新しくなりたがっている(19分日記)

もう12月だ。
この半年ほどの自分を振り返ってみると、なぜかこれまでの「馴染み」から距離を置くような選択ばかりをしていることに気がつく。


それはほんとうに些細なこと。
例えばとても居心地の良いバーやレストランに顔を出さなくなったり、ずっとお世話になっている整体やマッサージになかなか行こうとしなかったり、好きなミュージシャンのチケットが取れなくてもさほど落ち込まなかったり、好きな色や服がすこし変わったり、そういうことだ。


「変わらず行く店」や「なんとしてもチケットを取りたいミュージシャン」「好きなファッションの世界観」は他にも存在するので、お気に入りのすべてを遮断しているわけではないのだが、
傾向的に昔からの「馴染み」や「好き」は厳選され、変わりに「新しい行きつけ」や「馴染み」ができた。


完全に会社を辞めるとは思っていないはずなのにふんわりと転職活動をしているのだって、きっとそういうことなのだろう。


自分でもなぜなのか分からなかった。


馴染みの場所に再度コンタクトを取る方法や時間は、きっといくらでもある。
新しいお店に行く1回分の時間を、そちらに行く時間に当てればいい話だし
「忙しくて行けない」わけでは、きっとないのだと思う。
あれもやらなきゃこれもやらなきゃ、と考えると何から手をつけていいか分からない、優先順位の順番待ちということも あるのかもしれないが。


でも客観的に見て、並べてみて、とにかく「新しくなりたがっている」時期なのだなと理解した。


半年前に起こった出来事を、馴染みの人たちに毎回イチから説明するのは力がいる。


話さないこともできるが、なんともなかった顔はできない。


はじめはそんな理由で、意識的に連絡することや顔を出すことを避けていた。


でもその苦しさから抜け出したあとも、その馴染みに合流しきれない自分がいた。


洋服も買いたくなるし、新しい行きつけのお店が欲しくなるし、新しい関係性を作ることが楽しいし、

全部、新しさを求めているからなんだろ?


私にいったいなにが起こっているのだろう。


これからたぶん、まだまだこういう変化は起こるから
自分を見つめていかないとな。


でも、すべてを捨てたいわけではない。
なんとなく「また戻れる」とふっと思ったとき、時間が動き出すのだろう。

またこの指や足が、「いつもの好き」で満たされる日を たしかに願ってもいるのだから。


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