桶狭間 小太郎

おけはざま こたろうです。よろしくお願いします。 ショートショート作品を中心に書いてい…

桶狭間 小太郎

おけはざま こたろうです。よろしくお願いします。 ショートショート作品を中心に書いていこうと思います。読んでもらえるだけでも、とても喜びます。 毎日投稿を目指して頑張ってます。

最近の記事

いつも読んでいただきありがとうございます。今日は用事があるのでお休みします。

    • 日記2

      2度目の日記を書こうと思う。 甲子園が開催され、高校球児達が甲子園で活躍する姿を画面越しに見ている。 昔と違い、髪型も眉も変わり、爽やかで華のある選手が増えたと思う。 打球が飛ばないバットを使わなければならない状況で、必死にバットを振る高校生。 いつから自分は彼らのように、一生懸命になれないようになったのだろうかと、1人で落ち込む。 もちろん、社会人になって懸命に働いている。 お給料をもらうためにも、サービスを利用してくださる方々のために、日々笑顔を作って大人として

      • 「ストライキと健康」ショートショート

        アメリカでストライキが起こった。 ストライキが起こった会社は、ウェアラブル製品の会社だった。 ウェアラブル製品とは、手首や腕、頭や指に装着して使うコンピュータデバイスである。 代表的なものにスマートウォッチがある。 近年ではスマートウォッチの普及は進んでおり、それぞれが便利な時計として扱うとともに、健康のために利用する人も大勢いる。 ウェアラブル製品の会社がストライキを起こすと、世界中のウェアラブルデバイスが使えなくなった。 厳密に言うと、使用することはできるのだが

        • 「ただいま」SFショートショート

          少年は考える。 宇宙は何から生まれたのか。 地球が始まる前にはビックバンがどう、とか言うが、宇宙の始まりはなんだったのか。 宇宙の始まりは「無」があったと言うが、「無がある」ということは、すでに「無というものが存在してしまう」という事になるのではないか。 しかし、それは現代の人々の持っている思考が形作っているだけで、本当に「無」だったのかもしれない。 しかし「無」からなぜ宇宙が… 少年は考えていた。 少年はこの謎を解くために考えた。 そして学んだ。 宇宙に関する書物

        いつも読んでいただきありがとうございます。今日は用事があるのでお休みします。

          「にぎり飯」ホラーショートショート

          少年はお腹がすくと「にぎり飯」をたべる。 少年は貧しかった。 少年の家族は、母親1人だったが、その母親も少年に関心があるわけではなかった。 母は家にいることも少なく、家に帰ってきても、いつも知らない男が一緒だった。 少年はずっと生きづらさを感じていた。 しかし、少年は懸命に生きていた。 必死に生きていた。 お腹が空いて苦しくなると、必ずにぎり飯を食べて凌いでいた。 凌いで凌いで、なんとか生き延びて、 少年は中学生になった。 生活は変わらなかった。 変わったの

          「にぎり飯」ホラーショートショート

          「宇宙人はすぐそばに」SFショートショート

          2025年、アメリカの航空宇宙局NASAがついに発表した。 「我々NASAは、宇宙人とコンタクトをとっている」 人々はそれを聞くと混乱した。 陰謀論者達は、それ見た事かと喜んだが、それ以外の人々は、地球が侵略されるのではないかと怯えていた。 しかし次に発表した一言で、人々は落ち着きを取り戻した。 「宇宙人は安全です。人に害を与えることはありませんし、侵略するための武力も持っていません」 人々は安心した。 自身の生活が脅かされる恐れが払拭されると、人々は期待の眼差しを

          「宇宙人はすぐそばに」SFショートショート

          今日は事情があり、更新が出来そうにありません…。もし出来そうなら、夜に更新します。

          今日は事情があり、更新が出来そうにありません…。もし出来そうなら、夜に更新します。

          「クッキングババア」ショートショート

          むかしむかし、ある所にクッキングババアと呼ばれる老婆がいた。 老婆は山奥に暮らし、滅多に人に会わない生活を送っていた。 そして、いつからかこんな噂が流れた。 「クッキングババアの料理は、あの世に行けるくらい美味いらしい」 その噂は人から人へと伝わっていき、 それとともに、クッキングババアを探す者も多くいた。 老婆は隠れて生きている訳ではないので、すぐに色んな人が女の元にやってきた。 そしてみんな言うのだ。 「おいらに料理を作ってくれねぇか」 しかし老婆は絶対に作ら

          「クッキングババア」ショートショート

          「宇宙人からのお返し」SFショートショート

          2034年、地球はある星と通信していた。 その星の名前は、ポポス星。 どうやら今の地球よりも科学が進んでいるらしく、通信によると様々なものがポポス星では開発され、空中移動する自動車や、街全体に物資を供給するパイプが張り巡らされているらしい。 しかし、ポポス星の人、つまりポポス星人は、地球に現れることはなかった。 おそらく、自分たちの身の安全を確保しつつ、また地球の人々が恐怖してしまう事も恐れて、リスク管理の上での決断らしい。 そんなポポス星と通信をして約半年ほど経っ

