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夫婦の話

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夫婦ふたり暮らし。喧嘩話や仲良し話。
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記事一覧

変わる私、変わらない私日々少しずつ心が軽くなる瞬間

変わる私、変わらない私日々少しずつ心が軽くなる瞬間

私が以前書いたnoteを、読み返してみました。最初の頃のものを見ると、夫婦の話題に溢れています。あのころの私は、きっと夫が世界の中心だったのでしょう。夫の小さな感情の変化に一喜一憂していました。

でも、時間が経つにつれて、私は少しずつ変わりました。心理学を独学し、認知行動療法、マインドフルネス(瞑想)を毎日行った成果かもしれません。不思議なことに、夫の一挙一動がそれほど気にならなくなったのです。

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無職だった私が婚活で主人と会い17年間の結婚生活を送っている話⑥

無職だった私が婚活で主人と会い17年間の結婚生活を送っている話⑥

「結婚したい人がいる」と、勇気を出して父に告げました。もちろんどこで知り合ったのかと尋ねられ、「ネット」と答えると父は眉をひそめ、「騙されているのではないか」と疑念を抱き、さらに「俺は会わない」と断言しました。

私の心は重く沈みました。両親ともに納得しなければ私たちの結婚を思い描くことはできません。しかし、後になって知ったことですが、父は密かに探偵を雇い、彼の素性を調査していました。調査の結果、

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夫、妻に自分の料理の味を変えられるショック

夫、妻に自分の料理の味を変えられるショック

我が家では私が料理を担当しています。SNSで、「夫が自分の作った料理を一口食べた後、味を変えた。もう夫とは献立別にする」と怒っている投稿を見ました。新婚の頃の私も、同じように怒っていたことを思い出し、ほほえましくなりました。自分の作った料理の味を変えられると、私も悲しかったものです。

しかし、よく考えてみれば、お互いにそれぞれの育った家庭の味に慣れているのですよね。夫や妻に自分の味を押し付けるの

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夫婦ふたりで夕飯作り 不本意助手の変身物語

夫婦ふたりで夕飯作り 不本意助手の変身物語

うちでは、ご飯を作るのは私の役目です。しかし、体調が悪くて作るのが億劫な日もあります。

今夜は夫に夕飯作りの助手を頼みました。彼はあまり乗り気ではなく、渋々キッチンの隣に立ってくれました。その様子は、お風呂が嫌いな子犬のようでした。

私が指揮を執り、二人が狭いキッチンに立つと、不器用ながらもなんとか協力し合って美味しいディナーができました。

最初は嫌々だった彼も、自分たちが作った料理を頬張り

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パーソナルスペースを大切にする夫との笑い

パーソナルスペースを大切にする夫との笑い

夫は個人の空間を望み、部屋も別々にしています。夕食を共にし、テレビを見る時も、夫は無言でスマートフォンのゲームに没頭しています。彼はほとんど単なるルームシェアメイトのようです。

しかし、リラックスして気分が良い時に夫が言うジョークがとても好きです。それは日曜日に犬と公園を散歩したり、私を助手席に乗せて車を運転している時に、突然辛辣なジョークを言い始めます。私もそれにツッコミを入れ、家に着くまでの

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無言の中に咲く、小さな幸せ

無言の中に咲く、小さな幸せ

最近になって、私は自分が持っているものに対して感謝できるようになりました。

以前は、私はないものねだりをしていたように思います。実際、私が持っていた幸せのカードが他の人よりも少なかった時代がありましたが、その後カードが増えてからも、ないものねだりの癖が抜けませんでした。

