にのみやさをり

写真家。言の葉紡ぎ屋。 和して同ぜず。来るモノ時に拒み去るモノは拒まず。日々を淡々と過…

にのみやさをり

写真家。言の葉紡ぎ屋。 和して同ぜず。来るモノ時に拒み去るモノは拒まず。日々を淡々と過ごせますように。 愛読書:クリシュナムルティ、メイ・サートンの日記、長田弘、梨木香歩、小川洋子、上橋菜穂子、高村薫、桐野夏生、町田そのこ、山本周五郎ほか。

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記事一覧

空波動

00:00 | 00:00

昔作成したアルバム「彼の地」の中から。 即興でいくつかの音色を重ねて作ったものになります…

いつか咲く花へ

波がよせてまた返すように 返してはまた寄せるように 去りゆく人と 巡り合う人と そうして織り…

石ころの呟き

石蹴りはもう飽きたの 次は影踏み鬼 そうして散り散りになる 子供のはしゃぎ声もやがて遠のき…

手紙を 君へ

別に理由なんかない 不意に思ったんだ 真っ直ぐに ただ真っ直ぐに 手紙を書こう 君に 手紙を…

5

この星の上 ~ 縁

おのずと明ける夜はなく 夜を明かすのはこの 僕らだ おのずと繋がる縁などなく がらくたの中…

5

識 閾

時計の音ばかりがひとり 響き渡る 地下道は一面 天井の 人口灯で照らし出され 足音を落とし…

3

地下鉄の花束

夜明けの地下鉄 花束を買う 自動販売機 幽かな音をさせて落ちてきた花束は 葉脈の先端までも冷…

6

69行の憂鬱

どうして抱いたの なんて、そんな問いは 無意味だ。だから君、もう僕にこれ以上 繰り返すのは…

5

僕らの破片

あの朝 割れた鏡の破片を 君はもう捨てたかい? 僕の手が 君の手が 握っていた鏡は あの時の…

4

距離感

わたしとあなたの 距離は適当に 聴こえたら返事して 聴こえたとだけ それ以上でもそれ以下でも…

6

波紋の唄声

君が駆けて来た 嬉しい嬉しい、と こんなことがあったんだ、と 身振り手振りいっぱいにして …

5

「物語を」

物語を聴かせてあげよう どこにでもある、でも忘れられている物語を しぃっ、黙って、黙って聴…

11

「宛名の無い」

昨夜まで在った コンクリで堰き止められた川縁の 片側の泥地は 翌夕、訪れた今、その跡形もな…

6

「真夜中のサイレン」

ふきこぼれる寸前で火を止める 真夜中のミルクは 妙に甘くなる 口中に拡がるその甘さにじっと …

8

「黴」

冷え切ったコーヒーはどこか 血の味がする 何処にでも売っている剃刀の刃で昨夜 ぱっくりと切…

6

「なにもかも話してあげる」

なにもかも話してあげる  と、 憂いで潰れた眼差しの 中年をとうに過ぎた女が云う わたしが…

5

空波動

00:00 | 00:00

昔作成したアルバム「彼の地」の中から。 即興でいくつかの音色を重ねて作ったものになります…

いつか咲く花へ

波がよせてまた返すように 返してはまた寄せるように 去りゆく人と 巡り合う人と そうして織り…

石ころの呟き

石蹴りはもう飽きたの 次は影踏み鬼 そうして散り散りになる 子供のはしゃぎ声もやがて遠のき…

手紙を 君へ

別に理由なんかない 不意に思ったんだ 真っ直ぐに ただ真っ直ぐに 手紙を書こう 君に 手紙を…

5

この星の上 ~ 縁

おのずと明ける夜はなく 夜を明かすのはこの 僕らだ おのずと繋がる縁などなく がらくたの中…

5

識 閾

時計の音ばかりがひとり 響き渡る 地下道は一面 天井の 人口灯で照らし出され 足音を落とし…

3

地下鉄の花束

夜明けの地下鉄 花束を買う 自動販売機 幽かな音をさせて落ちてきた花束は 葉脈の先端までも冷…

6

69行の憂鬱

どうして抱いたの なんて、そんな問いは 無意味だ。だから君、もう僕にこれ以上 繰り返すのは…

5

僕らの破片

あの朝 割れた鏡の破片を 君はもう捨てたかい? 僕の手が 君の手が 握っていた鏡は あの時の…

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距離感

わたしとあなたの 距離は適当に 聴こえたら返事して 聴こえたとだけ それ以上でもそれ以下でも…

6

波紋の唄声

君が駆けて来た 嬉しい嬉しい、と こんなことがあったんだ、と 身振り手振りいっぱいにして …

5

「物語を」

物語を聴かせてあげよう どこにでもある、でも忘れられている物語を しぃっ、黙って、黙って聴…

11

「宛名の無い」

昨夜まで在った コンクリで堰き止められた川縁の 片側の泥地は 翌夕、訪れた今、その跡形もな…

6

「真夜中のサイレン」

ふきこぼれる寸前で火を止める 真夜中のミルクは 妙に甘くなる 口中に拡がるその甘さにじっと …

8

「黴」

冷え切ったコーヒーはどこか 血の味がする 何処にでも売っている剃刀の刃で昨夜 ぱっくりと切…

6

「なにもかも話してあげる」

なにもかも話してあげる  と、 憂いで潰れた眼差しの 中年をとうに過ぎた女が云う わたしが…

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