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[小児科医ママが解説] こんなに風邪ひいてるの、うちの子だけ...?

じゃありません!大丈夫です!

というお話をします。

ニュースでも見かけるとおり、
お子さんの様々な感染症が、
爆発的に増えています。

コロナで消毒、マスク…
とやっていた間は、

「冬なのにインフルエンザがほぼ0件」など、
ありえないくらい、感染症が抑制されていました。

が、5類移行など感染対策の解禁にともなって、
逆に、今度はありえないくらい爆発的に感染症が増えています。

私が小児科医として診療している東京都内だけでも、
こんなに様々な感染症で、マップに色がついています。

(定点観測といって、一部の選ばれた医療機関で「インフルエンザが出たよ」という報告を集めて集計するスタイルの感染症が多いです。ということは、あくまで一部の医療機関での人数集計なので、実際の感染者数は、この数倍〜数十倍はいるはずです。

ヘルパンギーナ

RSウイルス

胃腸炎

咽頭結膜熱(プール熱、アデノウイルス感染症)

溶連菌


(出典はすべて、東京都感染症情報センター、2023年6月12日 9:00の時点での画像です。)


私が利用させていただいている、病児保育のフローレンスさんでも、
「創業18年以来、こんな事態は見たことがない」と。


フローレンスが作成した資料が、めちゃくちゃわかりやすいですね。
インフルエンザは2022年の 1700倍 です。
RSは11倍、ヘルパンギーナも24倍。
もうむちゃくちゃです。

「朝8:00までに予約いただければ、必ずシッターを手配する」
という約束が達成できないケースも多く、申し訳ない。
というメールが届いていました。

これは、仕事を絶対休めない親御さんにとって、かなりの緊急事態です。
私もクリニック業務は絶対に休めないので、かなりヒヤヒヤしています。
(長男6歳、次男4歳なので、まだまだ風邪をもらってくる盛りです。)


…と、不安をあおってしまったかもしれませんが、

ほとんどの感染症は、解熱剤などの対症療法のみで、
乗り越えていけるお子さんがほとんどです。

でもお熱を出しているお子さんを見るのは心配ですし、
お仕事のある親御さんにとっては、
仕事の調整がこれまた大変ですよね。

せめてものお守りに、風邪について今までまとめてきた情報を、
こちらに再掲します。

風邪についての 過去note まとめ

そもそも、入園したての0歳さんは、
1年間で約30日、風邪で保育園を休む、という研究結果があります。

これに加えて、この感染症の爆発はキツすぎますよね…

お子さんの風邪は受診やホームケアで対処するしかないのですが、

うちの子だけがこんな風邪ひいて、おかしいんじゃないか…。

やっぱり保育園なんか、預けないほうが良かったんじゃないか…。

などと、親御さんがメンタルを病んでしまうのを防ぎたく、
情報提供させていただきました。

必ず治る日がきます!
みんなで乗り越えていきましょう!!!

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