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noterさんからの大切な記事

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すばらしいnoterさんたちの大切にしたい記事をまとめています。
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記事一覧

【差別と悪意】最終章① 新しい施設に通うまで

 久しぶりにNさんに会えてメンタルが回復したので、今がチャンスと思ってこの連載を完結させる決断をした。

前回のあらすじ 施設Bの施設長が権力を乱用し始めた。俺だけにキツく当たるようになり、猫の手も借りたいような状況であるのにも拘らず、一気に3人のスタッフを辞めさせた。その横暴に耐えかねて施設Bを辞めるという決断をしたところ、施設長が「ドラゴンをブラックリストに載せてやる」と言っていたという噂を聞

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差別と悪意第2回③ 施設B編完結 施設長ご乱心

 前々回、そして前回と書いてきた施設Bの信じられないスタッフや環境の話題も、今回でいよいよ完結である。この連載エッセイ「差別と悪意」については通常のエッセイとは別でリスト化してあるので、気になる方はリストからこれまでを振り返ってみてください。
 今回のタイトル、決して誇張ではない。本当に施設長のご乱心としか思えないような事件がたくさん起こった。前回のあらすじとともに読んで頂こうと思う。

前回のあ

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差別と悪意第2回② Nさんの登場と地獄の入り口

 おかげさまで前回の連載(こちら)も結構な反響があった。「鉄は熱いうちに打て」という言葉があるように、このチャンスを逃す手はないと思うので、一気に書いてしまおうと思う。
 それともうひとつ。俺の方針として、「一つの施設について書く場合は一回を分割する」というものがある。だから第2回と銘打っている間は、施設Bのことしか書かない。疑問に思った方もいたようなので書いておきました。
 それでは、今回も信じ

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あなたの詩作品を読ませて(〜4/28まで)

あなたの詩作品を読ませて(〜4/28まで)

旧Twitterでは企画をしたことはありますが、noteで詩の私設企画は初めてです。
「あなたの詩作品を読ませて」
課題やテーマはなく自由です。
cofumiが詩を読みたいだけです🤭
長短に関わらず「詩」を投稿してください。

①こちらの記事を引用(ご自身の記事に貼り付け)してください。
ハッシュタグを付けてそれで拾うことはしません。

②皆さんの作品を純粋に読みたいという企画なので、皆さんも

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連載エッセイ「差別と悪意」第2回①

はじめに前回の記事(こちら)を書き終わった時は、しばらくこの連載は更新するまいと思っていた。しかし俺は思ったより単純な性格のようだ。フォロワーさんに記事を紹介してもらい、また別のフォロワーさんからはコメントを頂いた。そうなると急にメンタルが元気になって、また書こうと思えたわけだ。前述のフォロワーさんにお礼申し上げます。
 今回も重い話になるが、最後まで読んでもらえたなら嬉しい。

プロローグ 前回

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【春とギター】課題曲『奪われた唇/作詞:タケノコ / 作曲・演奏・歌:PJ』

【春とギター】課題曲『奪われた唇/作詞:タケノコ / 作曲・演奏・歌:PJ』

できればヘッダーみたいに女の子に歌ってほしいのですが、作った勢いで私が歌ってしまいました😁

昨日13日、タケノコさんから「企画から外れるかもしれませんが、ギターで弾いて欲しい曲ができたので、恋愛ソングを、、、」とコメントをいただきました。
私の曲は元気なものばかりで、ラブソングを作れる自信がありませんでした。ですので、ふわっとした内容のお返事をしてから、どうしようか悩んでいました。
しかし、翌

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祝「炭酸刺繡」完成 詩の募集、終了しました ご参加感謝

祝「炭酸刺繡」完成 詩の募集、終了しました ご参加感謝

架空の詩集「炭酸刺繡」を編さんする名目で、詩を募っています
炭酸刺繡という言葉から連想した詩を、作ってみませんか?
(ソーダや手芸、食べ物の詩である必要はありません)

「炭酸刺繡」とは…

架空の詩集の表題
わたくし藤家 秋の小説「Re:逃走癖女神」の主人公/元天才詩人が、挫折を経て10年ぶりに発表した復帰作のタイトル
字面と音が、気に入っております

