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心が動いた記憶

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日々感じたことを言葉にして表現する練習。心が動いたことを、そのままにしないように、書きたいことを書きます。
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#言葉の企画2020

「特別」なのは

「特別」なのは

「特別」思わず、写ルンですのシャッターを切った。
2019年の夏、まだ新型コロナウィルスの存在なんて、全く知らなかったとき。親友といっしょに、日常から逃れたくて旅をした。

初めてやってきたこの土地には、田んぼと海が一度に見える場所があった。8月の終わり、稲穂が頭を垂れ、風に揺られるその美しさに息をのむ。

「こんな景色を、日々見ることができたらなあ」

心に浮かんだその一言を、すぐに打ち消した。

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ルーツを、つくっていく。

ルーツを、つくっていく。

第二回 言葉ギャラリーのテーマは「道」。

この一年間、
ずっと一緒に過ごしてきた解釈を、
あらためて作品にすることにしました。

今、もがいている人。
なんとなく目の前にモヤがかかっている人。
がんばりたいのに、がんばれない人。

そんな人に届けたい解釈。

「あのとき、こうだったから、
今があるよなあ。」
いつか、振り返る日がやってくる。

今、ここでもがく理由は、
今、ここで歩みを進める理由

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企画者は、どんなときも主語を「私」にする 〈言葉の企画2020 第四回〉

企画者は、どんなときも主語を「私」にする 〈言葉の企画2020 第四回〉

なぜ、”みんな”でなら”遠く”へ行けるのだろう。

この数週間、ずっと考えていたことだ。

If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.

早く行くなら、ひとりで行け。
遠くへ行くなら、みんなで行け。

チームというキーワードで、思いだした人も多いだろうアフリカのことわざ。

私たちは、いや、「私」は、”

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覆いをとった”ほんとの気持ち”〈言葉の企画2020 第三回 前編〉

覆いをとった”ほんとの気持ち”〈言葉の企画2020 第三回 前編〉

「ほんとに ”しっと、したい。” のかな?」

誰かの一言に、こんなにドキッとしたのは久しぶりだ。全身の汗腺が一気にひらき、冷や汗を放出する。

図星、だった。

まるで、嘘がバレた子どものようにバツが悪い。
表面的に、好きな表現にしただけだということを見抜かれていた。

「表現」の前に「本質」。
わたしは、向き合いきっていなかった。

「言葉の企画」に参画した理由にタイトルをつける、という今回の

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向きあう姿勢〈言葉の企画2020 第二回〉

向きあう姿勢〈言葉の企画2020 第二回〉

その機会をどれだけ豊かにするかは、
準備にかかっている。

待ちに待った「言葉の企画」第二回。
ゲストは、テレビ朝日のプロデューサー。
「あいつ今何してる?」ゴールデン番組の企画者。

この3行で、感動は保証されていると思っていた。
愉しくてたまらないはず、と。

でも。
前回の講義終了後が熱々だったのに対して、今回は冷たかった。
その事実に戸惑って、さめざめと泣いてしまった。

ああ、振り返りた

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