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シングルマザー10年選手はそろそろ、虫を怖がりたい

もうかれこれ、シングルマザー歴は長い。
こどもが小さいころ、いまより体がぼろぼろで全く健康じゃなかった。

いまだって、「普通」とは程遠い。
まあ、これが「自分の普通」って考えれるようになっただけ。

食べれる種類も少ない。
一時期はこんなに食べれないとどうしたらいいのかわからなくなったことも。どうしようもなく検証して、理解して、これなら大丈夫を見つけて、
「いや昔の農村に住んでいるよりは、飢餓状態にはならず、なにかは食べれるか」
と考えるようになって少し楽になった。3食きちんとバランスよく、の呪縛のままでは「できない」ことが多すぎたから。

逆から考えるのが得意になってしまったのも、こういう経緯もあると思う。
反転して考えないと「普通」を基準にしていては、どうしようもないことが多すぎるから。

あ、で、そんな時期とか、こどもが小さいころ、家が古くて、
よく虫とかを夜中に発見することがあって。

からだの硬化というか、神経が正常じゃなかったっていうか、しゃがんだり、上を見上げたりするのが苦痛だった時期なのです。
ムリしてやると、飛蚊症のようなものが見えたり動けなくなったり、いまはなんとなく仕組みがわかるけど、当時は説明がつかない不調が多かった。

そんなときに、こどものベッドの上の天井とかにムカデとか見つける。
長いほうきとかで、取ろうにも首がしんどい。

でも、「こどもに落ちてはならぬ!!!」という想いと共にムリしてうまくはたいて、すばやく踏みつけて退治するわけです。

別に虫好きじゃないから、とりはだざわーってさせながら。

別のときは、古い平屋に住んでいて、玄関のガラスは薄いし、まどが多かった。
夜中の2時ごろに「〇〇さーん!!」っておじさんが玄関叩く。
チャイムがない古いタイプの平屋だから、ドンドン、と叩く。
電気消しているし、寝てるのに。
でもお盆前後で、窓開けてる。裏に回ったりされても困る。
でも、全く知らない人。
携帯片手に、こどもに静かにしててね、といって一応武器とか持って潜んで。
結局はまえ住んでいたひとの知り合いらしく、酔っぱらっていて引っ越したのを知らずに寄ったようなのだけど、夜中の2時に15分くらいのそれはこちらには怖い。

まだこどもは小さいし、自分のからだもまだ自由に動かないし。
それにパニック持ちだから、こういう動かれない環境、呼吸が苦しくなり、手もしびれる。でも、正気を保たなくてならない。
(この場に自分以外対処できる大人がいない)

・・・ってな状況がたくさんあったわけです。

「学校行く、行かない」だって、男親が出ていくと文句言えない学校や集まりも、オンナ親しかもシングルには言いたいように言う。

それを先手先手でふさぎに行ったり、本当は自己肯定感なんかなくっても、付け込まれないようにピンとした雰囲気を(だるだるーとした状態でも体調としては限界なのに)醸し出すようにしたり。

いや、普通に生活できるほど元気じゃないひとが「喧嘩しにいく」くらいのエネルギーを寄せ集めるってすごく大変なんです。

これをずーーーと繰り返していると、たぶん、「精神的」には強い人間にはなったと思う。
同じ状況のひとにアドバイスもできるし、なんなら同行して対応もできる。

ただ、事実疲れ果ててはいる。

虫が出たら、「キャー」って言って誰かに退治してもらいたいし、
夜中に変な人きたら「〇〇がいるから大丈夫」ってな人の存在は欲しい。

もう色恋、再婚活とか、そういうことじゃなくて、
ただ安心したい。
自分が少ないエネルギー寄せ集めて闘わなくていい環境を経験したい。

そういう意味でパートナーは欲しい、とちょっと思ったりすることもあるのだ。
だって、パートナーがいた時だって、日本のなかのマジョリティである日本人のわたしが「守る側」で、親の介護もそう。

強くない人が守る、のって相当しんどい。
もうただただ気力だけ。

だから、その気力を使わず生活したい、してみたい、って心底思う。
でもなかなか安定したひと(精神的、経済的)って出会うの難しいだろうな。そういうひとはちゃんと家庭を持っているし。

というわけで、アラブの大富豪とでも知り合いになろうと、アラビア語勉強中・・・。(笑)


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