よく頑張った

よく耐えた抜いた

よく乗り越えた

でもキミは無意味だから、ずっとこの牢獄にいなさい

人としては生きさせないし

人としての幸福も渡さない

この世界では、人を殺したり、人を傷つけたり、自分を優先し、能力のあるものしか生き残れないんだ

残念だと思うけど。

それでも許せないだろう。泣き叫びたいだろう。

でもね

キミが助け出されない時点で

証明してるじゃないか

キミが無意味だと、キミが愚かだと、キミがクズだと

僕にこう言い放った黒い影は、最初一つの影のよう見えたけれど、遠ざかって行くほどに多数の人に形を変えた。中には、見覚えがあるシルエットもある。

僕はもう逃げれないところまで来てしまったのだ。

どうして早く終わらせられなかったのだろう。

経歴や職務内容などで落とされて、早2000社に迫りそうなんだけど、ここまで来ると面白くなってくる。

それでもブラック企業に就職することを選択できないのは、自分が自分として生きれなくなる企業に見す見す入ろうとすることが出来ないからである。入りたいと思った企業などであれば、いくらでもいいけれど、そういう企業は大抵ちゃんとしているわけで選別される。

なんで助けてくれる人はいないの？って聞かれることもあるけど、誰一人助けてなんてくれない。

人間なんてそんなもんだよ。自分のことで精一杯なのだから。助ける助けるいいながら、助ける人間も選んでいるわけだし。そういうあなたも助けてくれないでしょ？

そんな大手にいるなら助けてよ。とは口が裂けても言えないけど。

最近、かなり希死感が強くなっている気がする。それでも救済や支援はない。

もう死んでもいいのではないだろうか。止めようとするなら助けてよ。もうもうしんどいんだ。

僕の見てきたこと、経験してきたこと、苦しんできたこと、乗り越えてきたこと、培ってきたことは何一つ無意味であったということが、一つ一つ証明されていく。

あれもこれもダメだった、何の意味もなかったとしたら、僕が僕としてきたあらゆることが否定されてしまう。

とにかく早く早く終われたいいのにな。と思いながら、必ずどうにかなる！なんていう相反する思い持っている。だから異様に疲れてしまうのかもしれない。

このままどうなるのだろうか。それでも僕に助けはない。自分の力で全てやらないといけない。

たまには休みたい。たまにはひとりぼっちでいたくない。たまには生きていることに感謝してみたい。

そう思うことは間違いなのだろうか。

僕だけいつも助けてもらえないのは、実は知らぬ間に、人を殺めたり人生を奪ったことがあったからなのだろうか。いや…そのようなことは決してない。

でも仮にしていても、犯罪者たちが幸せになれる社会なのだから僕だって幸せになれる。

ただ一つあるとするならば、僕は僕を殺したのだろう。あの時代を生き抜くために。あの犯罪者たちをいつか見返すために。その罪なのだろうか。

そのための牢獄なのか？

自分を生き残らせるための方法だったのに

なぜそう言い放ったのか

なぜテレパシーのように伝えてきたのか

最初から仕組まれたことだったのか？

いや違う

頑張らなければ良かったのだ

生き抜かなければよかったのだ

乗り越えなければよかったのだ

そう、みんなの言うように

ねぇ、僕よ

それでも生き残ろうとしたのは

ただ単に許せなかったからだった？

ん…

いやどうだったんだろう。

でも

闘い続けようと決めたんだよね