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記事一覧
偽病六尺 #3 「2023年の総括」
人の時間は早いね。これ多分一年を振り返る系文章の今年における最多登場フレーズだと思う。そんなことはさておき。もう今にも2023年が終わってしまう。これといって印象的なことも無いなと思っていたら年末に立て続けに大変なことが起こってしまって未だ少し呆気に取られたままで、軽いショック状態からギリギリ立ち直れていない可能性がある。しかしひとまず色々脇にどけておいて、例年通り個人的ベストムービーやら何やら
もっとみる偽病六尺 #2 「Glare」
わが子が巣立っていくのを見届けるというのはこういう感覚なのかしらとひたに思うのであった。ヤマシタトモコ『違国日記』最終十一巻を先程読み終えての現在の心情。田汲朝という少女に対してであるとともに『違国日記』という作品そのものに対してでもある、われとわが手を離れていってしまうものへのさびしさにひしゃげている。恐らくこのままいくと私は今生では子供を持つということは無いだろうから、どこか擬似的に貴重な体
もっとみる暗黒日記Z #39 「ローソンの月見とろろそばが食べられないこんな世界なんか一緒にヒャッハーしちゃおっか」
全部全部めちゃくちゃになっちゃえ〜、と思いながら温玉の消えたそばと半熟ゆで卵を買って上手くすればあの味を再現出来るのではなかろうかと挑戦したところ無事失敗に至る。後日ファミマでとろろそばと温泉たまごを買って組み合わせてみたけどやっぱり私が愛したあの味にはならなかった。まるで知らなかったが鳥インフルの影響で卵が今かなり高騰しているようなので、それが収まるまでの一時的な措置であることに期待を寄せておき
もっとみる暗黒日記Z #37 「あとどれくらいボールを投げたら」
旅の終わりが着実に近付いて来ていて、既にそれがやってきた時のことを考えて辛くなっている。あんなに何度も何度もしつこいくらい勝負を持ちかけてきたあの子も、未だ正体の分からない電話口の相手──無論、電話がかかってくる時必ず姿を見せる素敵な髪型の紳士共々──も、時折遠路はるばる姿を見せに御足労頂いてしまっている特徴的が過ぎる教師達も、誰も皆一様にぱったりと姿を見ることは無くなるのかと思うと、これ以上先へ
もっとみる暗黒日記Z #30 「悪魔の毒々モンスター上京6年目」
気が付けば上京して五年が経っていた。五年である。長い。小学一年生が六年生になってしまい、中学一年生が高校三年生になり果て、そしてガルグ=マク大修道院で仲良く教練に励んでいたはずの生徒達も、政治的な立場の変化によって打倒すべき敵同士として相見えなければいけなくなる、それだけの年月が過ぎ去ってしまったわけなのだ。恐ろしい。
あの、個人的な上京悲喜交々について書こうと思ったんだけど一旦FE風花雪月の話