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記事一覧
『週刊金曜日10/20号』【なぜ、性暴力被害者が加害者と対話し続けるのか】byにのみやさをり&斉藤章佳
「近々、週刊金曜日に対談も含めて記事を載せてもらえることになったよ」
いつものようにLINEでにのみやさをりさんと雑談をしている最中、唐突に報告があった。彼女は他人の言葉にはよく耳を傾けてくれるが、自分のことはいつも「何かのついでに」という体で話す。それは彼女独特の「照れ」と「謙虚さ」と、ほんの少しの「懼れ」からなのだろうと思う。根掘り葉掘り聞きたいのをこらえて「そうなの、よかったね、楽しみにし
『鎮魂景』にのみやさをり・写真集~肉体と欠落と死と生と~
にのみやさをりさんの 写真集『 鎮魂景』。
長らく 見る勇気がなくて しまっておいたのだった。
昨日、 橋場あや 先生の『 地上5センチ の歩行』 の中の作品たちから 、声を、 さえずりを、 嘶きを、 絶叫を、 シンフォニーを、 ノイズを、 全身で 受けた この体の切れ目から、 ようやく細い手が伸びた。
そこには非常に、 懐かしい痛みばかりが 広がっていた。
私は椅子の前で動けなくなった。
『幽き声』にのみやさをり・写真集~性被害者のあなたとわたし~
にのみやさをりさんの写真集「幽き(かそけき)声」を見た。
正直なところ、一枚一枚を正視できず、読み終わった途端に突然 便失禁をしてしまった。
苦しいくらい、「幽か(かすか)な」、風景と肉体とが収められていた。
小さな薄い手作りの写真集である。
あとがき を読んだら、この写真集に出てくる女性たちは、皆、性被害の被害者であった。
私が最初にレイプ被害にあったのは16歳である。
それから 二
欠損する記憶/写真家・にのみやさをり
にのみやさをりさんの手によって切り取られた「瞬間」、そのたった一枚を見るたびに、私は彼女の「絶命」を見、そこからの必死の命の「鼓動」を聴く。
彼女が被写体に与える「命」、もしくは被写体と対峙した時の「死」、そのじりじりとした灼けるほどの交換は、彼女が次々と失っていく「今このとき」と引き換えに、生々しいほど 躍動し、存在そのものを問うて迫ってくる。
彼女の写真集を見るとき、私は一番良いコンディシ