けーわん

【経歴】教職(高校教諭•校長、大学教授)41年 【所属】小豆学部おはぎ学科 【担当】教…

けーわん

【経歴】教職(高校教諭•校長、大学教授)41年 【所属】小豆学部おはぎ学科 【担当】教育原理、教育心理、経営、会計、ICT、マーケティング、マネジメント、キャリアデザイン、まちづくり、居場所づくり、ことば、つたえる、つながる、おもしろい、おいしい、猫の世話

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固定された記事

#80 生きづらさを抱えていた僕が若者たちを支援するオジサンになった理由

TEDに出演したときの動画を。 次に関連動画も。 高等学校での教育を中心にしながら、特別支援教育に直接・間接、有形・無形に関わっているうちに、自分が少年時代に抱えて…

けーわん
7か月前
176

#186 面白半分日記43 ティーチングとコーチングとカウンセリングの極意

コーチングの講習に参加したチンパンジー先生である。 私が学生と面談する際、どういう視点で何に気遣いながら話しているかということを、受講者の皆さんに向けて話してく…

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1日前
21

#185 面白半分日記42 パネリストのチンパンジー先生、ちょっと何言ってるかわかんなんですけど状態

教育系のシンポジウムでパネリストの一人として、ステージ上に設けられた席に座らされた。 みんなにジロジロ見られ、何か罰ゲームのようで、どうにもこうにも居心地が悪か…

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5日前
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#184 🌸降りる人生にはまだ早い

北海道もようやく桜満開。

色は匂へど散りぬるを
我が世誰そ常ならむ

あっという間に散る桜だが、私はまだ降りる人生ではない。

以上、自宅前の現場から報告でした。

けーわん
11日前
13

#183  野の花を愛で山を望む

GWはカレンダーどおりの生活。今日は峠を越えて羊蹄山の麓のまちまでドライブ。

けーわん
11日前
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#182 面白半分日記41 学びの身体技法 ~ 外から内へ、内から外への還流 ~

こんにちは、ボクです。 相変わらず「チンパンジー先生」です。 着ぐるみを着用しているわけではなく、容姿の問題だと自覚しています。 ■学びの身体技法 今週の授業の…

けーわん
12日前
11

#181 気にしない、気にしない

いつも授業で、学生たちに「何でも聞いてくれ」と言っている。 でも、私は何でも答えられるほど優れた教師ではない。 それでいいと思っている。 答えはひとつじゃない。 …

けーわん
2週間前
13

#180 面白半分日記40 他者と向き合い自己を確立するプロセス

久しぶりに書く。 寝る間も惜しんで睡眠に没頭する日々を過ごしていた。 多忙の「忙」は、“心を亡くす”と書く。 こころを亡くすほどのピンチだったわけではない。 新年…

けーわん
2週間前
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北の国もようやく春を迎え、桜が咲くのはゴールデンウィークあたりです。
猫は抜け毛が激しくて毛だらけ😿

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3週間前
9

#179 子どもを呪う言葉・救う言葉

昨日、教育心理に関する講義をした。 事例を紹介すればするほど、教職を志しているが学生たちは不安になり「果たして自分に教師は勤まるのだろうか?」とビビリ始めている…

けーわん
3週間前
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#178 ゼロからイチへ、無から有へ

コンピュータの世界はきわめてシンプルだ。 電気信号が流れていれば1 流れていなければ0 スイッチのON/OFFだ。 だから10進数より高速で処理できる。 私たち人間が…

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1か月前
19

#177 最適解・納得解を求めて学び続ける

仕事に集中するために、しばらくnoteを放置しようと決意したのに3日坊主で終わり、また書き始めた。 今年度から担当する新科目の講義をどうするか、かなり悩んだけど、自…

けーわん
1か月前
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#176 ことばを編む。走り去ることば、佇むことば

■ことばを編み詩歌に殉じた友 もう40年以上も前の話だ。 リアルな言葉を求めて詩歌の世界を探究する友がいた。 文学部に在籍していた彼が詩集を自費出版したとき、私に…

けーわん
1か月前
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#175 面白半分日記39 QUESTするために合理と情理のバランスを

新しい科目を担当することになった。 ついこの間まで高校生だった1年生対象の科目だ。 「共に探究・研究しよう!」と叫ぼうと思う。 徹底的にクエストさせよう。 第1…

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1か月前
16

#174 読書日記34 宮部作品は事実よりも奇なり

過去の読書を掘り起こしてみた。 第120回直木賞を受賞した作品だからもうかなり前だ。 妻が初版(1997年)を買い、私は3年後くらいにやっと手にとって読んだ。 別にこ…

