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シンプルライフ

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シンプルライフの記録
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映画『PERFECT DAYS』を見て

映画『PERFECT DAYS』を見て

映画『PERFECT DAYS』を夫と見た。夫も私も面白いと思ったし好きだったけれど、感想の違いから、やっぱり価値観の違いが浮き彫りになった気がする。(ネタバレはないはず。)

まず、こんな単調な繰り返しの毎日、退屈過ぎない?と夫は言った。それを面白がって見てはいたけれど、自分には無理という感じ。私は純粋にうらやましく、そういう暮らしがしたい、と思った。ルーティンがあって、自分の好きなものが分かっ

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言語のあれこれ〜言葉もミニマルかつシンプルに

言語のあれこれ〜言葉もミニマルかつシンプルに

アメリカ生活が長くなった今、日本にいる日本人と話す時、少し緊張する。私の日本語は変じゃないかな?と心配になる。日本語の単語が出てこなくて、英単語まじりのルー大柴になるのは避けられないし、逆に日本で使われているカタカナ英語や新しい単語を知らなくて、古くさい日本語を話している可能性もある。

だからと言って、私の英語には日本語訛りがあるし、英語の文章がいつでも完璧にスラスラと出てくるわけでもない。どっ

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理想について

理想について

息子には、なぜかずっと「お金持ちになって、結婚して、子どもを持つ」という理想があったようで、その理想に向かって生き急いでいたように思う。発達障害や精神疾患の影響もあるだろう。生き急いで、行かなくてもいい道に迷い込んでいた。曲がりくねった暗い迷路のような道。

そんな息子が、その理想を手放して、「少ないお金で、一人で暮らす」のも悪くない、という考えに変わって来ているのを感じる。少ない給料でも好きな仕

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旅先で不機嫌を手放せた話

旅先で不機嫌を手放せた話

国立公園を訪れた旅先で、せっかちな私は、悠長な夫に何度もイライラしてしまっていた。さっさと準備を終えた私が、夫が準備できるまで待つのはいつものこと。でも、夫の悠長さには最近拍車がかかっていて、特に色々とやりたいことのある旅先では、夫のペースに合わせて待つ時間が長く感じられ、何度も不機嫌になりそうな自分をたしなめていた。

そんな中、朝ごはんを食べてハイキングに行く準備をした後に、まだ外は寒いから、

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人間関係の断捨離

人間関係の断捨離

私は根っからのシンプリストなので、自分が嫌な思いをし続ける人とはすっぱりと縁を切る。たとえ親しい人でも、家族でも、私に対する誠意があると思えなかったり、価値観が完全に相容れなかったりで、腹が立つことが続いて、自分の心の安定が保てないと思ったら、もう関わらないのが一番だと思っている。そうやって、今までに意識的に縁を切った身近な人は三人。シンプルに生きるために、人間関係の断捨離は必要と信じている。

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見える世界が変わる

見える世界が変わる

自分の考えが変わるだけで、見える世界が変わること。それは、「掃除や片付けは自分がやりたいから、好きでしている」と心から納得した時に起きた。それまでは、いつも私ばっかり、と不満に思っていた。何もしない夫に怒っていた。でも、私がきれいな家にしておきたいから、その方が落ち着くし心地よいから、掃除も片付けもしていると腑に落ちた時、不満はなくなった。掃除も片付けも、楽しみながらできるようになった。すべて、自

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頭の中の断捨離

頭の中の断捨離

今、私の職場で、サーバーにあるデータをすべてクラウドに移行するプロジェクトが行われている。それに伴って、データの整理整頓にも手をつけている。必要ないデータは捨てて、必要なものだけをクラウドに、分かりやすく使いやすいように入れて行く。この作業が、整理整頓好きな私には、大変だけれど楽しい。

