学ぶものもあれば、臨床を通して自分の中に出来上がってくるもの、色々とあるのではないでしょうか。 歴史から専門性を確認する  今回の研修は源流が一つのキーワードとなっています

          皆さんの「作業療法の核」は何ですか?