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1か月前
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#173 読書日記33 ミヒャエル・エンデの世界

『魔法のカクテル』ミヒャル・エンデ 以前にエンデ作品として 『はてしない物語』 『モモ』 を取り上げたが 今回は『魔法のカクテル』 いずれの作品も、長男から次男、三…

けーわん
1か月前
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#80 生きづらさを抱えていた僕が若者たちを支援するオジサンになった理由

#80 生きづらさを抱えていた僕が若者たちを支援するオジサンになった理由

TEDに出演したときの動画を。
次に関連動画も。

高等学校での教育を中心にしながら、特別支援教育に直接・間接、有形・無形に関わっているうちに、自分が少年時代に抱えていた困りを語る必要があると思って出演した。

背中を押してくれたのは当時勤務していた高校の生徒たちだった。

■弱さを絆に生きる

教職課程で特別支援教育の現状と課題を扱っている。

とかく方法論に偏りがちだが、「方法論」だけではなく

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#186 面白半分日記43 ティーチングとコーチングとカウンセリングの極意

#186 面白半分日記43 ティーチングとコーチングとカウンセリングの極意

コーチングの講習に参加したチンパンジー先生である。

私が学生と面談する際、どういう視点で何に気遣いながら話しているかということを、受講者の皆さんに向けて話してください、と言われた。

えっ! 私は受講者なのに急に講師やるのかーい!
お金くれないのかーい!?

・・・と、思ったりはしなかった。

参考になるなら惜しまずに極意を披露しよう!
・・・・というほど高いスキルがあるわけもなく、ただ普通にや

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#185 面白半分日記42 パネリストのチンパンジー先生、ちょっと何言ってるかわかんなんですけど状態

#185 面白半分日記42 パネリストのチンパンジー先生、ちょっと何言ってるかわかんなんですけど状態

教育系のシンポジウムでパネリストの一人として、ステージ上に設けられた席に座らされた。

みんなにジロジロ見られ、何か罰ゲームのようで、どうにもこうにも居心地が悪かった。

いつものように学生に見つめられている授業とは明らかに違う。
同業者(大学や中・高校の教員)ばかりだ。

ステージでディスカッション?
最初からそんな話だったっけ?
まあ、だからパネルディスカッションなんだろうが。

私は思った。

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#184 🌸降りる人生にはまだ早い

北海道もようやく桜満開。

色は匂へど散りぬるを
我が世誰そ常ならむ

あっという間に散る桜だが、私はまだ降りる人生ではない。

以上、自宅前の現場から報告でした。

#183  野の花を愛で山を望む

GWはカレンダーどおりの生活。今日は峠を越えて羊蹄山の麓のまちまでドライブ。

#182 面白半分日記41 学びの身体技法 ~ 外から内へ、内から外への還流 ~

#182 面白半分日記41 学びの身体技法 ~ 外から内へ、内から外への還流 ~

こんにちは、ボクです。
相変わらず「チンパンジー先生」です。

着ぐるみを着用しているわけではなく、容姿の問題だと自覚しています。

■学びの身体技法

今週の授業のトピックは「学びの身体技法」

コロナ禍をきっかけにオンライン授業を始めた頃、日本のIT技術は汎用性が低く、世界ランキング(2020年時点)で遅れを取っているという報道に衝撃を受けた。

大学に勤めてから担当した政治学やIT系のシラバ

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#181 気にしない、気にしない

#181 気にしない、気にしない

いつも授業で、学生たちに「何でも聞いてくれ」と言っている。

でも、私は何でも答えられるほど優れた教師ではない。
それでいいと思っている。

答えはひとつじゃない。
学生たちには、自分にとってピッタリくる最適解を求めてほしいと考えている。

今日は、女子学生から質問があった。

「私が教師になったら生徒にナメられるような気がして自信がないんですけど、どうしたらいいでしょうか?」

ムムムッ・・・・

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#180 面白半分日記40 他者と向き合い自己を確立するプロセス

#180 面白半分日記40 他者と向き合い自己を確立するプロセス

久しぶりに書く。
寝る間も惜しんで睡眠に没頭する日々を過ごしていた。

多忙の「忙」は、“心を亡くす”と書く。
こころを亡くすほどのピンチだったわけではない。

新年度に入り、新設学科の所属となり、何が何だかわからないうちに、経験したことのない科目をいくつか担当し、2つの学内委員も引き受け、何とかこなすことで精一杯だ。

あと少しがんばればGWで一息入れられる。

あと2年もすれば前期高齢者となる

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北の国もようやく春を迎え、桜が咲くのはゴールデンウィークあたりです。
猫は抜け毛が激しくて毛だらけ😿

