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記事一覧
本棚は段ボール Vol.28 『ステップファザー・ステップ/宮部みゆき』
子供にひどいことをできない、その理由が面白かった。共感した訳ではないけど、なるほど確かに、とは思った。
あまり読まない感じの本だったので、面白かった。
昔は宮部みゆきさんの本、たくさん読んでいたのに読まなくなったなあ、また読もうかな、と思う。
本棚は段ボール Vol.27 『和菓子のアン/坂木司』
読み始めたとき、ああ、将来を決められない女の子が和菓子または和菓子屋さんに出逢って和菓子屋さんで働いて幸せっていう話だなあと思った。
けれどすこし予想が裏切られた。
まず、老舗の和菓子屋さんと出会うのかと思ったら、デパ地下の和菓子屋さん。
というか、よく見たらあらすじに、「お仕事ミステリー!」と書いてあった。ミステリーだったのか。
友達におすすめされて読んだので、中身を全く知らず、あらすじす
本棚は段ボール Vol.25 『そして、バトンは渡された/瀬尾まいこ』
幸せかどうか、不幸かどうかは自分で決める。人にとやかく言われる筋合いはないが、自分で感じる自分の幸、不幸の度合いを、他人にぴったりと当てられると、その言葉には愛を感じてしまうなあと思う。
きっと私のことをよく見ていてくれていなければ、それはわからないことだから。
私は娘の立場で読んで、なんだか結婚がしたくなった。結婚、離婚したとしても、素敵だ。一緒にいようと決めること。それってすごいことだし
本棚は段ボール Vol.24 『被覆と身体装飾の社会心理学/B.B.カイザー』(上、下巻)
小難しい本を読みました。
卒論で使うために買って、使うところだけちょろっと読んで、放置していた本。
つまりは、服が人間を動かし、また人間が服を動かしていくということ。
着るものは、自分を表し、また、人からカテゴライズされる大きな判断材料となること。
それを利用した戦略も取りうるということ。
本棚は段ボール Vol.23 『うどん キツネつきの』/高山羽根子
2024年、はじめに読了したのは本書でした。
高山羽根子さんは、日常を描くのがうまい。日常に、SFが紛れ込んで、物語が終わっても登場人物の生活は続いていく。
SFなのに、心にすっとなじんで、入り込める。
SFの加減もよい。ちょうどよい、不思議さ。
人と人とのつながりを、確かめていくような気持ちになれるあたたかくて笑顔になれるようなお話ばかりです。
本棚は段ボール Vol.22 『使える儒教』/安田登
儒教あまり知らなかったけれど、何となく聞いたことのある単語、たくさん出てきて、教養が深まったと思う。
私はタイミングではなかったようで、あまり進まずかなり読むのに時間がかかってしまった。
人生論とか、自己啓発とか、そのたぐいは、「知ってるよ」「そうなんだよね」ということばかりで、新しい発見がない。
哲学は新しい発見があるから好きだ。
どちらかというと本書は自己啓発に近い雰囲気だったので、私にとって
本棚は段ボール Vol.20 『そうしないことはありえたか? 自由論入門』/高崎将平
自由論、「人間は本当に自由なのか?」それとも、決定論、「全てははじめたから決まっている」のか。
考えたことはあったけれど、責任や他の概念との関連で考えていくと、ますます分からなくなるのが、奥の深いテーマだと思う。
ただ私個人としては、そもそも自由という概念自体人間の想像から生まれたもので、自由論も決定論も、人間の考え出した「時間」という概念の過去が変えられないということに起因している気がする
本棚は段ボール Vol.18 『歌集 滑走路』/萩原慎一郎
共感、確かに共感はあったと思う。
ただ、「ああ!そう!」という驚きと感情を伴う共感までは得ることができなかった。
もう少し長く社会人と来て働けば、沁みるようになるだろうか。
わからないけれど、その驚きを得ないことを含めて、極めてリアルな感情が表現されていたのではないかとは思った。
本棚は段ボール Vol.19 『ママからの伝言 ゆりちかへ』/テレニン晃子
なんで娘への手紙を本にして大勢のその他に見せようとしたのだろうと、読む前は不思議だったのだけれど、読んでみたら分かった。
病気は怖い。できれば元気なまま最期を迎えたい。長生きしなくてもいいから、元気なときに最期が来たらいいなと私は思う。
子供、結婚、家族、とても難しいなと思う。
本棚は段ボール Vol.17『八月の終わりは、きっと世界の終わりに似ている。』/天沢夏月
青春小説など、生まれてこの方読んだことが殆どない。
ともだちと、合わなかった本とか、読んでほしい本とか、交換しようよの会で、貰ったので読んだ。
初めは「ふーん」とナナメ読みしていたが、最後にはぼろぼろ泣いてしまった。
私は泣かせるものには泣かせるものだと分かっていても必ず泣いてしまう。
あとがきに、10冊目の出版と書いてあって、すごいなあと思った。
本棚は段ボール Vol.16 『ダンス・ダンス・ダンス(下)』/村上春樹
じっと待つ。
簡単なようでいて、非常に難しいことだと思う。
ファンタジーだったけれど、共感するところや、現実にもこういうことってあるのではないかという心の動きや行動指針の示唆に富んでいたように感じた。
じっと待てばわかる。じっと見れば分かる。そうなりたい。静かに、的確に、ステップを踏みながら人生を踊りたい。
何もできないとき、分からないときは静かに待つということは、本当にそうだと思う。時間は