sasaki_shigehito

商社勤務から総選挙に挑戦、途中、起業。 世界を旅して新しい社会づくりに挑むパイオイニア…

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商社勤務から総選挙に挑戦、途中、起業。 世界を旅して新しい社会づくりに挑むパイオイニア達と交流、増税なしですべての人の生活を保証するBasic Income by Central Bankを提唱する。ダイレクトデモクラシーとベーシックインカムとの実現がミッション。

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ダイレクトデモクラシーの旅 ヒューマンな未来社会を求めて

現時点で無償リリースしたのは以下で、十分ボリュームがあります。 まずはそちらをお読みください。 プロローグ 2015年11月、ある日の夕暮れ、スイス、バーゼルの旧市街にあるカフェの屋外のテーブルで、エノ・シュミット氏への長いインタビューを終えてひとりになり、ぼんやりと街を眺めていた。長旅と長いインタビューの疲れと、今まで感じたことのない不思議な高揚感。普段みる街並とは違うヨーロッパの真ん中の小さな街で人が行き交うのを見ながら思った。 ここ、ほんとに同じ星かよ・・・

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    • ああ、時給7ドル、職業の貴賤、そして、理想の会社組織

      1. 日本の最低時給が7ドルなことを知ったら、きっと世界は驚くだろう。とても先進国と言える水準ではない。ほんとうに恥ずかしいことだと思う。決して、それは、急激に為替が変動したための、一時的な現象じゃない。 時給7ドルがどんな世界か、経験のない人にはオススメだ。本当は社会のリーダーとしての自覚と責任感がある人こそ、そういう経験が必須なはずだけど、現実は、誰も知らないだろう。日本社会も、基本的に、生まれた家庭環境でかなり断絶してしまっている。豊かな人たちにとっては、時給7ドルの

      • 理想の事業体って?

        クラウドファンディング始めてみました(これは新製品の割引事前購入ではないです) 最低賃金世界一(時給約4000円)の国際都市ジュネーブに、同一賃金、全員経営参加の法人を設立して日本食を展開する。 今、この時代に必要なチャレンジ。未来型、ヒューマニティに基づいた理想の事業体をデザインしてみました。みんな移住ルートの確保が必要な時代かとも思いますが(笑)、とりあえず、その入場券になります。 決して、絵空事ではなく(笑)、現実的で、高い収益力があって、効率が良く、はたらく人が心か

        • さて、欧州議会でユニバーサル・ベーシックインカムの会議

          ケネディ兄弟、MLキング、ガルブレイスが躍動した1960年代、貧困の根絶は実現すべき社会目標だった。 彼らが殺され、新自由主義が台頭し、さらに、共産陣営の崩壊が新自由主義の蔓延に拍車をかけた。極右勢力もそれを後押しした。気がつけば、貧困は完全に個人の責任となり、みんな見て見ぬふりをするようになった。本来、人間誰もがもっている大きな共感力、困っている人は放って置けない性質は圧殺されたままだ。 私が、世界をまわって驚いたことは、貧しい人たちにモノやトレーニングを施す人は沢山いても

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          ユニバーサル・インカム 4月16日ブリュッセルで  ベッぺ・グリッロのブログより

          原文はこちら 以下、主要部分の日本語訳です。 ベッぺ・グリッロ マーティン・ルーサー・キングの夢はユニバーサルインカムだった。 彼がワシントン大行進で"I have a dream!"と発言したのは1963年の夏のことだった。 その後、黒人の法的平等は達成されたにもかかわらず、彼らの生活はまったく改善されていないと嘆いた。 そして 1960 年代、アメリカは大繁栄の時代を迎えた。 工場にはオートメーションが導入され、人々は職を失い始めた。 マーティン・ルーサー・キング牧

          ユニバーサル・インカム 4月16日ブリュッセルで  ベッぺ・グリッロのブログより

          いよいよリーマンショックから15年

          あの時のこと覚えているだろうか? 当時の総理は麻生太郎、取ってつけたように原稿読み上げて「100年に1度のミゾユウの経済危機」だといって失笑を買った。 実のところ、どんな危機だったのか? 株はそれなりに暴落して戻るまで何年かかかった。 日本では、不動産ファンドの会社なんかがいくつか潰れて、大きな資産がすってんてんになった人はそれなりにいたんだろうが、経済活動そのものは、何ら支障なく、変わらずまわってた。 そもそも実体経済をはるかに超えたカネが発行されてるから、もう、カネ不

          いよいよリーマンショックから15年

          スイスの国民投票のインパクト、そして前へ

          世界のメディアがあの国民投票をどうとり上げたか? 世界一周する中で、HUMAN standard Monetary SystemのTwitterをやり出したら、それに最初にリアクションしたのが、なんとエマ・ドーネイだった。彼女は、2018年6月のスイスの通貨改革の国民投票で事務局をしていた。 「これやってるの俺なんだよ!」ってかつて彼女と一緒に撮った写真を添えてメッセージを送ったら、「びっくり!まだ活動を続けているなんて嬉しい!」って返事がかえってきた。 いやいや、こち

