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「もっと深くスピリチュアルを知るために」 江原啓之

「幸せになるのは、簡単なこと。
人を幸せにすればいいの。これだけなの。」



「もっと深くスピリチュアルを知るために」 江原啓之


この本「もっと深くスピリチュアルを知るために」は、雑誌「A・NO・YO」を文庫化したものであります。


ですから、江原啓之さんの書き下ろしのような感じではなく、講演会の再録があったり、公開カウンセリング、対談、Q&A、スピリチュアルワークアウトなどがあり、雑誌のような本っていう感じでした。


この1冊で江原さんのスピリチュアルな考え、取り組みがとてもよく解り、スピリチュアルの本がはじめての方にとっても、わかりやすく書かれているのでおすすめです。


僕はスピリチュアルというものを、実生活に完全に当てはめて考えるのではなく、こんな風に考えると心が楽になったり、矛盾することが小さくなったり、考え方や気づきといった面で、人生をより良い方向にもっていける 「手助け」 として取り入れればいいんじゃないかと思うんですね。


江原さんのスピリチュアルなお話は、ご本人もこのようにおっしゃっています。


「読者の皆様にはこの本を、生活に寄り添ったとても実用的な本として考えていただければ幸いです。」 


江原さんは霊的世界のことを、とてもわかりやすく体験を通して語っています。


これを読むと、テレビなどで流れている怖い話や、おどろおどろしい話が、「全然違うんだ!」と思ってしまいます。


今まで疑問に思っていたことが、江原さんの話だとスッキリよくわかります。


あと自分自身のケアのための呼吸法やメディテーション、自己除霊法などの「人生によく効くワークアウト」もあります。


最後には、スピリチュアル用語辞典もあり、言葉の解説もくわしくされています。例えば、守護霊さんのお話もわかりやすかったです。


巻末の解説は、美輪明宏さんです。


美輪さんのお話も説得力があり、とても惹きつけられました。


最後まで読んでみて、スピリチュアルといっても、普通に良いことが書いてあって、日常に活かせることができると思います。


印象に残ったお話が


「運命」。 

これは「宿命」とは違うの。運命は自分でいかようにもなるんです。

私、これをよく料理に例えてるの。素材が宿命。料理が運命。この二つは違うんですね。

この世で最も不幸な人はどういう人か。人と比べる人。人が羨ましいと思う人。だって、みんなカリキュラムが違うのにいつまでも人のこと言ってたって絶対幸せにならない。

(中略)

例えば皆さんが大根だったとする。かぼちゃが羨ましいったて、皆さんはかぼちゃになれないの。でもかぼちゃはかぼちゃで、「大根はいいわ、美白で」と思ってるんだから(笑)

言霊。言葉にはたましいが宿っています。これは常に大事にしていただきたい。思ってもないことは絶対言っちゃだめ。悪いことを言っちゃったら「ごめんなさい」と必ず言うことです。謝ることを恥じないこと。


あと、毎日使っているこの言葉がお守りになるんですね。


皆さん、日常の中で、「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」、これは絶対にやってくださいね。

「行ってらっしゃい」はエナジーを与えるんです、家族に。最近は、「行ってらっしゃい」のかわりに「ごみ出しといて」って言うだけなの(笑)。違うの。「行ってらっしゃい」って言わなきゃいけないの。

「お帰りなさい」は浄霊。「お帰り」と言われたときに、嫌なものがばーんと落ちるんです。それがないといけない。だから、「お帰りなさい」と。みんなが働いてて忙しかったら、「お帰りなさい」という言葉を書いておくだけでも浄霊になります。

そういうおうちは、どんなにつらいことがあっても必ず乗り越えていける。



【出典】

「もっと深くスピリチュアルを知るために」 江原啓之 新潮文庫


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