参加のしおり

・「炭酸刺繡」というワード

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連載エッセイ「差別と悪意」第1回


はじめに 前回のエッセイ「無知と差別」については、フォロワーさんの助けもあってたくさんの方に読んでいただいた。俺の記事を初めて読んだという方も、多分いたんじゃないだろうか。ここでまず読んで下さった方、そして反応や拡散をして下さったすべての方に感謝します。ありがとうございました。
 これから何回かに渡って書くエピソードは、俺の身に実際に起こった話である。障がい者をサポートしてくれるはずの就労支援施

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矛盾の芸術:宮沢賢治と宮崎駿に学ぶ「今を生きる姿勢」

矛盾の芸術:宮沢賢治と宮崎駿に学ぶ「今を生きる姿勢」


1.宮沢賢治:災害と社会の矛盾の中で成長

 宮沢賢治と宮崎駿が子供の頃生きた時代と震災や津波、異常気象、パンデミック、戦争が続く今の時代とが重なるように思える。
 昔から親しんできた二人の作品が、今になってリアルに感じ、現代と照らし合わせて今一度、彼らの表現の背景を考えたみた。

宮沢賢治の生きた時代は、冷害による凶作、日露戦争、第一次世界大戦、関東大震災の、明治から大正1933(昭和8)年

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高畑勲監督が『かぐや姫』で残した重たいバトン-新潟国際アニメーション映画祭プロデューサー陣トークレポート-

高畑勲監督が『かぐや姫』で残した重たいバトン-新潟国際アニメーション映画祭プロデューサー陣トークレポート-

新潟国際アニメーション映画祭 第2回で「高畑勲監督特集」があり、私のお目当て『かぐや姫の物語』関係者のトークショーに行ってきました。
会場は新潟の老舗映画館、シネ・ウインドです。

「高畑勲の『かぐや姫の物語』とそれ以後」
【登壇】高橋望(MC)×西村義明(スタジオポノック代表取締役)×櫻井大樹(サラマンダーピクチャーズ代表取締役)

私は、『かぐや姫の物語』にかなり遅れてハマりました。
かぐや姫

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【ドラゴンのエッセイ】無知と差別

 ずっと考えていることがある。
 俺の障がいの原因である「脳性麻痺」という病気は、まだまだ世間に認知されていない。「麻痺」という言葉は例えばポケモンなどで聞いたことのある人は多いのではと思うが、俺の障がいはそれとは全く違うものと言っていい。
 俺の障がいがどういうものかについては、今回のテーマとは少しずれるのでまた別記事で書くとしよう。今回問題にしたいのは「認識不足による差別」である。
 最近フォ

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配慮を受ける側は、もっと配慮する側の事情を汲む必要があると思う

配慮を受ける側は、もっと配慮する側の事情を汲む必要があると思う

 今回は昨日あたりからSNSなどで話題になっている、車いすユーザーに対するイオンシネマの対応と謝罪騒動について、障害当事者の一人として個人的に思うことや感じたことをつらつらと書いてみたいと思う。

 Yahoo!ニュースの記事やコメント、さらにXやフェイスブックでフォロワーさんがシェアしていた、今回発端となった車いすインフルエンサーの投稿を読んだ限り、どちらの言い分も間違いではないと思う。
 そり

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花の影と暮らした日々【歩行者b×ミモザ コラボ小説】

花の影と暮らした日々【歩行者b×ミモザ コラボ小説】

歩行者bさんからご提案いただきコラボ小説に挑戦しました。
お互いにプロットを提供し合い、それぞれを小説として書き上げました。こちらは歩行者bさんのプロットを元に私が書きあげたものになります。
小説の後に歩行者bさんに頂いたプロットを載せてあります。
合わせてお読みください。

(2038文字)

「 花の影と暮らした日々 」

その部屋に住むようになってすぐ、僕はその気配に気がついた。花の気配だ。

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『戦場のメリークリスマス』×『ラストエンペラー』連続上映決定〈2作連続上映決定&プレゼントキャンペーン実施のお知らせ〉

『戦場のメリークリスマス』×『ラストエンペラー』連続上映決定〈2作連続上映決定&プレゼントキャンペーン実施のお知らせ〉

2023年3月28年、坂本龍一さんが逝去。音楽を担当し、俳優としても出演も果たしている2作品『戦場のメリークリスマス 4K修復版』と『ラストエンペラー 劇場公開版 4Kレストア』(配給:東北新社)には、「また劇場で観たい」という声が今なお多く寄せられており、新たなファンが生まれ続け、さらなる再評価が高まっている今、坂本氏の一周忌を前に2作の連続上映が決定した。
清国最後の皇帝・愛新覚羅溥儀の生涯を

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