          スイスの国民投票のインパクト、そして前へ

          史上初めて市民が通貨システムを提案した国民投票

          以下は、「ダイレクトデモクラシーの旅」の抜粋です。 市民が中央銀行の役割を決める国民投票2016年秋、ベルン中央駅にある大きな電光掲示板の下で待っていると、2人の若者が現れた。シモン・センリッヒとラファエル・ウスリッヒ。そのまま路線バスに乗って郊外にあるラファエルの家に向かった。景色の良いなだらかな丘にたつ1600年ごろに建てられた大きな家を若者たちがシェアしている。家を案内してもらい、同居する若者たちにあいさつをしてから、ダイニング・キッチンのテーブルに座って、インタビュ

          史上初めて市民が通貨システムを提案した国民投票

          私たちを覆うマトリックスを俯瞰する・・・世界をヒューマンに変えるための基本認識

          人間は善なる存在で、基本的に支配/管理される必要はない。この世界にある諸問題は人間の未熟さのためにおこるのではなく、支配/管理を目的とした数々の非人間的なルールがあるためだ。 なにより問題なのは、マネーのルール。ほとんどのマネーは、銀行が、私的な利益のために、貸出しを行う際に印字によってつくられる。そのため、マネーは呆れるほど過剰に発行されているのに、人間が生きるために必要なマネーが十分に行き渡らない。そもそも「マネーは法の産物」、つまり私たちのルールにすぎなく、もちろん、

          私たちを覆うマトリックスを俯瞰する・・・世界をヒューマンに変えるための基本認識

          メンフィス、そしてワシントンDC---MLキングの意志

          とうとう、メンフィス。ずっと、「ここに来ないと何も始まらない」気がしてた。Tシャツも彼の意志を受け継ぐという思いでデザインしたんだ。 「ワシントンに小切手を取りに行くんだ!」といって、所得保障を実現するまでナショナルモールを占拠するpoor peoples' campaignをやる3週間前にメンフィスで暗殺されたMLキング。 その前日、ここの近くの教会でした演説 「私は山の頂を見てきた。私は一緒に行けないかもしれない。でも、知ってほしいのは、私たちは、人間としてみんなで

          メンフィス、そしてワシントンDC---MLキングの意志

          自由の王国は確かに私たちの手の中にあるけれど・・・さて・・・世界一周

          数年前のこと、イタリア・五つ星運動の活動を知って衝撃を受けた。インターネットを駆使したデジタルデモクラシーもさることながら、「清貧な政治」がこの世界にあって、それが主要先進国の主要政党になっているということが驚きだった。「清貧」を翻訳ソフトにかけるとhonorable povertyになる、いい言葉だ。それで、彼らの運動の精神的な支柱である聖フランチェスコの聖地アッシジを訪れたのが、2018年7月だった。 あの頃、知らなかったのだが、近年、実に266代目にして初めて、ローマ法

          自由の王国は確かに私たちの手の中にあるけれど・・・さて・・・世界一周

          Money is a creature of law and the monetary system should be "HUMAN standard". It's time to review

          マネーは法の産物、マネーシステムは「人間本位」であるべき、見直す時だ!(日本語訳は後半) In June 2018, a referendum on monetary reform was held in Switzerland. During the last economic crisis, Swiss citizens objected to the huge amount of public funds used to bail out financial inst

          Money is a creature of law and the monetary system should be "HUMAN standard". It's time to review

          ベーシックインカムの国民投票から7年、人間社会の未来は?

          あれから7年 バーゼルのメインステーション、BIS(国際決済銀行)がある出口の反対側におりたつと、ずっと工事中だったところが巨大な複合施設のビルになっていた。ランダムに窓がある立方体を積み上げたような、ずいぶんと凝った外観で、まずはその存在感に圧倒される。 駅から住宅街にまっすぐのびる通りを数分歩くと、定宿だったホステルがある。 ここに初めて泊まって以来、私はバックパッカーになった。この宿は、キッチンとリビング・ダイニングのつくりがとてもいい。いつも駅のとなりのスーパーで

          ベーシックインカムの国民投票から7年、人間社会の未来は?

          ジョージ・オーウェルはマスメディアをどうみていたか?

          ジョージ・オーウェルはマスメディアをどうみていたか?

          マトリックスを超えて

          『1984』と現実 日々流されてくるニュースを見て、私たちはもうオーウェルの『1984』の世界にいるんだと感じる人はどれくらいいるだろうか? あの歴史的なディストピア小説で描かれていること、「マスメディアが事実のかけらもないニュースを流しつづける」というのは、オーウェルがスペイン内戦に従軍して目の当たりにした80年も前からの現実だ。 そう、今、おこっていること・・・、目に見えないもの、私たちの五感がまったく感知しないものについてでも、情報の洪水を浴びせて日常的にいのちの

          マトリックスを超えて

          アンドリュー・ヤンが始めたフォワード・ムーブメント 左右対立を超えて

          2021年10月、アンドリュー・ヤンがForwardという本を出した。そして、Forward partyを結成して参加を呼びかけている。パーティ(政党)を名乗っているが、民主党、共和党に加入したままで参加できるので運動と言ったほうがより適切だろう。まずは、本の最終章を紹介する。 「右でも左でもなく前へ」という言葉は、イタリアではベッペ・グリッロの仲間たちが好んで使う言葉だ。彼らにとってのフォワードは、「国民が署名と投票で直接法律を作れるようにすること」、「ベーシック・インカ

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