#179 子どもを呪う言葉・救う言葉

#179 子どもを呪う言葉・救う言葉

昨日、教育心理に関する講義をした。

事例を紹介すればするほど、教職を志しているが学生たちは不安になり「果たして自分に教師は勤まるのだろうか?」とビビリ始めている。

私は学生たちに本音を伝えた。

「恐れることはない。
誰しも最初から知識や技術があるわけじゃない。
経験を積み重ねていくしかないんだよ。
そんなことより、チンパンジーのような私に大学教授は勤まるのだろうか?そのことのほうが、よっぽど

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#178 ゼロからイチへ、無から有へ

#178 ゼロからイチへ、無から有へ

コンピュータの世界はきわめてシンプルだ。

電気信号が流れていれば1
流れていなければ0

スイッチのON/OFFだ。

だから10進数より高速で処理できる。

私たち人間が10本指を使って「ひー、ふー、みー、よー・・・・」と数えている間に、コンピュータは2本指を使って電気信号の速度で「イチ、イチ、ゼロ、イチ‥‥」と数えている。

IT系の資格試験では、「10進数⇔2進数」の変換や加減計算する出題

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#177 最適解・納得解を求めて学び続ける

#177 最適解・納得解を求めて学び続ける

仕事に集中するために、しばらくnoteを放置しようと決意したのに3日坊主で終わり、また書き始めた。

今年度から担当する新科目の講義をどうするか、かなり悩んだけど、自分の根っこにある信念を変えるわけではない。

何とか目処が立ち気が楽になった。

自分のご機嫌の取り方さえ心得ていれば、わりと短期間でトンネルから抜け出せるものだ。

学内をスキップしながら駆け回りたかったのを我慢した。

とは言え、

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#176 ことばを編む。走り去ることば、佇むことば

#176 ことばを編む。走り去ることば、佇むことば

■ことばを編み詩歌に殉じた友

もう40年以上も前の話だ。

リアルな言葉を求めて詩歌の世界を探究する友がいた。

文学部に在籍していた彼が詩集を自費出版したとき、私に無料でくれると言ってくれたのだけど、いろいろなことで世話になっていたので、お礼の意味を込めて10冊ほどまとめ買いした。

それを私の知人たちに配ったりしたのだが、文学好きの友人達が言った言葉が印象に残っている。

「どの詩も凄いんだ

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#175 面白半分日記39 QUESTするために合理と情理のバランスを

#175 面白半分日記39 QUESTするために合理と情理のバランスを

新しい科目を担当することになった。
ついこの間まで高校生だった1年生対象の科目だ。

「共に探究・研究しよう!」と叫ぼうと思う。

徹底的にクエストさせよう。

第1回目はオリエンテーションを兼ねてやるお試し授業。

「この先生は初っ端からテンション高くてウザイ」と思われたらアウトだ。

第1週目は履修科目の変更が可能な期間なので逃げられる可能性がある。

笑顔が大切。
「大丈夫、ボクは怖い先生じ

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#174 読書日記34 宮部作品は事実よりも奇なり

#174 読書日記34 宮部作品は事実よりも奇なり

過去の読書を掘り起こしてみた。

第120回直木賞を受賞した作品だからもうかなり前だ。

妻が初版(1997年)を買い、私は3年後くらいにやっと手にとって読んだ。

別にこの作品の感想やあらすじを披露するわけではない。

宮部みゆきが面白い「理由」はなんだろうと考えた。

ネット上には、ネタバレも含めていろんな解説がされているので、私が書けば二番煎じどころか数十万番煎じになってしまう。

宮部みゆ

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#173 読書日記33 ミヒャエル・エンデの世界

#173 読書日記33 ミヒャエル・エンデの世界

『魔法のカクテル』ミヒャル・エンデ

以前にエンデ作品として
『はてしない物語』
『モモ』
を取り上げたが
今回は『魔法のカクテル』

いずれの作品も、長男から次男、三男へと読み継がれている。

ページをパラパラとめくりながらスートーリーを思い出した。

本書は1980年代の作品。

物語は、大晦日の夕方5時から年が明けるまでの7時間という時限設定の中で展開されている。

挿絵によって時間の流れを

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