牛尾 剛
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歴代最高の「職場環境の秘密」が分かってきたかもという話
今の職場はアメリカのマイクロソフトのレッドモンドキャンパスでもう5年ぐらい働いている。正直めっちゃくちゃ快適で居心地がよい。英語のハンデがあったとしても正直過去に勤めたどんな会社より圧倒的に快適。人生でここでもう最後までやってもええわと思えたのは本当に初めて。
なんでやろう?といろいろ考えてきたけど、最近いろいろ見えてきたことがあるのでシェアしてみたい。
毎回そうなのだけど、これは所属会社の
今のチームに来てから最も生産性が上がった考え方
多分今回のポストは多くの人には参考にならないだろう。相当ニッチなので。でもこれは自分にとってはとても大きなことだったので、忘れないように記録しておきます。
生産性の悩み あまりこの世界では生産性とはあいまいな言葉で、何をもって生産性が高いとは言いにくい。速いのが良いのではない。ただ、自分の実感として自分は生産性が良くないといつも感じていた。だからいろいろ努力したり、考え方をできる人を観察して真
世界一流エンジニアは自分と考えが真逆だった話
今日はちょっと驚いたことがあったので、自分の記録のためにも書き残しておきたい。
ライブサイトの問題 自分のやっているプロジェクトで問題が起こって、その障害の復旧と調査にあたっていた。問題は大きいが、DividedByZero が起こっている。これはスポットしやすい。
自分の見慣れたコードパスをログを頼りに DividedByZero が起こりうるところを特定する。
実際にそれが起こるところ
マイクロソフトの時価総額3兆ドル突破が嬉しいので中から見てたらどんな感じだったかを書いてみた
私はマイクロソフトに2015年に入社して、日本のリージョンでエヴァンジェリストをしたのちソフトウェアエンジニアになって、今アメリカの Redmond で Azure の開発者として勤務している。中の人としてはとても嬉しいニュースで感慨深い事なのでブログを書いてみたい。尚、ここに書いていることは単なる私の体験で、私の意見であり、所属会社の見解ではないことを断っておく。
マイクロソフト前夜 私は子
科学的根拠に基づく最高の勉強法がガチで良かった話
最近読んでめっちゃ良かった本が下記の本だ。現在Amazonを見たら総合で35位で、星の評価が5つと半端ない。著者の方は以前から YouTube 動画などで勉強させていただいてたが、本が出たので速攻で買った。
勉強法とか大好物の自分としては読むしかないと思って買った。これは星5つは間違いない出来であった。さっそく自分も著者のメソッドを実施してみた。
実はこの本は、この本で紹介されている、そして私
納期がなぜ生産性をぶち壊しにしているのか?
昨年NewsPicks さんに取り上げてもらって最近動画が公開されました。そこでもお話させてもらっていることなのですが、アメリカで働きはじめると日本人からすると「納期が無い」感覚が物凄く衝撃的だった。
最近、納期が無いことと生産性について頭の中で整理がついてきたのでシェアしておこうと思う。ちなみに、動画も含めて、私の発言は私の体験と意見であり、所属会社には全く関係が無いことを改めてお断りしてお
かずき師匠から学んだ「努力」するから駄目だったのかもしれないという話
私は子供の頃から不器用で、何をやっても出来なかった。だから、ずっとどうやったら「出来る」ようになれるのかを追求してきた。
そして、今は幸いなことにアメリカのレッドモンドで、クラウドのプログラマとして勤務してコードを書くことを楽しんでいる。正直環境は最高でまわりの人は優秀でかつめっちゃいい人で、マネージャも最高なので気持ちよく働けている。
ただ、自分的には自分が一番下手というのはわかっているの
プログラミングというより物事が出来る思考法~実践編
大変多く読んでいただいた「プログラミングというより物事が出来る思考法」というポストや、世界一流エンジニアの思考法の書籍で紹介した内容がある。
私の職場でも、ものすごく出来る人が「実践」しているところを何回も目撃しているので「実践編」として皆さんにシェアしようと思って今回のポストを書いてみた。
タイトルにもある通り、私はエンジニアだが、ビジネス書である書籍と書かれた多くの思考法と同じく、あまり
「Be Lazy」のマネジメントでチームの成果が出る理由
自分の新刊や、インタビューでも一部説明している「Be Lazy」の考え方は、生産性とは、仕事の物量ではなく、物量はむしろ減らして、インパクトに重視するという考え方だ。詳しくは下記のリンクを参考にしてほしい。
この記事はそこからいただいた質問に対するフォローアップだ。
インタビュー記事リンク
この考え方はマイクロソフトに来てから本当に何度も出会ってきた考え方で、ものすごく生産性に貢献する考えなの
「〇〇だから出来ない」おじさん対策と自分がそうならない方法
私が日本で働いている時に頻繁に出会った存在が「〇〇だから出来ない」おじさんだ。誰かが新しい事に挑戦しようとしているのに「やめておきなさい」とか「〇〇だから無理」とか「弊社は特殊なので無理」とかともかく出来ない理由を探すことにかけて天下一品の人の事だ。
私は今アメリカのクラウドプラットフォームの開発者としてアメリカのレッドモンドというところで勤務しているのだが、ふと気づいたのが、日本であれだけ
フィーチャーフラグは簡単ではない ~自分のせいで障害を起こしてしまった話
自分は巨大クラウドの開発者なのだが、先日自分のミスで障害を起こしてしまった。幸いなことに、お客様が気づく前に仲間がアラートで気づいてMitigate してくれた。この恥ずかしい失敗を世にさらして絶対に同じミスをしないようにしようと思う。
それはフィーチャーフラグをONにしただけ私たちは定期的にサービシングループという期間があり定期的に回ってくる。その期間は開発をストップして、インシデントと呼ばれ