例えば、私が一緒に暮らしている夫は、人とのコミュニケーションが苦手です。彼は、「ありがとう」や「ごめんね」といった、私が当た

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2024年は東京観光

2024年は東京観光

こたつでお笑い番組を見ながら、1月2日を過ごしています。至福の時です。

「一度は訪れたい場所」というnoteのテーマがありました。

私には2つの場所があります。

それは新宿御苑とスカイツリーです。

私が住んでいる場所は、新宿まで急行を使って乗り換えがスムーズに行けば1時間かかりません。

行こうと思えば直ぐに行ける距離なので返って行かないものです。

特に夫は観光にまったく興味がありません

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怪我の功名 プロテインパウダーと主人

怪我の功名 プロテインパウダーと主人

今年のブラックフライデー、わたしはある野望を抱いていました。それはずばり、「シェイプされた体」。そこで、自分へのご褒美とばかりに、プロテインパウダーを山のように買い込んだのです。しかし、運命とは皮肉なもので、大豆アレルギーが悪さをして、私の夢はあえなく断念。すると、目の前には大量のプロテインパウダーが…。

そこで閃いたのが「主人に消費してもらう」という妙案。運動はしないけれど、甘いもの好きの主人

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夫婦喧嘩の手前 向田邦子風エッセイ

夫婦喧嘩の手前 向田邦子風エッセイ

ある秋の夜のこと。夕食時、夫が私の楽しみにしていたチルドの焼売を、知らずにフライパンで焼いて食べてしまった。少し上等な焼売だ。スーパーの特売品で、私はその焼売を楽しみにしていたのだ。

私は持病があり、夕食を作れないこともある。そんな時、夫は冷蔵庫の中から好きなものを自由に食べることになっている。夫は脂っこいものを好むので、そんな夜は私は自分の分はローカロリーの冷凍食品にしている。だから、夫が焼売

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いい夫婦の日 向田邦子風エッセイ

いい夫婦の日 向田邦子風エッセイ

11月22日、いい夫婦の日。今年は主人の勤める会社のご機嫌が斜めで、お祝いはカレー再演。豪華なディナーはお預け、昨晩のカレーが主役です。
でもね、このカレー、不思議と2日目が旨いのです。夫婦揃ってカレー好き、これも相性かしら。
そうだ、チーズでアレンジしてみよう。
テレビの前でくすくす笑いながら、幸せを噛みしめます。何気なく過ごす、これぞ我が家流のいい夫婦の日。ささやかだけど、これが私たちの幸せの

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寂しい一日

寂しい一日

今日はひどく淋しい日だった。昨日は「いい夫婦の日」だったはずが、結局喧嘩で台無しにしてしまった。私には特別な日に期待しすぎてしまう、ちょっと困った癖があるのだ。それに少し風邪気味でもあったし。結局、最低限の家事だけを済ませて、市販の薬を飲んでベッドに入った。

大人になると、小さな悲しみにも友達に連絡することを躊躇うようになる。友達もそれぞれに家庭を持ち、子育てや親の介護に忙しい。45歳になった私

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家族とオキシトシンスキンシップ

家族とオキシトシンスキンシップ

主人のいびきはまるで夜の交響曲のよう。だからこそ、私たちは別々の部屋での就寝を選択しました。しかし、愛犬はまるで忠実な騎士のように、主人につき従い、彼の側で眠ります。

朝になると、愛犬は私の部屋にスパイダーマンのように忍び寄り、まるで「任務完了!」と言わんばかり。私は彼を撫でることで、愛犬を撫で回し愛犬との特別なオキシトシン交換を楽しみます。

主人は典型的な日本人の中年男性で、ハグをためらうタ

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愛情表現の様々な形

愛情表現の様々な形

夫婦、パートナーというものは、千差万別の形を持ちます。私たちの場合、時に衝突しながらも、和解を重ね、16年間共に過ごしてきました。私たちにとって、共に老いることが唯一の目標です。

心理学の観点から「愛情表現」について学びました。

愛情表現5つのタイプ①時間共有タイプ
一緒にいる時間がもっとも愛情だと思うタイプです。デートや食事にいく回数や、時間の長さが愛情と比例するものだと思っています。
とに

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