          「宇宙人からのお返し」SFショートショート

          「不幸を食べる芋虫」SFショートショート

          科学の進歩と、イモムシ自身の進化が重なり、新しいイモムシが誕生した。 それは今までにないイモムシだった。 なんと、そのわずか5センチほどの長さ、小指ほどの太さのイモムシは、人の不幸を栄養に育つらしい。 多くの人々は、そのことに半信半疑だったが、何人かが利用し、その経験談を話すと、瞬く間に世間に広まった。 人の不幸をイモムシがどうやって食べるのか。 それは、夜におでこに乗せるだけであった。 夜におでこに乗せるだけで、人々の悩みを食べて成長し、それ以外の時は小さい箱にで

          「不幸を食べる芋虫」SFショートショート

          「生き続けた男」SFショートショート

          日本の東京のどこか地下深く、男がいた。 地下の極めて狭い部屋で、男が苦しいと思っても、彼を助けるものはいなかった。 男は自分の意思で、この地下にいるわけではない。他の人間に無理やり、ここに入れられたのである。 男は体の臓器があったとされる様々な部分に、管がつき、その先に機械が完備され、いわば人工の臓器で生きていた。生かされていた。 男は、ぴくりとも体を動かすことも出来ないようにさせられていた。 男はいっそのこと「死んでしまいたい」と何度も考えていたが、それすらも許さ

          「生き続けた男」SFショートショート

          「黄金の国」ショートショート

          人類の進化。それは同時多発的に起きた。 今までの、人間がヒトとして誕生した時も、そうだったのだろうか。今までにない新しい人間が、世界各地に生まれ始めたのである。 人々は進化というと、頭脳や運動能力、または体の一部に通常の人よりも優れた部分がでるものだと思っていたが、進化とはそういう目立つものではなかった。 なぜならその進化は、服さえ着てしまえば隠れてしまう部分の進化だったからである。 そのため、進化した人と従来の人の区別は、服を脱がなければ出来ず、日常に大きな変化もなく

          「黄金の国」ショートショート

          「宇宙人のソテー」SFショートショート

          地球の人口がどんどんと増え、人々は食糧危機に悩まされた。 食糧危機は世界を覆い、飢餓で亡くなる人も随分と増えた。 そんな危機の最中、空から大きな宇宙船が地球に着陸した。 人々は宇宙人の襲来よりも、食糧のことで頭がいっぱいだった。 地球に降り立った宇宙人は、その状況を把握したのか、すぐに料理を作り始めた。そして無料で配り始めた。 宇宙人は様々なソテーを作った。 原料は宇宙のものなので、正確には分からなかったが、人々は無料で振る舞われる宇宙料理に喜び、長蛇の列ができた。

          「宇宙人のソテー」SFショートショート

          日記1

          日記を綴ろうと思う。 というのも、noteを続けて投稿して1週間が経ち、もうすでにアイデアが枯渇しているからだ。 アイデアが枯渇しているのか、それとも日常の疲れから想像力が無くなっているのか、どうなのかはまだ分からないが、とにかく早く新作のショートショートを書かなければと思いながら、もうこんな時間になってしまった。 自分で決めた目標に到達できない時、 昔の自分なら、自分を責めただろう。 しかし今は、「まぁ、しょうがないか」と落ち着いて、ドシっと座っている。 そんな精

          「親を持たぬ子の誕生」SFショートショート

          ある国に、親を持たぬ子が生まれた。それは人工の精子と卵子から始まった。その精子と卵子も遺伝子操作がされておら、世界のどのエリートよりもエリートになるように、プログラミングされていた。 それを多くの国民は「非人道的だ」と言っていたが、もう生まれる命に対して、「殺してしまえ」と言えるはずもなく、実験開始から10ヶ月と10日経った後、子が生まれた。生まれた時言うべきか、生成されたと言うべきなのか。 その子の名は、Y氏と名付けられた。 国の作り出した科学の結晶とも言えるY氏は、

          「親を持たぬ子の誕生」SFショートショート

          「コンプレックス屋さん」SFショートショート

          宇宙からやってきた、いわば宇宙人と、地球の人々は友好的な関係を築き始めていた。 お互いの星の資源や、生産物を交換し合い、友好な関係が続くと、宇宙人から提案があった。 「地球でお店を開かせてくれないか」 各国の首相は歓迎した。 「もちろんでございます。我々の地球も、ぜひ宇宙と同等に進化していきたいので…」 そんな会話が続き、 この度生まれたのがこの会社 「コンプレックス屋さん」である。 コンプレックス屋さんでは、人々のコンプレックスを買い取り、また必要とあれば売却する

          「コンプレックス屋さん」SFショートショート