データの容量を減らすだけでなく、定期的にメールで配信していた資料をクラウドから共有する形にしたり、特定のグルー

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DIYでちょっとリフォームしたこと

DIYでちょっとリフォームしたこと

できれば何も買い足さずにあるもので、買うにしてもできるだけ簡素なもので、自分でリフォームするのが理想的なシンプルな暮らし。最近、そうやって満足の行くリフォームがちょっとできた。

バスルームの床

子ども達が使うバスルームのビニールの床が、シミだらけでひどい状態だったけど、張り替える金銭的余裕がなくて、ずっと気になっていた。そこで、思いついたのが、張り替えなくても、上に別のビニールのタイルを貼って

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旅先でもミニマルかつシンプルに

旅先でもミニマルかつシンプルに

今回の旅には、必要なものだけを持って行けた気がする。しかも何も忘れなかったので、旅先で何も買い足さずに済んだ。これも、普段から「旅に行くとしたら持って行くものだけ」を持つように気をつけているおかげかもしれない。

旅先で何度か惹かれるものを見つけたけれど、自問自答して「必要ない」と判断して、買わずにいられたことも満足。惹かれているのを見抜かれて、買ったら?と夫に勧められても、大丈夫、いらない、と毅

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旅先のワイナリー三昧と価値観の違い

旅先のワイナリー三昧と価値観の違い

今、近くの州に旅行に来ている。ここでは、ワイナリー三昧。驚くほど美味しいワインを作るおしゃれなワイナリーと、衝撃的な程まずいワインを作る素朴なワイナリーを経験した。可も不可もない普通のワイナリーも。どこに行っても、人々が優しくて、居心地が良かった。

旅先で、夫はまた色々とものを買っている。それを見ると、やっぱりちょっとうんざりする。どこかに行ったり、食べたり飲んだりすることにお金を使うのはいい。

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家族がいてもミニマルかつシンプルに

家族がいてもミニマルかつシンプルに

家族と一緒に住んでいると、どうしてもものが多くなって、ミニマルかつシンプルに暮らすのは難しい。家族でも価値観は違うから、私にとっては不要でも、家族にとっては必要なものがどうしてもあるし、私の好みではないシンプルじゃないものを家族が好むこともある。

そんな中でも、できるだけミニマルかつシンプルに、より快適に暮らすにはどうすればいいのか悩んでいたけど、そのための方法を考えたり、実践してみたりすること

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最近やっと手放したもの

最近やっと手放したもの

もっとシンプルに、快適に暮らしたくて、さらにできることを模索中。その中で、やっと手放したものたちについての記録。

食器の水切りカゴ
→水切りマットのみ

手洗いでちょっとだけ食器を洗った後に、水切りカゴを使っていた。それが錆びて来ていたので、買い替えようと思っていたけど、なくても大丈夫な気がして来て、取り除いてみた。日本のミニマリストのみなさんは、代わりにジョージ・ジェンセンのティータオルをよく

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アメリカで暮らす: 晩年に向かう秋

アメリカで暮らす: 晩年に向かう秋

近所では、ハロウィンとサンクスギビングの飾り付けが始まっている。前庭を墓地のようにしたり、お化けの人形を置いたり、かぼちゃを飾ったり。シンプル好きな私は何も飾らないけれど、人の家の飾りを見るのは結構楽しい。かなりセンスが問われるというか現れるので、好きな家とそうでもない家があって、犬の散歩中や車で通り過ぎる時に、勝手に品定めしている。そう言えばうちの犬は子犬の頃、普段見慣れないハロウィンの飾りの人

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片付けと心の関係

片付けと心の関係

家に誰かが突然来ても、特に片付ける必要がないほどシンプルな家は、とても気が楽で、居心地が良い。できる限りものを減らして、なるべくものを増やさないようにしてから、少しずつ心も穏やかになっているような気がする。家の余白が心の余裕につながっている。

夫は最近、仕事で色々な他人の家に入る機会があって、あまりにも片付いていない、またはものが溢れている家が多くて、驚いているらしい。そして、いつも家をきれいに

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