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中国日誌

988
中国生活の記録。異国の地で構築されていく記憶の世界。
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記事一覧

【中国日誌】988日目 24.5.7

このゆとりの期間が、私を不安にさせる。納期が迫りくるように、見えるからである。私が、動いていない時は、時間が経過するごとに、納期が近づいてくる。私が動けば、私から、納期に向かっているように見える。ゆえに、私が、私の意志で、そこに向かっているのだから、納期が迫るという感覚は、ほとんどなくなる。だから、今は、朧げな複数の納期が、私に迫ってくる、そんな感覚に、駆られているのである。だから、私は、不安であ

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【中国日誌】987日目 24.5.6

私は、私の能力を、まだ足りないと、思い、考える。もっと、もっと、という渇望が止まらない。まだ、まだ、という焦燥感が止まらない。私を、この状態を、悪いとは思えない。考えない。なぜなら、これらは、私を、よい方向へと導いてくれるからである。この思い、考えがなければ、私の成長は、止まるだろう。ただ、成長が見えないから、焦るのである。成長の度合いが分からないから、際限なく求めてしまうのである。よって、成長と

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【中国日誌】986日目 24.5.5

IQには振れ幅がある。眠りの質が悪ければ、脳は、鮮明さを失い、いつもできていたことが、できにくくなる。故に、普通ではない、失敗をする。別のいいかをするのなら、簡単な失敗をする。しかし、別の見方をすれば、これは必要なことかもしれないと思うのである。睡眠不足は、いつもとは異なる、意思決定により、異なる行動を取るということである。すなわち、私が、日常の檻に、閉じこもるのを、防いでくれているのではないかと

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【中国日誌】985日目 24.5.4

この感じは、ちゃんと眠れたのだろうか、それとも眠れなかったのだろうか。一日、自己研鑽。達成感もあった。でも、学生時代を考えたら、日常的に、それをしていたのかもしれない。学生に戻ってやり直したら、毎日が、自己啓発、のようなものになるのかもしれない。化学、物理、数学、国語、社会、美術、体育。より取り見取り。今思えば、とても素晴らしい、日常ではないか。大人も学生に、戻れたら、いいのだけれども。分野の異な

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【中国日誌】984日目 24.5.3

一日で、どかんっと、自分の世界観を、一段階も二段階も、底上げするような、そういったやり方は、方法は、手段は、ないのだろうか。憧れる私、満足しない私。ただ、その求める先に、明確なゴールは無い。今よりも高く、という想いだけ。もっと、もっと、を欲する私。ただ、満足しない私。満足できない私。満足とは、一時的な物ではないか。ご飯を食べれば、その時は満足するが、また次の日には、お腹がすいて、欲しくなる。知識も

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【中国日誌】983日目 24.5.2

知識とは、インプットしても、すぐには馴染まない。何層にも重ねてようやく、自分の思考として、自由に動き出す。インプット直後は、水彩画で水多めの一筆のようなものである。とにかく淡い。輪郭がぼやけ、儚さを感じる。その儚さに美しさを感じる。そして、境界のところに何度も同じ色を重ねることで、境界線が明確になる。いわゆる、境界線とは、共通線。何度もインプットしていく中で、重複して重なる線が、共通線であり、輪郭

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【中国日誌】982日目 24.5.1

分かれとはあっけない。別れたときは、実感がない。別れた後の、非日常化された、日々を過ごすことで、次第に、身に染みて、理解するのである。それが、別れ。別れた瞬間は、実感がないものである。何故なら、別れた後の状態を、まだ経験していないからである。だから、理性的に、別れることを、理解できていたとしても、感覚的に解っているわけではない。故に、現実感、リアルさが、ないのである。その理性と感覚のギャップが、別

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【中国日誌】981日目 24.4.30

今までと異なる、人物との交流。そこに感化される。私の足りない、何かを、彼は持っている。私には、それをする勇気はない。だから、感化される。私は気にしすぎる。だから、その清々しいまでの、実行力または、意思決定に、憧れる。やや、危うさを含むその言動は、私では、到達できない、領域である。慎重で、気にしすぎる、私は、それで、苦労している。後ろ髪を、毎日引っ張られている、気分になる。そんな中で、彼の、清々しさ

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【中国日誌】980日目 24.4.29

私はどこへ向かっているのか。私はどうなりたいのか。習慣は、過去の私が、不安を覚え、それが必要だと感じたから、その様に形成されたのである。習慣とは、いわば、不安の塊。しかし、その、習慣ですら、物足りなく感じてきている。それは、習慣が、息を吸うように馴染んだ結果、平凡な日常に、成り下がったように感じてしまっている為だろう。私は、興味の赴くままに、知識をインプットしていっている。知識のインプットには、特

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【中国日誌】979日目 24.4.28

この、もどかしさは何なのだろうか。満足できない、開放されない、この感覚は。習慣は、悪くはない。常に、自分を高めていけるような、習慣。無理はない。それでも、足りていないと感じる。渇望。焦り。他人を見てまだまだだと思う。単純に比較できない。それでも、私は、遅れているのではないかという、焦りがある。貪る知識が、経験が、よいアウトプットへと繋がっていないからなのか。常にインプットしていっているせいで、私の

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【中国日誌】978日目 24.4.27

ここ最近、さまざまな概念が、私の琴線に触れる。上下はこの世に無く、横横の関係のみ存在する。私たちの性質は、相手を強めるか、弱めるか。この弱点や利点は、相手や状況に応じて、反転する。ゆえに、善し悪しではない。ある特性を持った相手には、強く働き、異なる特性を持った相手には、上手く働かない。ただ、それだけのことで、相手にも同様に、この強弱の関係がある。私と相手の間では、強弱が存在するが、全体的に見れば、

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【中国日誌】979日目 24.4.26

主役になることに怯える私。なぜこんなにも、主役になることを恐れているのだろうか。私は、人からの注目を、浴びるのが怖いのである。見られたくない所を、見られる恐怖。私は、常に、私の見られたくない所が見られる心配をしている。見られたいところを見られる喜びでは、決してない。やはり、私も人間であって、損失回避行動に、過剰の重みをつけて、意思決定するようである。だけれども、私は、主役になりたくないわけではない

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【中国日誌】978日目 24.4.25

やはり、終わるものは、終わる。どんなに、不安を抱こうとも、終わるのである。そして、不安を和らげる方法として、最も効果的だと感じたものは、もうすぐ始まってしまうという恐怖ではなく、もうすぐ終わるという喜びに視点を変えた時だ、という事が分かった。常に、もうすぐ解放されることを、意識すれば、迫ってくる恐怖ではなく、その先の喜びに集中することが、できるのである。もちろん、恐怖とは、面と向かって立ち向かうひ

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【中国日誌】977日目 24.4.24

不安なことからは、距離を置きたい。時間が止まって、先延ばしにしたい。そんな感情が溢れる。まだ、2週間もある。という時の安心感の、裏にある。2週間も不安を抱かなければならないという、憂鬱感。本番が近づくにつれ、不安の強度が増していき、逃げたくなる。時間よ止まれ、と唱えたくもなる。しかし、時間が止まらないのは、経験的に知っている。だから、逃げられないことも、分かっている。一方で、もうすぐ、この不安から

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